私は読書が好きな子供だったと思います。
読書という趣味は、中学受験、大学受験ともに、役に立つものではありました。
大人になってからも、本を読むという習慣自体は、自分を向上させる上で、有用だと考えています。
さて、私自身、有用な趣味だと考える読書ですが、それを自分の子供に植え付けることは可能なのか…?
まあ、私の子供は、まだ読書がどうこうとかいう年ではありませんが、とりあえず、考えてみるだけ…
それが今回の主題です。
さしあたって、読書好きに至る、私の読書遍歴を書いてみます。
小学校三年生くらいから、チラホラと”かいけつゾロリ”を読み始めました。
シリーズをある程度制覇したら、”ズッコケ三人組”を。
ただ、上記2つはあくまで、子供向けの話で、私にとっては、絵本に近いイメージで、読書をしているという気持ちはなかったと思います。
まあ、三年生にもなって絵本読んでる気分の子供ってどうかと思いますが、私は結構、成長が遅い子だったと思うので…
転機は、四年生の時、”ナルニア国ものがたり”を読んだことでした。
母親から、
「面白いから読んでみたら?」
と渡されたのがきっかけでした。
そしてこれが、私にとって、初めての読書でした。
最初の20ページを読むのに、半年かかりました。
なにせ読書は、”かいけつゾロリ”や”ズッコケ三人組”とは違うんですよ。
上記2つは、ゾロリやイシシ、ノシシ、そしておなじみの小学生3人が活躍するとわかってる。
だから、最初の導入がちょっとつまらなくても、先へ進める。
絵もついていて、想像がしやすいし。
でも、ナルニア国ものがたりは違います。
始めの20ページは、疎開して田舎にやってきた4人兄姉弟妹が、不満たらたらしてるだけ。
彼らに魅力なんて感じない。
何は始まるのかという、期待もない。
ぜーんぜん、面白くなかったです。
でも母親から、
「タンスの先まで、我慢して読みなさい」
と言われて、渋々ちまちまと、ゆっくり不満たらたらに、読みました。
数ページ読んではつまらなくなり、また放置し、内容忘れた頃にまた始めから読み始め、そしてつまらなくなって、また振り出しに戻る。
何たる不毛でしょう。
転機は、家族で旅行に行ったときでした。
合間にでも読みなさいと、母親にナルニア国ものがたりの持参を要求され、私は旅行の合間合間に、読み進めました。
そしてついに、20ページから先に進み、主人公はタンスを抜け、ナルニア国にたどり着きました。
そこから先は夢中になって読み進めました。
旅行を楽しむべきタイミングでも、せっせと本の世界に没入していました。
読み終えてからは、母親にナルニア国ものがたりシリーズ全巻を手配してもらい、それ以外にも、エンデ、ベルヌやウェルズなど、色々読みました。
青い鳥文庫は読みやすくてよかったですね。
読書感想文をウェルズのタイムマシンで書いたものが学校代表になった時には、珍しく母が驚いていました。
「タイムマシンは読書感想文の題材からはほど遠い」
と言っていましたね。
まあ、今思えば、私にもわかります。
共感や実生活への関連付けが困難な題材ですから。
それがわかっていて、私の好きにさせてくれていた母には感謝です。
私なら、
「せめて梨木香歩の”裏庭”とか、灰谷健次郎の”太陽の子”とか…」
と干渉しそうです。
注意せねば…
とにもかくにも、私はそんな経緯で、読書にハマりました。
しかしこれが、自分の子供に当てはめられるかと言えば…
うーん、確実に読書好きにするのは、難しいかと。
本人の資質が大きいような…
せいぜい、最初は絵のついた本で活字に慣れ、ある程度なれてきたら、1ページでも早く面白いポイントがやってくる物語を読ませる。
それくらいかと。
間違っても、文豪の本は読ませません。
あれを正しく読むためには、相応の自力と人生経験、時代背景の理解が必要であり、多くの小学生に、それが備わっているとは思えません。
受験問題を解くだけならともかく、読書の取っ掛かりにするには、とても勧められません…
私が読ませるなら…
ハリー・ポッターは一番有名なファンタジーで、秘密の部屋は傑作だと思いますが、最初はまだるっこしいし…
ナルニア国ものがたりも、私はなんだかんだで半年かかったわけで。
生きもの好きなら”海底2万マイル”、ファンタジーなら”はてしない物語”、SFなら”タイムマシン”ですかね。
なんだか、食育を考える時と同じような気分になってきました。
ちなみに、私の読書は、中学受験によってはるかに膨大になりました。
その辺りも、いつかまとめてみたいですね。