オープン・カフェでオレンジティーを飲む僕の頭上にはクッションみたいに敷かれた曇り雲が右から左へと流されていた。

曇り空なのに気温は高い。横にあるバニラパンケーキを汗を垂らしながら頬張っていた。

永遠続く曇り空だが、稀に晴れ間も見える。

薄暗い中から見える一寸のスカイブルー。

それを眺めるのが好きだ。

曇り空には不安と模索が渦巻いている。

だけど晴れ間にはヒントが隠されている。

僕は貰う暗闇の中の爽快さを・・・