複雑な朝
触れた海が唄う
肌は白く 眼は閉じたまま
まだ抱けぬ赤に口を閉じる
春が訪れたのに
冷たい風が髪を揺らす
冷たい海に語りかけた
不敵な笑みが空
まばたきが悲しみを産む
手を繋いだら眼は閉じたまま
闇に
零れ落ちそう泣き声が
夏には小さな手に伝わる
抱き上げた朝に初めて
涙のわけに触れる
さんざんな言葉で
死にそうな声を殺し
わかり果てた答えにさえ苛立ち
これが本当なのと
現実にすがりついて
眼は背けず芽は育ち
不敵な笑みが空
まばたきが悲しみを産む
手を繋いだら眼は閉じたまま
闇に打ち明けるように
悲しみをごらん
小さな手が心を掴む
生きた証をつけて
小さな手に愛情と罪がのしかかる
この赤に罪など一つも
ない
不敵な笑みが空
まばたきが悲しみを産む
手を繋いだら眼は閉じたまま
闇に打ち明けるように
冷たい海が虹を知るように
崩れ去りゆく現実の中でも
望みを忘れないで
紅い手をひき冷たい海にかかる虹をいつか見せてほしい

