どうも。Yueと申します。
今日もプリキュアシリーズについて語っていきたいと思います。

今回語っていくのは、前作「スター☆トゥインクルプリキュア」です。

「宇宙」をテーマにした本作ですが、隠れたテーマは「多様性の尊重」です。一番わかりやすい例で言えば、本作はシリーズ初の「宇宙人のプリキュア」が存在します!それも二人も!

この他にも、様々な惑星が登場し、そこには多種多様な宇宙人達が生活しています。住む場所が違えば価値観も異なります。そのため、時には拒絶されてしまうという展開も存在します。
だけど最終的にはそういった価値観の違いを受け入れ、和解します。

本作における「宇宙人」が意味するものは「自分たちとは違う存在(外国人)」です。
プリキュア達が宇宙人と交流するという展開は、「異なる人種との交流」のメタファーといえます。

また、「多様性の尊重」というテーマは異なる種族同士に限った話ではありません。
「同じ種族同士」でも言える事です。
今作に登場する「天宮えれな」はシリーズ初の黒人プリキュアとなります。そのため幼少のころは仲間外れにされていたという過去を持ちます。
また、敵組織の一員として登場する「テンジョウ」というキャラクターは「グーテン星」という星の出身なのですが、この星では「鼻」が高い事が美徳とされています。しかしテンジョウは、生まれつき鼻が低かったので、他のグーテン星人から笑われていたという過去を持ちます。

こういった、「ちょっと変わった人間」とどう接するかというのも本作のテーマのひとつとなっています。

本作は、人種差別が問題となっている現代だからこそ「多様性の尊重」というテーマを取り入れた、素晴らしい作品となっています。