「猩々(しょうじょう)たちと共に」

みかとるみは久しぶりに惑星のSOSをキャッチした。

地球より小さく青色だ。

さっそく意識を飛ばすとそこは映画のウォーリーのような状態でゴミが散乱してエネルギーや惑星全体が滞っていた。

「お掃除してほしいようだ。掃除機をイメージで創り、西と東に分けれて掃除をしよう」とるみが言う。

みかはバキューム型の掃除機を。
るみはピンクの掃除機をイメージで創り出した。

みかは東、るみは西と分かれて掃除始めた。

しかし、疑問だった。

惑星に住む存在が掃除をできるはずだからだ。

なぜ我々が呼ばれてまで掃除をするのか?

「まるでこの惑星にPM2.5が飛んでいるみたい」るみが言う。

感じていくとどうやらその惑星に地球からPM2.5のように意識の影響が飛び、ゴミのように散乱していたことが判明した。

これではいくら掃除機で吸ったところで同じ状態に戻る。

それはこの星の存在に呼ばれるはずだ。

私たちは掃除をやめ、原因となる地球の何かを綺麗にすることにした。

地球に意識を向ける。

掃除機をかけていた惑星よりも範囲が広い。

掃除機では間に合わないので、みかの機転でブラックホールを創り吸い取ってもらうことにした。

創り出した掃除機もブラックホールに吸い取ってもらった。

しばらくブラックホールに委ねる。

「ブラックホールに吸い取ってもらいながら、花や木を植えたらいいイメージが来た」とるみが言う。

みかとるみは意識上で地球全体に花や木を植える。

「緑化するといいんだね」
とるみ。

「自然界の絶妙なバランスがあるのだ」
みかも感じる。

好きな花や木を植えているとるみが思い出す。
「日本は山を買い取り、杉を植えるのだという。杉は実を付けないから、森に住み動物たちの餌が無くなる。里山は人間と動物の境界線になるもので、里山の整備をしないとその印が無い。だから食べ物を探しに里に下り境目なく突っ切ると畑だったりする。その畑を荒らすが彼らは悪く無い。」

「実がなる木を植える」みかはそう言った。

実がなる木を植え始めると何かがゾロゾロとたくさんやって来た。

「何かが来た!もののけ姫の猿みたいな木を植える存在の名前はわかる?」るみが聞く。

2人で思い出す。

「猩々(しょうじょう)だ!!」

「猩々は架空上の存在」みかがインターネットで調べる。

彼らと共に木を植えた。

彼らは地球上から去っていた。

彼らが意識上にすらいないということは、地球のバランスが相当にくるっていて、他の星までにも影響を与えていたことが痛いほどわかった。

ある程度植えると猩々たちはあとは任せてくれと言ってきた。

彼らが地球に戻り木を植えてくれたことで格段に私たちがいる地球のバランスがよくなり空気が変わってきた。

猩々たちは私たちに感謝してくれた。

私たちは逆にこんなにも尊い仕事をさせてもらったことに感謝した。

お礼にと猩々たちは
さくらんぼをくれた。

さくらんぼに喜んでいると
「卵巣じゃない?」
みかが言う。なぜそう言うかと言うと、私たちは子宮の活性化について調べたり実践を行っていた。
対になっていた果実が卵巣と重なった。

みかは感覚的にそのさくらんぼを自分の卵巣に入れた。

それを聞いたるみも同じようにした。

すっと入っていった。

卵巣は柔らかな
ピンク色になった。

猩々たちに心から感謝した。

賞賛や感謝を欲しくて木を植えたのではない。
貢献したかった。
ハートとハートの純粋な繋がり、互いの感謝を感じながら本来の共存とは今日のような私たちと猩々たちとの関係性を指すのかもしれないと感じた。


PM2.5のようものがまだある惑星へと意識を戻す。

あとはブラックホールに委ねた。

綺麗になると潤って別の惑星のようだった。

最後に水をまいて欲しいと噴水車がやって来た。

撒き終わると惑星は輝いていた。

帰ろうとすると
みかは惑星の存在に
真珠をもらった。

真珠はどうしたらいいのか2人で感じる。

みかが
「この真珠を使って自分の卵子を真珠にする」

2人は早速やってみる。

驚くことに自分の卵子が真珠に変わる。

2人の子宮が変わったように感じた。

「今日はまるで自分の子宮の中の掃除をしたみたいだ」
るみが言う。

みんながWINWINの関係で循環し、誰もが幸せになる環境を意識で形創った日だった。