今日は3月11日


内田麟太朗さんの
優しい詩集。





とびっきり楽しい物語も書かれるけど

寂しさを抱えて抱えて大人になって
家族ができても
絵本作家として成功しても
「悲しみにかっさらわれるんですよ」
と話された麟太朗さん。

その悲しみを
50歳を過ぎて受け入れられた
麟太朗さんの詩は
おかゆみたいに
優しく染み込みます。


たんぽぽの綿毛を飛ばすような
ささやかな想いや言葉であっても

その思いやり深さは
静かな力となることを
ちゃんとつながっていくことを
知ることができました。

麟太朗さんは
それを

かくしきれない よろこび

と。


後書きの言葉は
麟太朗さんならでは。

大震災にあったこどもをはげます詩。
そんな思いあがった詩は書けませんでした。

ても私の気持ちは伝えたくて
詩を書けない詩を書きはじめました。


あなたのところへも 
小さな風が届きますように。



私は募金をしたり
被災地に絵本を送るプロジェクトに
参加した程度ですが
まだまだ
まだまだなんだと思っています。
できることを考えていきます。



生きていくなかで
言葉が見つからない時があり

まだ
言葉にならない悲しみ
寂しさ
虚しさに
浸かってしまう時があります。


そんな時にも
心にしみこむ詩絵本です。

ゆっくりでいい
少しずつでも
大丈夫
と語りかけてくれます。


言葉って優しい。

時に毒舌だけど
悲しみ
寂しさをたっぷり味わった麟太朗さんの
言葉は本当に思いやり深いです。