でらしねのこころ。 -3ページ目

声。

  

日野原さんのお別れ会の件で、何人かに電話連絡。

 

数年ぶりに聞いた懐かしい声もある。

訃報を知らず、電話口で絶句する人もいる。

 

この数日、誰に何を伝えたか、もうわからなくなってきた。

一人の人生にこれほどの人間が関わっているものか。

 

いや、一人がこれほどの人生に関わっていたのか、と。

 

有名、無名問わず無数の星を照らし出した太陽のよう。

そのたたずまいはどちらかといえば

月のような、、いや月見草のような

そんな方だったけれど。

 

太陽を失った暗闇の中

悲しむ自分は確かにいる。

 

でも

Mさんの「ご葬儀まわりって気持ちの奪い合いだ」って

つぶやきになんだか妙に納得する自分や

電話で笑って話す自分、

事務的な自分、

他のことを考えてる自分もいる。

 

そして 

日野原さんの思い出話をつまみに 

先輩や旧友たちと飲める日を 

楽しみにしている自分も確かにいる。

  

煩悩だけがあり、反省だけが無い日常。

  

「いいんですよ。それで・・・」と

天の声は言ってくれそうな気もするけれど。。



 

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北北西に進路を取れ


でらしねのこころ。

 

「仁義なき戦い」

 

シリーズ1作目。

やっぱり何度見ても面白い。

菅原文太の広能役、魅力が一番出てるんじゃなかろうか。

松方弘樹・梅宮辰夫をはじめ役者の凄まじさはもちろんだけど

広島の原爆がタイトルバックだもんな。

このシリーズにかける意気込みとか

挑戦心がズンズン伝わってくる。

手持ちのドキュメンタリー風の撮影方法が

有名だけど

カメラの振り回し揺らした感じも

わざと揺らしてるのが、よくわかる。

それと、、振り回していいように

エキストラや美術セットの細かいところが

作りこんでで計算の高さもすごいとこだな。

「アウトレイジ」は「仁義~」へのオマージュだろうけど

このスケール感には及ばない。

やっぱすごい作品だわ。

 

 

「北北西に進路を取れ」

 

ある人への競争心で「ヒッチコックもの」も見出した。

その中でも名作中の名作と言われてるので

手にしたんだけど

こりゃ、ある種の教科書だ。

照明・音楽・カメラポジション・・・

なんと言っても観客のあおり方。

ブルーレイ版には映像特典で

3時間分ほどのドキュメントもついているけど

こっちも食い入るように見た。

その中で印象に残ったのは

ヒッチコックの

「自分は映画を作っているのではない。

オルガンを作っているようなものだ」という言葉が

印象に残った。

すべては和音であると。

様々な映画監督がこれを手本にし

100回以上この作品を見たという監督がいたのも

なんだか納得。

見るたびに発見のある作品なんだね、これは。


 

「鬼畜」


野村芳太郎監督作品。緒方拳主演。

冒頭しか出てこない小川真由美の強烈さが

最後まで印象に残る。

緒方拳は当然いいのだけれど

その目線カットに出てくる

子供たちの邪気のなさが

子殺しを図る狂気を増大させていく。

そういうモンタージュ

ヒッチコックを見た後だったから

なおさら勉強になった。

あと、芥川也寸志の音楽ね。

これ素晴らしかった。

もっとこの部分、評価されてもいいのにな。

ハリウッドのズカジャカバーンの音楽や

月9ドラマのタイアップ・ラブソングよりも

こういうシーンを予感させる音楽。

ヒッチコックと野村芳太郎の共通点というか

映画の正しい作り方っていうのを

この作品の音楽が教えてくれたような気がする。

撮り方も編集も変わってくる、きっと。

 

まだまだ

勉強がたらんな(涙)。。

 


 

 


 


 



 



もの思ふ秋。②


  

大切な人が去っても

ナニモ変わらない「日常」が

今日もまた始まっている。

 

そのことに

愕然としている。

  

結局

いまこの時、この瞬間は

歴史という「地層」の一段でしかないようだ。

 

積み重なって、折り重なって

そして 

無記名の、無個性の、無人格の

ただの塊になっていく。


その砂粒、泥のひとかけらが

思い出そのものだったことが

忘れさられていく

 

2012年10月12日。

あとふたつきちょっとで

去年と同じような新年を迎えいれる。

 

常套でおざなりで、

それでもどこか希望をこめた

新年のあいさつを

いつものようにかわすのだろう。

 

ただ、アナタだけがいない。。

 

 


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ホテル・ルワンダ



でらしねのこころ。

 

「仁義なき戦い -代理戦争-」 

 

若き日の渡瀬恒彦もいいけど、

前作・「広島死闘編」の北大路欣也の印象が強くて強くて。

さらに「広島~」に続き別役で出てる川谷拓三は

今回もまた強烈過ぎてエクセレント。

 

