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僕が歩いた土の上に出来た足跡を
見た誰かが同じところを踏んでさらに深くなったところに
雨が降ってできた水溜りに
躓いて転んで泣く子供を
宥める親の姿を
見た通りすがりのサラリーマンが
リストラになって自殺しようとした
ビルの屋上にたまたま居合わせた誰かの
説得も聞かず落ちた先に居た少女が
悲鳴をあげて駆けつけた警察の
家族が事故にあって運ばれた病院の
院長の机にある携帯の
連絡先にある友人は飛行機に乗り
その飛行機を撃ち落そうとしたテロリストの
一員である僕は
誰かの作った足跡を見つけてその上を歩いた