人は誰でも、己のバイブルなんてものを持っているんではないでしょうか。
無論ワタクシはたくさんのバイブルを持っております。
(たくさんあるってのもどうかと思いますが…)
井上雄彦氏の「スラムダンク」であり
あだち充氏の「タッチ」であり、「H2」であり
小山宙哉氏の「宇宙兄弟~心のノート~」でありそして
私の人生を大きく左右した、浦沢直樹氏の「YAWARA」であります。
あ・・・
もちろんマンガばっかりじゃありませんよ。
緒方貞子さんの
「難民支援の現場から」
木村元彦さんの
「悪者見参」
ローレンス・ロッカさんの
「NOMO in AMERICA」
なんかもそれに当たります。
ためになったという本とはまた少し違う…
なんていうか、まさに心のよりどころとでも言える本。
キリスト教徒にとっての聖書、うん、つまりバイブルですわな。
何か迷いが生じた時、著しく落ち込んでしまった時、テンションやモチベーションを一気に上げていきたい時に必ず手にとってしまうというもの。
え~しかし・・・
これまでに影響を受けた数たの名著あれど…
上記の意味で言うのであれば・・・
実は私にとっての本物のバイブルとは
やっぱり、これなんです↓
これは今から5年くらい前に当時赴任していた日本語学校の上級クラスの金曜日、“作文の鬼Dr.N地獄の作文授業”の中で書かせたものをまとめた…
Dr.Nの
Dr.Nによる
Dr.Nのための
文集なのであります。
実際に書いた学生達に配布した時、
「え!?本当に先生は私たちの作文を読むのが趣味なんですね・・・気持ち悪い。」
と韓国の学生(主婦)に言われたことを今でも鮮明に思い出します。
(伊賀さん、私は今でも書かせています!そして読んでいます!!)
この学校は、多国籍と日本一リピーター率の高い学校として“東京の中心で今も「あい・うえお」を叫んでいる”んですが。
このクラスも例にもれなく多国籍で、いろんな国のいろんな視点が作文に反映された本当に素晴らしい文集となりました。
この珠玉の文集を読むたびに、ワタクシの心の底にある野望の火がよみがえってくるのです。
・普段物静かな男の子が、「ギターとベースは全然違うんだ!!」と声を大にして文章に魂を込めた作文。
・関西弁を操るスイスの女の子が、「数学はほんまにあかんかった!!やっぱりうちには言語やで!!」とぶっちゃけてくれた作文。
・遅刻常習犯の韓国の男の子が、「日本の女子高生はかわいすぎる!!」と遅刻の理由?をこんこんと書いてくれた作文。
・NBA大ファンの男の子が、「マジックとマイケルの共通点と相違点!!」について、あのスポーツオタクDr.Nに“なるほど”と言わせるほどの文を書いた作文。
・一ツ橋大学大学院に進学したエリートが、「郷に入っては郷に従え、ではなく、郷に入っては郷に逆らうなのほうが妥当!」と説いてくれた作文。
どれもこれも最高にテンションの上がる作品であります。
これを見るたびに
ワタクシはもう一度立ち上がることができるのです。
そして、もう一回、彼らが作ってくれたこの文集に勝るような作品を、今目の前にいる学生たちが、作っていけるように日々がんばろうと思えるのです。
ちなみに、ワタクシはいつも作文の授業では自分も学生と同じ条件で作文を書くようにしています。
そしてそれを文集にもちゃっかりのせちゃってます。
そこにはこんな文が書いてありました。
テーマは「日本のことわざ・格言」
「なぜ私は日本語教師をしているのか…。
私には何十年と積んできた経験もないし、
大学で必死に学んできたマスコミ論が役に立っている実感もない。
じゃあ何があるのか。
それは、もう、
“好きだから”
私にはこの気持ちしかない。
この教室という空間が大好きで、この仕事が大好きなんだ。
まあ、これでいいんじゃないか。
“好きこそものの上手なれ”
日本一、スポーツを愛する日本語教師。
そして
日本一、教室授業が好きな日本語教師。
目指すべき道、誇れるべき道は固まった。」
なんつって書いてありました。
まじめか( ̄ー ̄;!?
~Dr.N@一番を目指せ!!何でも、一番を目指していたら途中でやめようという選択肢は現れない。~
★さあ3月!! 期末試験の季節がやってきた(笑) 学生たちは、一番を目指して勉強せよ!!