NOWNAさんが教えてくださいました。

思いやり深い娘さんの

優しい優しいお母様です。

リブログ記事を読みながら

もう25年も経って

大丈夫な私であるのに、

涙が止まらないのは

愛しい子だから仕方がないです。


ちゃんと悲しめなかったことも苦しかった。



少しでも

心が安まる方に届きますように

と思うのです。


悲しみを抱きとめられた想いです。




ふと、手にとった絵本です。


深いブルーの中に灯る光が

小さいのに、とても明るくて。



無邪気なクジラの表紙を開くと


静かな水面の美しさに

心が落ち着きました。



夜の海に浮かぶボートに、一人乗っているのは

主人公のエラです。


こんな気持ち知ってる‥。

時々、こんな気持ちに、引っ張られる時も。



沈み込むエラの元に

大きな波が前に進むように言います。


戸惑い、すべのないエラに

「それは、自分で見つけなさい」と。



突き放すように、冷たく厳しく聞こえ

ドキリとしました。



そんなやり取りの中


かもめが小さな灯りを持ってきてくれてます。

二つ持っている灯りを一つ分けてくれて

船につけてくれました。


こんなに小さいけれど、ずっといてくれる。



      そばについているから


と。

大波にもまれても

稲光が空を破る時も。



大波の中

懸命に船をあやつろうと困っていると


ネズミイルカが


  なみをしずめることは、できないけど

  なみにのるやりかたは おぼえらるよ


       ひとつ ひとつ

    のりこえていけば いいんだよ




波をこえようと、たたかっているエラに

また

厳しい声が聞こえてきます。


「わたしは、大きくて暗くて終わりがない」と。

こんなふうに不安が襲う。



クラゲ達は

  みちがわかるように てらしてあげる



物語の中盤は

絵本をくるっと回して縦に開きます。


大きなクジラが


   波なんて気にしては だめ

  だいじなのは 海そのものと あなた



  こわがると なみは、大きくみえる

  でも、どんなに大きく思えたものも

     のりこえてしまえば

     ずっと 小さくみえるのよ


まだ、この域に来れていない私は

「本当⁈」と


驚きと憧れが混じったような気持ちです。



クジラはその後も、話してくれます。

長いこと、世界の海を旅してきたから


     そのうち わかるわ



おまじないみたいで優しい。




雲がきれてきて


あの 厳しい声 は もう 聞こえません。



初めて立ち上がり

前の方に目をこらすと‥。



  海は小さなふねで いっぱいでした。



きっと、エラみたいに

真っ暗な中を、泣いたり嘆いたりしながらも

ここまで、やってきた人達なのか


小さな灯りを一つだけ灯した船が

そこかしこに。


ブログの中で

声かけあって

いいね を気持ちを込めて押してきた

お仲間を想いました。



それぞれに

それぞれの越え方をしてきた人達


クライマックスは、ようやく穏やかです。

見開きいっぱいの朝日が昇る場面


船の数だけ、鳥がいてくれるのでしょうか

船も鳥も いっぱいです。


この穏やかな場所は

やっぱり

人それぞれでしょう。



最初

冷たく厳しく感じた 


「自分で考えなさい」

の声は


自分の越え方でいいからね

自分で決めていいんだよ


と、感じられます。


護られ導かれたエラのように

導かれるように

出会わせてもらえた絵本です。

くりさん、旦那様ありがとうございます。

くりさんのにっこりが嬉しいんです。





クジラのお腹の所の色とりどりの、丸いのは

クラゲ達です。



絵本屋つきのあめから

お届けできます。