汚れたパンツもアタシの誇りだもン」


…なんて言葉を俺に放つ目の前の女は天使か悪魔か…




深夜ドライブで稲川淳二なんか聞いてるから人恋しくなるんだってばよ

信じないよ俺は、幽霊なんて信じてない。

見たことないし、見たくないし、勘弁願いたいし。

怖いとかじゃないよ。ほんとに。

ビビってないよ。嘘じゃないよ?


暇だったからラーメンをエサに友達呼んだだけだって。




ラーメン食い終わって、近頃ひどく疲れた顔の彼女に



「ネーサン、踏んばり過ぎんのも体によくないぜ?力入れすぎると尿漏れするぜ?」



なんて小粋なシモネタをトッピングした俺のアドバイスを

真正面からかき消した女の言葉が

幽霊なんかよりよっぽど怖かった…


子供みたいに無垢な笑顔でそんな肝っ玉母さんみたいなセリフ吐き捨てられてみろ。

深夜のラーメン屋で二人っきりで。


女の底力にゾッとした。












ビールも11缶目。

今夜は眠れないだろう。


一人で稲川淳二なんか聞かなきゃよかった…

妹から間違い電話がかかってきた。





妹「もしもし」


俺「はい、もしもし。何?」


妹「あ、やだ・・・



ガチャ






終話。






心底嫌そうな反応だった・・・