フリーSEの契約形態:一括請負契約と派遣契約 | システムエンジニア フリーランス 年収・やりがい・魅力・将来性

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システムエンジニアの業界の優秀な社員が、フリーランスに転職していくその魅力(年収・やりがい・将来性)についての解説。

フリーSEの契約形態には、一括請負契約と派遣契約というのがあります。

派遣契約というのは、指定された現場に出向して、1ケ月の単価が決められてその単価を毎月もらうといった契約です。

なんの問題もなく、1ケ月間現場で指示された業務をこなしていれば、指定月には給与が支払われます。



一括請負契約というのは、1つの仕事の期間と金額が決められていて、その期間内に仕様書にかかれたものが納品できれば、賃金がもらえます。

例えば、ある仕事の開発期間が7/1~9/30で200万円とある場合、8月にその商品が納入できれば、200万円が支払われるので、1ケ月短い期間で200万円を手に入れることができるんですよ。

このように、一括請負は自分の作業量を増やすことで、開発期間を短くできるという魅力がありますが、その分、納期に間に合わなかった場合、賃金を支払ってもらえないというリスクも付いてきます。

自分が手馴れた作業ならいいのですが、全く知識のない仕事を請け負ってしまうと、絶対に間に合わないという状況に追い込まれてしまうので、注意が必要です。


私も過去に1度、一括契約でわけのわからない仕事を請け負ってしまったことがあります。

事務計算系の私が、制御系の仕事を請け負ってしまったんですよ。

確か、なんかのノイズを測定する機械の制御プログラムの開発で、単価は3ヶ月で180万円でした。

知っている人がやれば、1ケ月にも満たないでできてしまうそうですが、私はそのような知識を全く持ち合わせていませんでした。

3ヶ月フルにネットで調べたり、人に電話で聞いたりしましたが、殆ど進みませんでした。

挙句の果てに、納期に納品できなくなってしまい、頭を下げて何とか3日後に納品することができました。

あの時は、3ヶ月の苦労が水の泡となるところでした。

それからというもの、私は一切一括請負契約というものをやらなくなりました。

与えられた仕事を毎月順当にこなして行く方が、気が楽でいいですよ。

利益を追求していくには、一括請負の方がうまみはありますが、リスク回避を第一優先で考えている人には、派遣契約の方がいいですね。