トイレの詰まりは、まず、慌ててはいけません。
また、急いで直そうと思ってもいけません。
用事があるならば、いったんトイレ詰まりの問題はいったん放置してください。
できれば見なかったことにしてください。時間が解決する場合があります。
あなたの人生の中でトイレの詰まりを直すことはそれほど優先順位は高くないはずです。
最悪でも、業者に頼んでも5万円もかかりません。2万円くらいが相場のようです。
時間さえ確保できれば、それで済みます。
逆に、慌てたり急いだりすると余計に問題をこじらせます。
ネット検索して、最初に表示されたサイトを見て、格安費用に惹かれて電話したら悪徳業者!となったら最悪です。
準備状況判断
さて、トイレが詰まってから間を置き、小休止を取りましたら、状況をよく考えましょう。
まず、何がトイレに詰まっていますか?
1番多いのが排せつ物と一緒に流したトイレットペーパーでしょう。
トイレットペーパーや排せつ物なら時間をかければ、スッポン、お湯、薬剤で解決できるでしょう。
まずはスッポンを用意してください。
難しいのは、水で粉々になったり、溶けたりしないものです。
生理用ナプキン、おむつ、ティッシュペーパー、ハンカチ、冬場はホッカイロもよくあります。
トイレで用を足した後に時計、鍵、スマホなども一緒に流してしまうこともあります。
これらはお湯や薬剤では効果は期待できません。
見えるところにあるならば、便器に手を突っ込んで取り出しましょう。
注意タンクの水を流すな!
下手をすると、便器から水が溢れ、トイレが水びだしになってしまいます。
仕事を増やすだけです。
トイレが詰まった状態を見ると、多くの人が少しの希望にかけてやりたくなってしまうこと。
それはタンクの水を流し、水の力で詰まり物を流そうとすること。
水が便器から溢れてしまったら、さあ大変!
バケツを用意して、雑巾で床を拭いて、バケツに水を移し替えなければなりません。
便器から溢れた水です。嫌ですよね。
時間をかけて待っていれば、便器内の水量はかならず減っていきます。
まずは減るのを待ちましょう。
STEP.1スッポン!
ラバーカップというそうですが、ここではスッポンと呼びます。
スッポンは空気を排水管に押し込み、その空気の力で詰まっているものを強制的に押し出すもの。
スッポンをセットする前に、便器内の水がいつもと同じくらいの量あることが望ましいです。
便器から水が溢れそうな状態でスッポンを使うとトイレが水びだしになってしまうかもしれません。
便器にほとんど水がない状態だと、スッポンの力が最大限発揮されないかもしれません。
スッポンのセット方法は、スッポンを便器の水が流れていくところに差し込み、スッポンの淵から空気が漏れないようにします。
スッポンの周りが便器に接触させた状態にします。
その状態で1回、ギュッと素早く下方向に押し込みます。
ここで、スッポンを押し込んだままキープしてください。
押し込んだ後すぐに持ち上げないでください。3~5秒程度、押し込んだままにしてください。
排水管に空気を圧縮して送り込みました。その空気で詰まり物を押し出すのです。
もう1度、スッポンを正しくセットし、ギュッと下方向に押し込み、圧縮した空気を排水管に押し込みます。
やはり、スッポンを押し込んだままキープします。
これを数回繰り返し行います。
変化がなければ、次は、連続スッポンです。
STEP.2連続スッポン
前に書いたように、スッポンを正しくセットします。
この状態でスッポンを素早くギュッと下方向に押し込みます。
少し手を緩めるとスッポンは元の位置に戻ります。
そこで間を置かずにスッポンを再度素早くギュッと下方向に押し込みます。
1秒間に2回くらいの速さになりますでしょうか。
これを10回ほど繰り返します。
まるで心臓マッサージのようです。
心臓マッサージは1分間に約110回のリズムが理想です。
この連続スッポン各10回をひたすらやります。
疲れたら休んでください。
時間は十分にあるはずです。急いでトイレの詰まりを直すことはありません。
STEP.3熱湯攻撃
ちょっと大げさに熱湯と書きましたが、沸騰してるお湯は便器や排水管を破損させてしまう場合があるのでやめましょう。
50~60度程度、手を入れ続けたら熱いと思うくらいの温度のお湯です。
お湯で溶かそうという作戦です。
ここで食器洗い用などの中性洗剤にも協力してもらいます。
便器に中性洗剤を入れ、鍋いっぱいのお湯をゆっくりと便器に流し込みます。
多くの場合、便器に入れたお湯はゆっくりと減っていきます。
排水管にお湯が流され、トイレットペーパーが少しずつバラバラになりそうな状態になります。
時間と共に端から崩れていきます。
排水管内のお湯が冷めるまでYouTubeなど見ながら10分くらい待ちます。
排水管に詰まっているものが溶けてきたかなと思ったら、スッポン攻撃を再開します。
連続スッポン攻撃です。
STEP.4薬剤
お湯+中性洗剤→スッポンでも解決しないなら、強力な洗剤を使います。
「トイレ用」を選びます。洗剤にはトイレに不向きのものがあります。「トイレ用」と記載されている洗剤を選びます。
洗剤に使い方が記載されていますのでよく確認します。
いろいろな種類の洗剤を使うこともあるかもしれませんが、「混ぜるな危険」と記載されているものは特に注意しましょう。
強アルカリ性は、トイレットペーパーなどのつまりに適しています。油汚れ、排水溝のぬめりなどを洗浄します。
酸性は、尿石など汚れが原因のつまりに適しています。
STEP.5もう1回待つ
1~2時間、もっと待てるなら1日待ってみます。
その上で、再度スッポンをやってみます。
これでダメなら専門業者に依頼するしかないでしょう。