冬のボイラー故障はキツい。 | 酋長のひとりごと

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ようやく歴代のブログを1本にまとめました。最初からお楽しみ下さい。

2021年4月より、「夏男のひとりごと」に名前が変わりました。が、「それではつまらん」と外部からのご指摘を先程受けまして、戻します。てへっ☆

まだお正月気分の残る1月6日夜、シャワーと台所などのお湯が

ぬるま湯のまま温度が上がらなくなりました。

マジか、お湯が出ないとか死活問題やぞ、と慌てましたが

お風呂のお湯は問題なく出てきました。

うーん、直るかどうかは分からんが、ちょっといっぺん見てみよう。

 

トラブルシューティングの第一歩は、その構造の把握です。

 

床下にボイラーからの配管が通っていて、

その中の分岐の制御弁があるのかな、と予想しましたが

特に制御弁があるわけではなく、そのままボイラーに吸い込まれて行きます。

 

 

製品の品番も分からないと先に進みません。

製造はナショナル、品番はDG-37G3QUBです。

この品番でインターネットで検索を掛け

出てくる情報を精査します。

 

家を建てた時にもらった書類をかき回してみると

ボイラーの完成検査証明と、ボイラーの図面が出てきました。

これで詳細な構造が分かって助かりますが

図面を判読するのはコツが要りますので

慣れていないといきなり読んでも難しいかな。

 

 

どうやら風呂に給湯する配管系統と、

シャワーや流しに給湯する配管系統とで

このボイラーから出る時点で2系統になっているようです。

風呂の追い焚きの配管と合わせて

3つの水と熱湯を混合し供給する電磁弁があるようです。

 

風呂の給湯は問題なく動くので、

シャワーや流しに供給する混合電磁弁が故障したのかな、と。

段々と話が絞られたところで調査のバラしです。

黄色い丸部分にある何かに注目してみると…。

 

 

これがシャワーと流しに供給する混合電磁弁のようです。

ここで室内にいる家族と電話をしながら、流しのお湯を出してもらいます。

配管をお湯が流れるゴーっという音が聞こえたので

間違いなくここが正解でしょう。

 

ここまで正確に動作する、あっ、ここを動かすと故障が発現する、という

調査のバラしを行い、動作確認して追い込んでいく技法を

「故障個所の切り分け」と呼んでいます。

 

 

さてもう少し、壊れているのが電磁弁そのものなのか、

もしかして直後の温度センサーなのかも知れませんので

両方確認してみたいところです。

 

と、「H59」というエラーコードが発報し、

室内のコントローラーに表示されました。

先ほどのボイラーの品番とエラーコード一覧をネットで検索すると

センサーはちゃんと動いているが理論上おかしい温度を検出している、

いわゆる「ロジック異常」という症状が発生しています。

 

んんー、やっぱり混合電磁弁かな。確証が欲しいな。

 

 

ここまで下調べしてだいたい原因が特定できたので

混合電磁弁を外して分解チェックします。

 

良くあることですが分解ができない構造、

あるいは原因が電子機器で分解も何もない場合は

予備で同じ部品を入手のうえ交換し

症状が消えればそこが原因と判断できます。

この技法を「スワップ」と呼んでいます。

 

黒い部分にロータリー弁があり、

これをモーターで回転させることにより熱湯と水を混合します。

ロータリー弁そのものは特に動作に問題なしです。

 

 

弁を動作するモーター側も分解してみましょう。

ロータリー弁を開けた角度を正確に測らないといけないので

黄色い円盤に磁石とセンサーが仕込んであり

モーターが何回転したか測れるようになっています。

最近はモーターの中にその機構が仕込んであり

「ステッピングモーター」という名前になっていたりもします。

 

 

おおっ!良く見ると、ギヤの一部が破損していて

ロータリー弁が動作しないような故障が発生しています。

普通はここまで原因を追い込まないのですけれども

今回はやってみてスッキリしました。

 

 

まあ、スッキリしたところでギヤの単品は発注できませんので

とりあえず一番使わなそうな、風呂の追い焚きの混合弁と

スワップして応急修理とします。

シャワー、流しの温水を試運転して症状が収まったことを確認しました!

 

あとはボイラー品番と「電磁弁、故障、交換」などの検索ワードで出てきた

混合電磁弁の品番でネット発注しておきます。

部品代で1万2000円ほどかかってちょっと痛い出費ですが

業者さんを呼ぶとこんなもんでは済まないので

まあ、良しとして、おこう。