こんにちは。碓井です。
私は以前、動物病院に勤めていて
その時に沢山の保護猫さんに出会いました。
我が家の子達も、捨てられたり置き去りにされたりした子がほとんどですが
世の中にはそういう境遇の猫さんがとっても多いです。
そういう猫さんに関わっている日々を過ごしていると
すごく悲しい事にも直面することは多いけれど
保護猫さんを保護して下さるボランティアさん達や
その子たちをお家に迎えたいと考えて下さる里親さん達
少しでも猫さんの為になるようにとご支援下さる人達
沢山の素晴らしい人達との出会いも多くありました。
私はこういう活動に身を置いていた人間なので
特別な事とは思わないけれど、やっぱりまだまだ浸透していない活動なのです。
その仕事を離れてから、直接的な保護猫さんとの出会いはなかったのですが
つい最近出会った猫さんがいます。
「何の用だニャ？・・・」
物入れに籠城中（笑） 画像加工なしでこの色です。目がブルーグレーなんです。
別の時に撮影しても 同じ角度（笑
診察では、せいぜい2歳、多分1歳過ぎくらいかなって事で
まだ若くてきれいな子なのです。
ものすごく大人しくてめちゃくちゃ良い子ちゃんです。
でも怖がりちゃん。
この物入れスペースを気に入ってしまって、トイレ以外はここにいます。
もう、うちに来てから2週間近くなるのですけどね。
手にはスリスリしてくるので人は好きなのですが
知らない場所が怖いんだなと思います。
一人暮らしの男性がこの猫さんと暮らしていたのですが
倒れて入院しちゃって、容体が思わしくなく、
もう戻って来られないかも知れない。 という事を
アパートを管理している会社の方から伺ってお預かりする事になりました。
その男性はまだ50代前半。
この子を置いて入院する事が出来なくて
ずっと具合悪いのを我慢していて
とうとう倒れてしまったそうです。
この男性を責める事は出来なかった。
この子を保護しにお部屋に行った時は
お部屋は荒れていて、多分ご自身の事もままならない生活だったんだなと思いました。
それでもこの子とっても良い子で
毛ツヤも良く、どちらかと言うと太っていて
大切にされていたんじゃないかなと感じました。
もちろん最後まで面倒見るのは絶対だと思ってるし
それが出来ない可能性があるなら動物を迎えるべきではないとも思ってますが
でも、自分にいつ何があるかなんて誰もわからないのも事実です。
1人の暮らしの人とは限らないでも。
こういうケースで何かあった時にお願い出来る場所があれば・・。
現実的に、もう少し保護活動が浸透した世の中ならば
こういう事って珍しい案件じゃないから
もしかしたら一時預かりしてくれる人や 里親さん探しをしてくれる人を探してみようと思えたかもしれない。
人間にとっても猫さんにとっても悲しいお話だけど
でも猫さんの命を救えるなら協力してくれる人もいるかも知れない。
だけど、猫さんと暮らしていても
実際は保護猫活動をしているボランティアさんが沢山いることや
そんな活動がある事すら知らない人も沢山まだまだいます。
保護活動やＴＮＲ活動、そういう事が特別ではなく
ごく自然な事になっているなら
この人も何かの方法を探せたかも知れません。
今回はブルーアイちゃんは我が家に来てくれたのですが
この子に対して今後里親さんを探すかはまだ決めていません。
本当はそのつもりだったのだけど
こんなに怖がりちゃんだと、またお引越しってどうなのかな？と思ったり
私も家族も迷っています。
うちは大歓迎なんだけど、何しろ多頭飼育なので
この子に合うのか？も非常に迷います。
だけど、奇跡みたいな縁で来てくれた子だから
じっくり彼女の幸せを考えてみたいと思ってます。
本当は、悲しい猫さんが世の中からいなくなり
みんな温かなお家と、優しい家族を持って
元気にのんびりと猫さんらしく生きて欲しいと願ってます。
でも温かな家族があっても
いつ何があるかわからない。
こうして手を差し伸べる事が出来る自分でありたいけど
個人が云々って事じゃなくて
もっと保護猫が浸透する世の中になっていけば
こういう問題への解決の糸口も見つかっていくのではないかなと思います。
今日は長くなりましたが読んで下さった方がいたら
ありがとうございます^^
この綺麗な瞳の猫さんの今後もこのブログで書いていきますね！
今日も 猫さんにとって皆さんにとって
そして私にとっても良い1日でありますように♪