清水眞砂子さん「大人になるっておもしろい？」
第七信
「質問するってめんどうくさい？」
の
続きです。
子育て中のママさんは
4歳と2歳の子を膝に抱いてのご参加。
大学生のハルちゃんには
2歳上のお姉ちゃんがいます。
そこで
今まで
お母さんを独り占めできてた
上の子の気持を
ねこちゃんが代弁します。
「ちょっと まってね」
「あとでね」
待たないといけない上の子も辛いけど
一人で家事も育児もしなければならない
お母さんも泣きたいです。
私は泣きました。
母としても泣いたし
我慢ばかりで
弟や妹みたいに
愛されたい飢餓感でも泣きました。
当時は
こんな兄弟姉妹絵本に
気持ちを重ねてばかり。
ねこちゃんは
赤ちゃんのいる生活に疲れてしまい
悲しくなって
屋根の上に
家出 します。
とても救われるのは
お母さんが
そんな気持ちに気づいてくれること。
そしたら
気持ちがほどけて
すりすり
寄っていきながら
あとで でいいから
待ってるから
時々でいいから
少しでいいから
だっこして
と。
ページ毎に読んでいくと
何回読んでも
目の奥が
きゅってなります。
だけど
今は
幼い私は
もう泣いていません。
それが嬉しいな。
見開きいっぱいの
幸せなだっこに
浸れています。
この絵本の素晴らしいところは
最後の場面に
しあわせな
たっぷりのだっこを支える
存在の重要性に挿絵で触れていることです。
必死でくたくたのお母さんに
お説教する絵本ではないのです。
ママさんは
上の子どもさんを思いつつ
最後の場面がとてもいいと。
はるちゃんは
お姉ちゃんや
幼い二人の姉妹を
必死で育ててくれたお母さんのことを
こんなふうに考えたことはなかったと
話してくれました。
絵本はこんなふうに
相手の気持ちを受け止めやすくなります。
いろんな立場の人の気持をわかるのは
大切なことです。
子育てでも
仕事でも
友情でも
どんな関係でも。
自分に自信のない
愛されているのか心もとない
うさぎの坊やの 質問 で
展開する物語を選びました。
幼い時も
思春期も
就活という大きな岐路に立つ時も
くたくたの子育て中だって
不安につぶされそうな時があります。
坊やの気持も
性格も
持ち味もわかって
たっぷり励ますお母さんの言葉は
ちょっと気弱な坊やを
凜々しいチャレンジャーに育てるでしょう。
読み始めると
しっかり者の4歳さんが
「いいこって 強いこのこと？」
の坊やの問いに
「パンチする子じゃない。
パンチしたら痛いってしってる子が
強い子」
と。
素晴らしい！
思わずうなってしまいました。
初めて親から離れて
幼稚園で日々がんばる親子にも
就活という自分に向き合い続ける日々を
くぐり抜ける親子にも
気持ちをふくらませてくれる絵本です。
そういえば
息子の就活の時
エントリーシートに書いてある短所について
意見を求められ
「いいや。
○○はそんな子と違う。
短所と言えども
そこが魅力的だと伝わらなあかんで」
と私の言葉に置き換えて言ったら
「うまいこと言うなぁ」
と褒められて
嬉しかったことを思い出しています。
親は
一番の応援団でいれると
しあわせです。
「どんな物も人も
変わっていかなければならない時がくる。
どんな変化も恐れないで
楽しんでいけたらいいな。」
とハルちゃん。
私も全力で応援します！
ママさんは
両手に子ども達で大変だったと思います。
お時間の許すときに
絵本を手にとって
だんな様やお母様とあれこれ
おしゃべりしてみてくださいね。
ありがとうございます。
絵本とエピソード
清水真砂子さんに絵本を重ねる
第八信
「心の明け渡しをしていませんか？」
2021/4/25(日)14：00－16：00
受講料 2000円
聴講をメインに参加される方もお受けしています。
Zoomが心細い方も初参加が心細い方も
サポートさせていただきます！
心優しい方ばかりの
小さな集まりです。
個人での読みあい、選書などの御依頼も
楽しみにお待ちしています。
リモート絵本講座で読んだ絵本も
読みますよ。
いろんな参加の形
リクエストが嬉しいです。
ありがとうございます。
講演会などの御依頼もいただいております！
御依頼お待ちしています。
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