ごきげんよう
めでたし めでたし…
今日は お姫様絵本を 読みあいたいです。
ウルトラマンでは 物足りないぐらい 素敵な女性の眼差しに支えられる 毎日なので。
感謝を こめて…
ドレスの姫を想像されましたか？
一味違う 姫様です。
訳が ブログ「たっぷり 甘えて大丈夫」で ご紹介した
「七歳までは 夢の中」の 著者 大好きな 松井 るり子さんなのも この絵本の魅力かと思います。
物語は 姫の母の葬儀の場面から始まります。
絵は アニタ ローベル こわい程の凄みのある絵を描く方です。
作者紹介も 最後に のせますが 強制収容所を生き抜いた という経験も そうさせるのかと考えてしまいます。
夫は「がまくんと かえるくん」シリーズで 有名な アーノルド ローベルです。
幼い時から 逆境の中にありながら 全て受け容れるかのように生きてゆきます。
なくなったお母さんの前に飾られた 花が枯れているのが 姫の置かれた環境を語ります。
厳しい状況でも 誰か一人 大切に思ってくれる人が いる かけがえのなさ。
柔らかな素直さで 逆境さえも 糧にして生きていきます。
「不遇の時代を あたえられる」と いう考え方を学んだことがあります。
逆境 不遇の時代の中でしか 学べないものがあり
一流とよばれるためには 欠かせないものだという事です。
姫物語の中に多く登場する 望まない結婚から 姫は 逃げ出します。
数個のくるみの 殻の中に 3枚のドレス お母様の指輪、指ぬき 、小さな 金のつむぎぐるま、料理番に教わったとびきりの香味料を 入れ ドレス同様 父親に結婚を断念させる為 無理難題を出した結果の 千枚皮の上着を着て。
生きて行く為 料理番の下働きとして働くこともできる姫です。
そして チャンスを 掴んでいきます。
舞踏会です。
ダンスと美しさで 王の心を 奪いながら…
仕掛けていきます。
王さまの スープに あの香味料を 入れ 料理でも 心を奪い スープのなかに お母様の指輪を入れて より深く スープを印象づけ 自分の存在を知らせます。
魔法使いの力は一切借りません。
王様には 自ら 魔法をかけるのです。
究極の 一流の物と 知恵と文化と 根性で 挑みます。
毎回 素早く 下働きから 姫に 変身します。
ガラスの靴なんて ありません。
裸足です！
そして
王の心を 虜にして 告白の時…
ここは 姫の段取りが狂いますが それが また 計算で ないのが 姫の魅力です。
王は姫の指に 外すひまの なかった あの 金の指輪を 見つけます。
人形姫の 王子とは 違います！
ひきよせられた姫は…の くだりが なんだか大人っぽくて … ドラマチックで …素敵です。
王様も 賢い方で 求愛の言葉も 素晴らしいです。
「あなたは 美しいだけでは なく、かしこい方だ… 」
あの辛く 寂しい日の中での 学びと 経験のある姫を 王は愛したと思います。
その価値が わかる 王も 賢い方です。
そして この婚礼場面の美しさ…
めでたし めでたし…
納得の ハッピーエンドです。
負けなかった 折れなかった姫…
今日は こんな スピード感あふれる 賢い 姫の物語でした。
私達の中にも 姫を住まわせたいですね。
今日の物語は これで おしまい。
