第三回リモート絵本講座で読みあった
絵本と紙芝居です。





小学校での平和教育での経験も交えたので
紙芝居も読みました。

絵本と紙芝居の特性も
感じていただきたくて。




写真紙芝居。
広島と長崎の75年前の写真で
物語が始まります。



子ども達が実感できる 平和 を見つめる
絵本を今年は大人が見つめます。





   いやなことはいやだって
   ひとりでも意見が言える

この言葉に立ち止まられたそるおさんの
想いが
画面の中で
参加された方の気持ちをほどき
揺さぶっていきます。


「はい」って言いなさい
って言われて育ったよね


「はい」って言うのが いい子


断ること
受け取らない
いや って言うことって
勇気がいる。

「はい」って言う方が一見、楽で


素直さ
流されること
考えないこと
自分で決めないこと‥‥。

を分けて考えたい。


大人がこれをできないと
子どもの いや という意思表示を
受けられない‥‥。


そんな語りあいからスタートできました。



久しぶりの紙芝居も一つ。

初めて参加してくださった
彩乃さんは
インスタから私を見つけてくださった方。

絵本と沖縄と直太朗が好き!
で私を見つけてくださったのです。

男の子の白いシャツが印象的で と
みんなで読みあうと色んなことに気づけます。


この紙芝居に響く
てぃんさぐの花
という沖縄の歌を思い出し
この紙芝居を読みたいと思いました。 




   是非インスタご覧くださいね!

zoomのテストの時
お部屋に三線があって
聴かせてくださいました。


その歌声や音色が素晴らしくて。
沖縄できちんと
お稽古されている賜物なのです。

皆さんと聴きたいと思ってお願いしました。
当日それが叶いみんなで手に手をとって
物語の中へ。



紙芝居では
アメリカ軍の攻撃より
日本兵の恐ろしさ
当時の教育、軍国主義の悲惨さに
触れています。


ガマの中での狂気
お母さんも喪った極限状態の中

集団自決に流されそうな時に
女学生の歌う
てぃんさぐの花 の歌声に
いつも歌っていたお母さんを思いおこします。


この場面でも
彩乃ちゃんが歌ってくれました。

お母さんの
「何があっても生きなさい」の言葉も
蘇ります。





  どうしても聴いていただきたくて
  彩乃ちゃんにボイスメモで
  送っていただきました。
  私の家から見える今日の空は
  少し痛みを感じる空でした。


いつもは紙芝居の裏しか見えないのですが
リモートの画面の中で
皆さんが見ている場面を私も観ることが
できました。


紙芝居は引き抜くことで
場面が変わります。

途中まで引き抜くことで
次の場面と重ねて
ガマの中の長く長く続く暗闇を観ることが
できます。
その中で少しだけ 光 が見えます。


  絶望の闇に射し入る一縷の光

です。




彩乃ちゃんの歌声で
その場面が特別な光を放ち
私達は言葉をなくしました。





「いやだ」って言う

どうしたいか言葉にして
道を探していく


75年前の物語と
自分の育ってきた抑圧

私が重ねてきた 「いや」が
今の私に辿り着き

恐怖と諦めと刷り込みで
諦めそうな私を
励ましてくれた人の言葉を思い出しています。

ガチガチの錆びた鎖が

こんなふうに壊れ
開放されていくんだ
と感じています。


紙芝居の幼い子ども達が
NO と言って
選んで考えたから生きられたんだね。

とリモートの画面の中で
前半の絵本の場面と重なり
エネルギーが巡りました。

月子さんか
「舞台を観ているようね」
っと。
まさに。




ここからは
小学校では難しい読み方で
ずっと読みたかったこの絵本を。




絵本とエピソードはこちらを。
絵本の世界が重なります。

日本の戦争を考える時
写真や映像はモノクロだけど
アメリカはカラーの世界なのです。



まず
一番面づつ読んでいきました。


読み終えてから
この日は
絵本の後ろ表紙から
どんどん物語をさかのぼって
読んでいきました。


さかのぼって読むのを
直太朗さんの
ちょっと過激な歌と合わせてみました。

私のチャレンジです。

この絵本と合わせた理由が
わかっていただけるかと。

初めてこの曲
3番の歌詞に辿り着いた時
私はしびれました。



考えないこと
みんながそうしてるから
多分こうだから‥‥。

物事の本質を見ないこと



その逆の力
よく考える
自分はどう感じて
どうありたいのか

氾濫する情報の中で何を選ぶのか


その力をつけたいです。




物語を追ったり
遡ることで

湖のほとりで力尽きた兵士が

その人だけが持っているエピソードがあって
どれだけ愛されているのか




何故この挿絵なのかがわかるのです。



戦争を繰り返さないように
何があったのかを知るために
時として悲惨な映像や写真を観ることが
あります。


この絵本の訴えてくることは
そこに映っている人を
深く見つめる力となってくれます。


月子さんも
映像の見方が深まったと
言ってくださいました。



さよなら絵本には



大人が学んでいくこと
成熟していくこと

学んでいること
成熟していることで
子どもは
おおらかに朗らかに過ごせる


そんな記憶を持って大人になれたら
きっとそばにいる人や子どもを
抑圧していくことはないと思うのです。






月子さんも
怖くて避けていた絵本を
無事読みあってくださいました。
彩乃さんのおばあちゃんが
リモート講座が気になって
何度か見に来られて
お部屋で聴いていてくださったそうです。
「いいお話していたね」と
言ってくださっていたのが嬉しい。
一緒に聴いてくださってもよかったのに
と伝えていただきくと
「それじゃあ おしゃれしなきゃ」って。
嬉しい!

こんなふうに絵本の輪が広がりますように。




🐚個人でのご予約もいただいています。

 
 絵本講座で読んだリストで読んでほしい!
 などのご希望もお受けしていきます。

 ご希望の日時を伺って
 読ませていただきます。
 ご家族や仲良しさんとの受講も
 いいものですよ。

 

 

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