 

「仁義なき戦い -頂上作戦-」

 

小林旭と松方弘樹が艶っぽい。

原爆スラムに住む小倉一郎の家の描写が秀逸。

ヒロシマの背景なんだよな、そこが。

 


「クラッシュ」

 

本命と言われた「ブロークバック・マウンテン」を抑え

米アカデミーに輝いた、、と聞きながら

見てなかった。

一つの交通事故を起点に

様々な登場人物の複層的な物語が

パズルのように折り重なる。

脚本家の人、書いてて面白かったろうな。

どうだ、これでもかっって感じで。

パルプ・フィクションとかO・ヘンリーの短編小説みたい

よくできてるわ。

 

 

「明日に向かって撃て!」

 

名作中の名作。

作家の田代さんも相当見てたと知り鑑賞。

ポール・ニューマン40代

ロバート・レッドフォード30代・・・

脂のってる時期ってこういうことか。

、、といいながら

山岳地帯の逃亡シーンのピン合わせや

伝説のラストシーンのズームバックを

巻戻しながら、何度も見てしまった。

なるほどと。

映像特典のジョージ・ロイ・ヒル監督や

撮影のコンラッド・L・ホールのインタビューには

含蓄ありすぎて、うなってしまった。

うーーーん。



「ノー・カントリー」

 

コーエン兄弟もの

バビエル・バルデムの怪演が光るし面白かったんだけど

トミー・リー・ジョーンズの最後の夢が

全くわからなかった。

たくさん賞を獲った作品なのに。

文化や国が違えばわかるのかな。

 

 

「ホテル・ルワンダ」

 

良かった。

実話ベースとはいえ、

ここまで人間の愛と業を描けるものか。

前述の「クラッシュ」も良かったけれど

主演のドン・チードルは一気に好きな俳優になった。

国連軍に置いてかれる黒人たち(ツチ族)の表情に

号泣してしまった。

以前、コンゴでのロケに関わることがあったが

その時の実写よりも、

このドラマのほうが、

何十倍も真実を描いているのではないか。

これからの自分の進むべき道を

示してくれたような、、

さて、どういった発明をして

こんなテーマを描いていこうか。。




 

 



  


 

日野原幼紀さんのこと。

訃報がどこかに出ているわけでないので
 
もしかしたら
 
お世話になった方が
 
知りたいことかも、と思い
 
このブログに記載・転載することにしました。
 
出過ぎた真似ですが、どうぞお許し下さい。
  
 
 
 
僕が知りうる日野原さんの遺言は
 
「自分が亡くなったら、きっとテレビ業界の仲間や友人たちが
 
盛大にお別れ会をやってくれるだろう。
 
だから葬儀は簡単でいい」です。
  
  
  
10月3日に火葬は執り行われました。
 
その日にある方に送ったメールを
 
一部改訂して転載します
 

 


 
 
桐ケ谷斎場にTさんと行ってきました。
 
ご親族・古くからの友人

その他もろもろで50人くらい集まりました。
 
告別式とかはなく火葬だけの至ってシンプルなものでしたが、
 
お顔が見れてよかったです。
 
 
 
お顔は思ったほどやつれてなく、
 
最後にお会いした日野原さんの印象のままでした。
 
メガネを外して眠っているようでして、
 
とってもノーブルでお釈迦様みたいなお顔でした。
 
 
 
位牌に10月1日逝去、行年65と書いてたような気がします。
 
遺影は軽井沢で撮ったのでしょうか、
 
ちょっと若い、笑顔の日野原さんでした。
 
Aさんがとても気丈にされてましたが、
 
ずっと日野原さんの頬を撫でていたのが、印象的でした。


 
 
お棺の中には僕らが見慣れた、
 
 
日野原さん愛用のハンチング帽と茶色のカーディガンが入っており、
 
なんだかとても泣けました。
 
 
 
焼き場にお棺が入り、
 
わずか50分ほどで日野原さんはお骨になってしまいました。
 
静かにみんなで拾いました。
 
とても綺麗で立派な喉仏でした。
 
 
 
帰り際なんとなく帰れず、
 
Tさんとラーメン屋で日本酒を飲みました。
 
Tさんが「恵比寿の頃みたいだな、
 
日野さんとK君がここにいても変じゃないな」
 
と笑って言いました。
 
そして
 
『日野原さんらしく
 
パッと静かに去っていったなあ』と
 
二人で話しました。
 
 


 
 
以上です。
  
お別れ会は近日行われるとのことですが
 
僕はまだその日取りがわかりません。

近日中に連絡が回ると思いますが 
   
 
術がないので、
 
教えてほしいという方がいらっしゃいましたら
 
このブログ上段にある
 
「メールを送る」というボタンから
 
ご連絡先をお送り下さい。
 
 
 
わかりましたら、ご連絡させていただきます。