『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』


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80歳の老人のような肉体を持って生まれ、年をとるごとに若返っていく。

奇妙な身の上に置かれた男、ベンジャミン・バトン。

ある日ベンジャミンは、暮らしている老人ホームで出会ったデイジーと恋に落ちるが、2人には大きな壁が立ちはだかる。



まず、現代の映像技術の素晴らしさには度肝を抜かれます。

最新CG技術を駆使して若返らせたり年とらせたり。

ヨボヨボの老人から徐々に若返る主人公はを特殊メイクで演じきったブラピが本当にすごい!

彼の存在感で、ただでさえ凄いCG技術に厚みが増してます。
おジイちゃん時代のベンジャミンは、顔はブラピの老けメイクで身体は子役が演じてくっつけてるそうです。

その継ぎ目なんて全くわからない。

もの凄く自然。

小さい老人俳優に演じさせてるような感じです。


映像に手間ひまかけてたらいつの間にか150億円ww

命かけてる映像を見るためにも映画館に足を運んでもいいと思います(笑)

デビュー当時のブラピにも会えますし♪



167分という長編映画ですけどあっという間に過ぎていきました。

登場人物の出方というか、バランスが良くて一体感を感じました。

観終わった後は自分の周りの時間の速度が遅れているような、静かにゆったりと余韻にひたれます。


ここぞとばかりに悲劇として描いたり、感動を押しつけているような描き方しないで、あくまでも自然体。

メリハリのあるストーリー展開で、ベンジャミンの世界にどっぷりと入り込めます。

ラストはちょっと駆け足しちゃった感が拒めませんが、納得の仕上がりでした。

作家のマーク・トウェインは、

「もし80歳で生まれてゆっくりと18歳に近づいていけたら、どんなに幸せだろう」

と、呟いたそうです。
F・スコット・フィッツジェラルドは、その言葉から短編を生み出し、その物語を元にこの映画ができあがりました。


観終わった後にきっと考えると思います。

逆さまに年をとったら本当に幸せなのだろうか。

どんな可能性があるだろうか。
年をとる事が楽しく感じれるのだろうか。

待ち受ける未来明いものになるのだろうか。


しかし、どんなに数奇な人生を歩んでも、結局人生に必要なのって、愛する人と帰る家。

この2つなのではないのかと、映画は教えてくれてるような気がします。



完成度がほんとうに高く、退屈とは無縁の素晴らしい映画です。

是非、映画で観ることをオススメします。