そろそろ茶化してみたいと思う。

 

良くも悪くも国外の蛮行に対し国連や主要国が以前ほど干渉しなくなったからか、独裁国家は一層つけ上がり、自分達だけに有利な法律を作ったり、人々を露骨に弾圧したりやりたい放題。それどころか民主的だったはずの国でさえ強権的なリーダーや候補者が現れ,人々が疑問を感じずになびき始めてるこの頃。独裁は音を立てずにやって来て,いつの間にか始まっているなんて言葉をずいぶん前に聞いたことがあるけど、おかしい事をおかしいと言いにくい雰囲気があったりする。

 

2020年に世界で4カ国、民主的な体制から独裁化した。そして更に4カ国、2021年に独裁化した。世界は確実に強権化している。そんな世の中、今の僕には茶化すことしかできない。

 

以前ここでアジア・ディクテイターズ・カップを開催して11年が過ぎた。ちょうどほんとのオリンピックもやったことだし,ここらでまた開催しますか、第二回。エントリーは過去最多の42人!今回は東西2エリアに分け,前編・後編に分けて実施します。赤文字の人物がいたら、それは前回,つまり11年前も出場した選手です。

 

ま、あくまで遊びですからね。

以上を開会の言葉として、スタート!


【東アジア地区決定戦】

 


★銅メダル★ 林鄭月娥・香港行政長官(社会主義政権)
「私の力だけで獲れたメダルではありません。辛い時、いつも私を支えてくれた習先輩のお陰です!」そう、自由な香港を殺したのは彼女一人の力ではありません。ただ前回も触れましたが、ずっと独裁的な支配をするのももちろん悪いけど、自由だった世界を潰して強権的な支配を始めてしまう行為はもっと罪に思います。誰かに言われたからやりました、で逃れられるものではありません。

 


★銀メダル★ 金正恩・北朝鮮総書記(社会主義政権)
父上の金メダルに惜しくも届かなかった!と言っても決して独裁が緩んだわけではないですが,やや引きこもり気味な分,狂犬,いや強権街道まっしぐらの習選手が競り勝った形です。代替わりする度に少しでも開放的になれば,少しでも付き合いやすくなればと願うのですが,そうなるにはまだあと5,60年は待たないとならないのかなぁ。

 

★金メダル★ 習近平・中国主席 (社会主義政権)
前回の金メダル国を破りぶっちぎり。経済大国となったことを驕り高ぶれと鼓舞しているかのように振る舞うけど、ここまで発展できたのはあなただけの実績ではない。内にも外にも噛み付く姿勢では尊敬は集められない。わかっているから露骨に力ずくなのか。ただ党指導部は一枚岩ではなく、一歩間違えれば180度変わることもあるので、まだまだ注目していかないとなりませんね。

(入賞)
賀一誠・マカオ行政長官(社会主義政権)

 

 


【東南アジア・南アジア地区決定戦】

 


★銅メダル★ プラユット・タイ首相 (軍事政権)
汚職が目に余る事態に陥った時のリセット機能として元々軍事クーデターは何度も起こっていた。熱り覚めたら国王の仲裁でまた民政に戻るスタイルだったけど、今回は違う。国民同士が分断する混乱に乗じてクーデターを決行。現国王にはもはや仲裁できる力量もカリスマも無いことをいいことに、軍に有利な選挙を経てそのまま民政移管を装い権力を維持。リセットなんてとんでもない、10年以上セーブしたまま。

 

★銀メダル★ フン・セン・カンボジア首相 (開発独裁政権)
始めは評価していた。積極的な改革で共産体制を終わらせ、対立する各派と和解して内戦も終わらせ、日本等と協力して民主化を進めていたから。だが一旦政権をラナリットに譲った後からおかしくなった。権力闘争で政変を起こしてから異常なまでの強権ぶり。有力野党を解党して一党支配にした後は中国の支援で開発独裁路線に転換。民主化やめても経済発展できるんだと信じたが最後、彼を止められる者はもういない。

 


★金メダル★ ミン・アウン・フライン・ミャンマー司令官 (軍事政権)
自分らの利益だけのために大多数のミャンマー国民に絶望と恐怖を与え続け、今尚市民の虐殺を続けている最大の暴君。国民と接すること無く、閉鎖された環境で逆らう者は皆殺しと洗脳される40万人の国軍はさながらカルト集団。こいつらだけは二度と立ち直れない程の天罰が下って欲しいと心から願う。そして一日も早くこの国が再び活気ある平和で優しい社会に戻れるよう祈らずにいられない。

(入賞)

ボルキア・ブルネイ国王 (絶対王政)
李顕龍(リー・シェンロン)・シンガポール首相 (開発独裁政権)

イスマイルサブリ・マレーシア首相 (右派民族主義政権)
グエン・フー・チョン・ベトナム書記長 (社会主義政権)
トンルン・ラオス首相 (社会主義政権)
モディ・インド首相 (右派民族主義政権)


いろいろ言っちゃってるけど、各国の人々のことはリスペクトしています!

そして次回は中央アジア地区、中東地区決定戦をお送りします。