家裁の最初の調停の場で、家出中の不倫夫からの離婚の申し立てを伝えられた娘は「離婚なんて今はじめて言われて何も答えられません。このことについていままで一度も話し合ったこともありません。ただただ、驚くばっかりです」


 民法第770条が離婚原因として認めるのは以下の5つである。

①相手に不貞行為があった場合

②相手から悪意で遺棄された場合

③相手の生死が3年以上不明である場合

④相手が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない場合

⑤離婚の継続が困難な重大な事由がある場合(同1項)

 これらの離婚原因があることのほかに、将来、戸籍上の婚姻を継続させも実質的な夫婦関係への修復はまず不可能であろうという事情があることが必要である(同2項)。


 また家裁へ提出する夫婦関係調停申立書には申立の動機として次の14項目の該当する番号に○をつけるようになっている。

1.性格があわない 2.異性関係 3.暴力をふるう 4.酒を飲みすぎる 5.性的不調和 6.浪費する 7.異常性格 8.病気 9.精神的に虐待する 10.家族をすててかえりみない 11.家族と折り合いが悪い 12.同居に応じない 13.生活費を渡さない 14.その他


 このケースでは 娘についてはどれも該当していない。強いて言えば性格の不一致ぐらいのものであり、離婚を申し立てられるいわれは全く無い。(むしろ夫については10近い該当項目がある)


 彼は自分の離婚申し立て事由の根拠の無さを補うために、兵糧攻めや様々ないやがらせを行い、妻と子を経済的にまた精神的に追いつめようとしているものだ。


 

AERA4月26日号には「調停委員は何様なのか」という特集がある(P76)

「円満な離婚が成立しなければ、裁判の前にはまず調停という手続きがある。だが、実際に経験した人からは調停委員への不満、不平の声が多数上がっている」


 家裁での調停の最初の日に、家出した不倫男から離婚の申立と親権の要求が出ていると告げられた娘は、とりあえず次の2点について調停委員に頼んだ。

 ①無言電話、子供への待ち伏せ、少年サッカー場でのつきまとい、郵便物の差止めなどの様々ないやがらせのすべてを即時にやめさせて欲しい。

 ②毎月まともな生活費を送るように要求して欲しい。特に次の給料日には塾の月謝を含め是非30万円が必要です。毎月7万8千円では到底やっていけません。

 

 しかし、一応は伝えると言いながら「子供を待ち伏せしたり、つきまとうのは父親の愛情のあらわれ」「30万円を支払うと彼の手元にはいくらも残らないからとうてい無理でしょう」と専ら相手の肩を持つ。(女性調停委員はとくに女性に対してきついようだ)


 そして翌々日の給料日の振込はやっぱり7万8千円。そして待ち伏せやつきまといは依然として続く。家裁に訴えても「調停ではいまのところ相手にお願いするだけであり強制力は無い 、また調停外の仲立ちもしない」と言われ頼りにならない。   

大前 研一
やりたいことは全部やれ!

 著者大前研一の息子は二人とも学校教育からドロップアウトし、大学を出ていない(P203)。

 彼が息子達に強調したのは「自分に対する責任、家族に対する責任、社会に対する責任、国に対する責任ーこの四つの責任は常に自覚していろ。あとは自分の好きなことをやれ。自分の人生は自分で決めろ」ということだ。

 彼は云う「大事なことは子供の能力を信じてあげることだ。子供の能力とはどんな社会になっても生き抜く能力であり、それは学校では身につかない。学校にいくかどうかが重要ではないのだ。ただし、責任感の無い人間は駄目である」(P204)

 「子供に対する教育で一番大切なことは、自分で自分の人生のハンドルを握れる人間に育てることだ。人間、死ぬまで勉強だとすれば、学校からドロップアウトしてもそんな遅れなど後から十分取り戻すことが出来る。だからレールから外れることを恐れるなよーそう勇気づけてあげることが大事だ」(P205)

