先日亡くなった伊集院静さんが、「5歳までにお友達とケーキを分け合うことができたら、子育ての7割は終わったようなものだ」と言っていて、

つまり、ケーキをたくさん取ると友達がかなしい、その人の痛みが分かるという教育ができたら、教育の7割はほぼ終わりだと。


Bちゃんが癇癪起こして泣き疲れて別室で寝てしまった時、

餃子の残りがあと少しになり、まだ焼けばあったんだけどそれを知らない娘が

「Bちゃんの分の餃子も残しといてね」と皆に言っていた時は、なんか嬉しくて泣きそうになった。

意地悪をされてやり返すんじゃなくて、その悲しい気持ちが分かる分、優しさで返せたら良いよね。

よしよし、ちゃんと人の痛みがわかるように育っているな、と。だからこの子は大丈夫だな、と思った。


AちゃんBちゃんも、ケーキを分けることはできていて、きっと、自分に余裕がないときに、意地悪をしてしまうのよね。


2人が意地悪する原因と思われることなんだけど、邪推ではあるが、母親が忙しすぎることが原因なんじゃないかなと思う。余計なお世話だが。

Aちゃんちは母親が仕事から帰った時には寝ているらしいし、Bちゃんちはパパっこすぎてパパがお迎えでない時には帰らないと言うらしい。


Aちゃんの愛着対象はおばあちゃん。

Bちゃんの愛着対象はパパ。

お母さんは2人ともフルタイムで通勤が遠くて忙しく、下の子にも手がかかる時期だし、寂しいのもあるのかなぁという気はする。


私も祖父母頼れない限界ワーママではあり

娘も一時期赤ちゃん返りでかなり荒れた、そのときは幼稚園で他の子に意地悪なことしていたかもしれないな、とも思う。

勤務時間を絞って娘との2人の時間をとるようにしたら見事に情緒が安定してきた。

4歳。難しい時期だけどまだまだ甘えたい時期なんだよな。仕事とのバランスも難しい。



Aちゃん、Bちゃんから仲間外れにされる娘を見ていて胸が痛くなるけど、娘も負けてばかりなわけではなくて。


「Aちゃんの機嫌が悪いとすぐわたしに意地悪するんだよ。でも少しすると戻るの、それはなんでかわかる?私が魔法かけてるんだよ。」とか言ってた。

どんな魔法かを聞くと、自分が遊んでもらう為にやっている工夫を話してきて、例えば、

「そんなことばっかりしてたら、私がもう遊んであげないよ!いいの!?」と言って違う子のところに行くと、こっちに来たりするんだよ」とか。


一丁前に駆け引きしてる。たくましいわ。

こうやって社会勉強して、人間関係を覚えていくんだよね。親もそこまで干渉しすぎないように、でもストレスがかかってるかもしれないから、注意して見とかないといけない。