10月14日(土曜)〜15日(日曜)、大阪で行われたダニール・リャブコセミナーに行ってきました。
ヤングマスター、ダニールにお会いするのは2019年以来。フレンドリーなオーラは変わらず、生まれつきの凄いシステマーなのに一層洗練された動きを見せてくださいました。
以下、例によってシェアするというよりは自分のための覚書...
1日目のワークはしっかり相手と繋がったり、動きを伝える練習。
ベーシックとして呼吸と歩数を合わせて15まで増やし、また減らしていくワークからスタート。(この時は反時計回りだったが2日目に「時計回りで」との指示があった)その後歩きながらフロントロールやバックロール。
寝転んだ人を起こしたり、蹴ったりストライクで刺激や痛みを与えて相手を動かすシンプルなワークをじっくり時間をかけて行った。
ダニール師の動きはムダがなく、適切な刺激がストンと入ってくるので軽いひと蹴りでみんな動いてしまう。
説明がなくともシンプルだからこそ彼の凄さが際立って見えた。
夜はディープな昭和スポット、美園ビルへ。
スナックでママとたまたま居合わせた格闘技をされているご夫婦と盛り上がった。
旦那さまの方はシステマを経験したことがある、とのこと。こんな偶然もあるから旅は楽しい。
一晩空けて2日目は前日より強度高め。
最初は昨日と同じ呼吸しながら歩くワークからスタートし、ダックウォークへ。会場一周半で足がパンパンになった。
思い出すのはパートナーと一緒に寝転んで、1人がもう1人の上を超えていくというもの。引っかかったりぶつかったりした途端に、テンションが入る。どの向きがやりやすいとかやりにくい、などの発見もあり興味深いワークだった。
その後のレスリングもかなり楽しかった。上手い人と組むと強く押されたり掴まれたりしていなくても、全然動けない。逆に相手のテンションを捉えられれば、軽く押しただけでも相手が勝手にとんでいく。
ワーク中のダニール師といえば、脚が「技」ではなく自然な動きの中で最高のポジションに「在る」というのが印象的だった。
終盤にやった人の上でのマスアタック、マスアタックしてる人たちの下に寝る、という体験も怖いけれど面白かった。テンションとリラックスのバランスが崩れればあっという間にケガをしてしまうだろう。同じ人が何度も私の上に降ってきた。満員電車みたいで思うように動けない上、床の人たちも押してくるので致し方ない。
2日間通して感じたのは、ダニール師の動きは思考から生まれてはいないということ。考えるよりも早く体が、感覚が動き出す。
練習でどうにかなるものではないかもしれない。それでもセミナーという体験を通して、私たちの体は色々感じた。これが自分を知ること、相手を知ること、感じることなのだろう。
明後日は名古屋でもセミナーが開催される。セミプライベートも予定されていて楽しみだ。(2023.10.18大地記)