 「子供に関して言えば、どこの学校に入れるかよりも、いかに勉強するかを一緒に考えたほうが効き目がある。平均的日本人は、1人の子供に約2000万円の教育投資をしているが、インターネットなどのおかげで、やる気のある子はいくらでも自分で勉強できる時代だから、ブランドだけで中身の薄い受験校などに貢ぐことはない」(P228)


 この文章を孫と娘に贈りたい。

 ジイジは20台で会計を勉強し、30台で貿易、40台で不動産、50台で保険、60台でパソコンを勉強して生きてきた。

 

 正月に家を出たままの不倫男はそれ以来月々たった78000円(この金額の根拠は不明)しか送金してこない。当然、残された妻と子(小5)は全くやっていけない。彼は公言したとおり、妻子を兵糧攻めにして、離婚を自分に有利にかつ早く実現しようとの狙いだ。

 専業主婦だった妻がパートに出てもたいした収入は期待できない。年金生活の我々老夫婦が出来ることはせいぜい月々10万円を用立ててやることが精一杯。

ここで問題なのは毎月5~7万円の塾の月謝だ。このままではこの小学5年生の大学進学の道は全く閉ざされてしまう。

 不倫男自身は親から有名私大に進学させてもらって いるのに、このわがまま勝手な男は女のために、たった1人のわが子さえ、義務教育のみの道をとらせようとするのか。無責任というか卑劣というか選ぶ言葉が無い。

 45才、結婚11年目の彼は一体なぜこの時期になって妻子を棄てて遮二無二離婚にこぎつけようとするのだろうか? もちろん不倫相手とよりを戻し、あわよくば相手と再婚したいと思っているのかも知れない。

 しかし、偉くなって多少給料が上がっても、忙しくなったり、責任が重くなるのは嫌だとして、職場での昇給、昇格試験を全く受けず、最後の最後の機会にやっと腰を上げて受験した挙句合格できなかった彼の本音は、妻子を養ったり、マンションのローンを払い続けたり、一人息子の教育費(大学卒業まで2000万円?)

の負担から逃げ出したいのではないか。

 職場では、かっての同僚はどんどん偉くなって        

栄転してゆき、かわりにはるかに若い世代の仲間の中にひとりとり残されて孤独感にさいなまれ、あらゆる現実から逃避したくなているのが実際なのであろう。

 そのとばっちりをうけている妻子は悲惨である.


娘婿の浮気自体は不愉快に思うものの別に驚かない。前アメリカ大統領のクリントンだって浮気した。男のどうしようもないサガか?

 しかし、浮気にはルールがある。

①絶対に本気にならないこと。

②妻には徹底的に隠しおおせること。

③病気に感染しないこと。


 浮気に溺れて妻子を棄てたり、うかれてガードが甘くなりボロをだしたり、タチの悪い病気をもらったりすることは許されない。

 ルールに違反した男はその妻に全面的に降伏し、一生涯これを償なわなければならない。

 亭主持ちの気まぐれな女に、退屈紛れに遊ばれてヤツは「妻子を棄てるから一緒になろう」とすっかりのぼせあがってしまった。

 たんたんと事情を語る娘のひとみから大きな涙の粒がポロポロと落ちるのを見て父親の私は言葉を失い、思わず顔をしかめた。

                                   


 ヤツを呼びつけて謝罪させてから1年ほどになる。

しかしヤツはお気に入りのおもちゃを取り上げられた

ガキのように怨んできたに違いない。



 娘婿の浮気の発覚にはじまる正月そうそうの家出、預金通帳などの持ち出し、離婚の申し立て、兵糧攻め、数々のいやがらせ。1時間ほどの郊外に住むわれわれ老夫婦の平穏な、楽しい年金生活もむちゃくちゃになった。老妻は精神的に大きな打撃を受け、体調もすっかりくるってしまった

 

 無言電話や待ち伏せ、一切の郵便物の差止めなどの嫌がらせもたちが悪い。