
発売時期は不明なれど、記憶が正しければ、東京に住んでいた30年くらい前、渋谷にあったB‐CLUB直営店で購入した物だと思います(WAVEの商品だが)。
1980年代後半 いわゆるリアルロボットアニメブーム終盤、版元のバンダイを筆頭に番組終盤のキャラは、ごっそりと商品化されないのが当たり前のご時勢でした。
愛好家はそれに対し、メーカーを呪い、諦めていた人がほとんどだと思います。
ところが、この数年前より(80年代中盤)より、レジンキャストを使っての複製品、ガレッジキットという奴が出回り始めていました。
安価な初期投資で、個人がプラモデルの商品化、販売元になれるというもの。
前後して、ボークス、海洋堂、ラーク、ゼネプロ(現ガイナックス)などの模型店が、会社レベルでキャラクター物ガレッジキットの小規模製造販売に乗り出していました。
そして、コミケをまねたのか? 一般素人愛好家による自主製作販売イベント ワンダーフェステイバル(ゼネプロ仕切、当然無版権)が開催されるに及び、世間のモデラーの間でガレージキットという物は認識されたのだと思います。
そんな中、ついにWAVE(元ラーク、ボトムズの改造パーツのレジンキット製造販売)がガンダムに手を出しました。
勿論、無版権の海賊版ではなく、バンダイから許可を得ての商品化であります。
それは版元への配慮か、バッティングを避けた未発売のバウンドドックという微妙な商品選択ではありましたが・・・・。
Zガンダム放映当時、中盤以降に登場するモビルスーツはデザインが公開されるたびに、バッシングの嵐だったと記憶しております。
それどころか、新主役のZガンダムの姿やストーリー展開にまで批判は及び、全否定!! ガンダムの続編に対しての弁護はあまり聞かれませんでした。
模型の作例を載せているHJ、MGのライターにも、公然と駄目出しされてましたからね。(ただ、商業的には色々成功したんでしょう。 さらに続編が作られたし)
そんな感じに番組4クール目登場で発表されたMS、バーザム、ボリノークサマーンよりも、更に斜め上にぶっ飛んだバウンドドックには、当然待ってましたの炎上です・・・。
まあ、その後発表された小林誠(富野監督著小説、文庫版挿絵)のイデオンは更に凄い事になっていて、今考えると、この時に自分を含めガンダムを見てた人の、視野が狭かったのかなと反省してしまいます。
そんな個人的な思い出はどうでもいいのですが、兎に角、プラモデルの価格の10倍近い金を出せば、まがりなりにも欲しいキャラクターのキットを手に入れられる、そんな素晴らしい時代がやって来ました。(と思っていた)
お金のなかった当時と、ガレッジキット市場の成長期が丁度リンクしておりまして、魅力的なショートケース内から、何を買おうか散々悩んだ挙句に選んだ一品なので良く覚えております(小林誠のガンプを見て、バウンドドックへの評価が一変した記憶が・・・)。
作ってみました。


割と普通に作れました。
この後、ちょいとばかり不都合の修正を・・・。

左、アフター。 右、ビフォー。

足首、ボールジョイントに置き換え。
左、アフター。 右、ビフォー。

腰から上が、ソフビパーツのみで構成されていました。
このため、時間経過によるヘタリが心配になり、プラパイプを通して補強しました。
このため、時間経過によるヘタリが心配になり、プラパイプを通して補強しました。
やることは、意外に少なかったですね。