今年最初の絵本は
ねずみさんの絵本を。





中川李枝子さんとの姉妹作品ではなく
中川正文先生と
山脇百合子さんです。

昭和の体重測定は、表紙の体重計でした。

挿絵が昭和感いっぱいで
新鮮に感じられる方
懐かしくっておしゃべりが止まらない方も
きっと。






夜中にりすのお母さんから
ぼうやがお熱だとお電話です。

ねずみのお医者様は
大雪の夜中に往診に出かけます。

奥さんが心配そうに身支度を手伝っています。
仲良しご夫婦です。

病院の待合室も懐かしい。



      「さて ひとはしり!」

とバイクで坊やの元に向かいます。



私の遠い遠い記憶のなかで
家にお医者様が祖父の往診してくれたことが
ほんのり あるような ないような。

古いドラマの中では
よく登場する場面ですね。



吹雪の中を走る挿絵も楽しくて
お医者様が
雪だるまに近い姿で運転しています。


冬のバイクは体がとても冷えるそうです。
カエルのおうちを見つけて
ひと休みをお願いしますが


親子でぐっすり冬眠中です。
お布団に 寝巻き で。



また走り始めると
表紙のひよこ達とお母さんに会います。
当然 お母さんは、にわとり で
ペアルックなんです。
マントが流行った時代がありました。

カエルの冬眠と同じく
挿絵になると、なんとも
当たり前 が 楽しいのです。



まさに野を超え山越え で
お医者様が家に来てくれるって
どんなに心強いことでしょう。


なのに
なのに

の結末ですが


エアコンではなくて
ストーブ の暖かさ を思い出すような

寒い冬に読むのがぴったりの物語です。


ヒートテックやホカロンのない冬は
本当に寒かった から

冬の食べものや
ストーブの上で できあがる
あったかくって 甘くて 美味しいもの
しあわせ な気持ち になります。

それぞれの家庭の
冬の物語があるのではないでしょうか。




中川正文先生の文章は
湯たんぽのようにぽかぽかです。

中川先生は
私の祖父と少し似ていて
私をうんと幼い時に連れて行ってくれます。

昭和 を知らない方達も
ひょいっと 連れて行ってくれますよ。
絵本の大きな魅力です







真冬に読むのに ぴったりの絵本を
たくさんご紹介しますね。

一冊読み会う毎に
春に近づいていきますね。

今年もよろしくお願い致します。
いい絵本 物語との出会い、再会が
ありますように。



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     2020年3月22日日曜日です。
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