今年も今日で最後。
思えば不安のどん底から始まった一年だった。
倒産が危ぶまれた勤め先の事務所が埼玉の僻地へ移転するという話が昨年の終わり頃から噂され、噂が現実となり始めた年末だった。東京から片道二時間以上かけて通うのか、持ち家を捨てて僻地へ移り住むのかの二者択一を迫られ、事務所の同僚と共にみんな落ち込んだ年末。でも翌年方針が急転換し、移転の話が無くなり、胸を撫で下ろした。
とは言っても、人生に影響する大きなことは何一つ好転しない絶望感に苛まれ、茫然と遠い空を仰ぎ見ること何千回。「このままじゃ自分、ほんとにやばいよな」と思いながらもがこうとしても、結局どうにもならない壁。
そんな中、もちろんそれなりの出費は発生したものの、ささやかな「楽しみ」はほぼプラン通り実現し、ささやかに「欲しいモノ」はほぼ手に入った。行きたくても行くには少し勇気と決心が必要だった国々を旅することもできた。むしろこんな時期だったからこそ、簡単に決心がつき、こんな時期だったからこそ、チャンスが向こうからやって来たのかも知れない。
ま、ささやかな幸せはちょこちょこあった一年だったので、それは感謝するとしよう。そして少しでも何らかの第一歩を踏み出せることを明日からの一年に祈願するとしよう。
今年、自分の中での10大ニュースをまとめてみた。
第十位：JMCCの新聞にレストランレポを書く
日本ミャンマーカルチャーセンターの非定期会報に、とっても気になる怪しいミャンマー料理店「ピュー」の取材レポートを書きました。
第九位：トイレをリフォーム
自宅のトイレを思い切って全面リフォーム。ウォシュレット付で快適になりました。
第八位：アジア映画のDVD衝動買い！
過去に見たアジア映画でまた見たくなった作品のDVD/VCDが無性に欲しくなり、外国のサイトやらオークションやらで11カ国12本も購入しちゃいました。
第七位：香港の旅仲間が都内で写真展開催
最近プロの写真家になった香港人高さんが夏に写真展開催。日本語が不自由なので開催にあたり、僕もいろいろ手伝いました。もちろん素晴らしい会だったのですが、アートギャラリーの魅力にハマってしまうきっかけとなりました。将来ギャラリーに関わる仕事、したいなぁ！って。
第六位：職場の埼玉移転中止
よかったです。これでまだ仕事、続けられそうです。
第五位：ビデオ作品に出演
HARUさんのビデオ作品「東京山手線物語：有楽町編」にチョイ役出演。一瞬の演技でも難しいナ、と実感。あれを見て来年はもっとダイエットしなきゃ！と決意を新たにする。
第四位：紅葉真っ只中の京都を散策
Arsenalさんの結婚式に出席するため、11月に京都へ。夜の紅葉や純和風の路地。ちょっとディスカバージャパンな一時でした。
第三位：仲間達と真夏の足利へ
飲み会でふと湧き上がった企画が初めて実現した栃木は足利小旅行。見渡す限り畑の田舎ライフを束の間体験。フクスケさん宅で皆でカレーを作り、一秒一秒新鮮で楽しい時間でした。
第二位：ヒマラヤの神秘・ブータンへ
今行きたい国の多くが渡航困難。やむなくツアー旅行のサイトを見て、ふと候補に挙がったブータン。同年代のツアーメイト５人で行ってしまいました。仏教の伝統がしっかり守られ、温厚で優しい人々。反面英語が幅を利かせ、メディアが自由化しつつあるこの国、これからどうなる?!
第一位：近くて遠き国・北朝鮮へ
ブータンでご一緒した仲間と遂に行ってしまいました。中国から鉄道で入国。マスゲームイベントで沸く平壌、板門店のある開城、通常ツアーでは回らない沙里院や南浦の温泉に行ったり。意外と素朴な雰囲気で、ほんとに親身になって我々のために駆け回ってくれたガイドさんはこの国が初めてでした。
そんなわけで来年も楽しく、そして何らか第一歩を踏み出せる一年でありたいと思います。本年も皆さんには大変お世話になりました。また来年もよろしくお願い致します！皆さんもいい年でありますように。。