月明かり
星の灯のもと
クスクスしてしまう絵本を。
一日の終わり
ちょっと落ち着きたい夜に
心地いいです。
そう
ささやき声で読むと楽しい絵本です。
内緒話する時みたいに
ウイスパーボイスで話すと
何のことはないことでも
苦しくなるぐらい
笑いがこみ上げてくるのは
どうしてでしょうね。
この主人公達の
とぼけた素朴な持ち味が
カトちゃんと志村けんさんの
コントみたいです。
「どこいくの？」
「しーっ！… そと」
そと
って…。
私はもうここから
笑いをこらえています。
お父さんお母さんが
すー ぴー すー ぴー
寝ている横を
大きいほうのひつじが
そろーり そろーり
こんなふうに擬音、オノマトペだけで
物語が動き出すのです。
あっ！
この
あっ が 効くんですよ。
「「わたしもいく！」
一気に物語の世界に引き込まれます。
この絵本は
最近絵本の買い出しに行ったとき
クレヨンハウスの山本さんが
「この絵本ね……」
とエピソードとともに
読んでくださったのですが
この 始まり だから
もぉおかしくておかしくて。
初めて
二人して
真夜中に抜け出して歩く
そと は美しくて
お昼間とはすべて違って見えて。
中盤
二人は
びっくりな場面に遭遇するのですが
私もびっくで
「おばけパーティー！？」
と絵本のタイトルを叫びました。
こちらです。
このマニアックな叫びも
山本さんはわかってくれます。
突然の見せ場
おばけのパーティーの場面が
これでもか！と続き
固まったのち逃げ帰るのですが
ここも 芸 が細かいというか。
おうちにたどり着いたときの
暖炉の音に
山本さんとシビれます。
皆さんも
是非ご一緒に。
数日前に
絵本作家のさいとうしのぶさんが
クレヨンハウスに来られて
この絵本を
すごい絵本だと大絶賛されたそうです。
さいとうしのぶさんの地元堺市の絵本
最後まで
文字が白いと言うことは
しっかりびっしり挿絵が描かれていること
なにより
飽きることなく
最後まで読ませてしまうこと。
その二つは
とても力のいることであると
作家さんならではの感想を
聴かせていただけました。
飽きない
のパワー を実感しました。
とにかくおもしろいです。
そして
読み終わりの気持のおさまりが
とても心地よいのです。
ささやき声で
くすくす
わくわく
ドキドキ
にっこり
ぐっすり………。
いい絵本です。
夜の散歩にでかけたくなるかも
です。
毎日
がんばっている
大切なあなたに……。
１冊ずつ違うサインが入ってました！
来月
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清水真砂子さん
｢大人になるっておもしろい？」に絵本を重ねる
第八信
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楽しみにお待ちしています。
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御依頼お待ちしています。
