毎月ノルマに追われて、気づけば心が疲れていた。
「営業って、何のために頑張ってるんだろう?」
そう思ったこと、ありませんか?

あの頃の自分も、まさにそうでした。
数字を追い続けて、上司の機嫌にビクビクして、
朝から晩までお客さんに頭を下げていた。
「結果を出せば楽になる」って信じてたけど、
数字を達成しても、翌月にはまたゼロからのスタート。
休む暇なんてなかった。

家に帰ると、「明日また仕事か」と考えてしまう。
休日も「月曜が来るのか」と思うと、心が重くなった。
それでも、「みんな頑張ってるんだから」と言い聞かせて働いてた。
でも本音では、
「この仕事、いつまで続けられるんだろう」
「自分には営業しかできないのかな」
そんな不安が、ずっと頭から離れなかった。

そんなとき、ふと気づいたんです。
「数字を追うために働いてる」んじゃなくて、
「数字を追うことしか許されてない」環境にいたということに。

上司は言う。「売れないのはお前の努力が足りないからだ」
でも、誰も「この仕事を続けてどうなりたい?」とは聞いてくれなかった。
気づけば、自分の人生を「会社の数字」に預けてた。
あの感覚が一番つらかった。

でも、ある日気づいたんです。
「頑張る方向」を変えたら、人生は変わるかもしれないって。
努力がちゃんと積み上がる世界で勝負したい。
そんな想いから「手に職」という言葉に出会いました。

最初は不安しかなかった。
営業しかやってこなかったし、パソコンも得意じゃなかった。
でも調べるうちに、「エンジニア」という働き方を知った。
CCNAという資格を勉強しながら、少しずつ世界が広がっていった。

何ができるようになったかよりも、
「自分にもまだ伸びしろがある」って感じられたことが嬉しかった。
そして、「仕事=数字」じゃなくて、
「仕事=成長」に変わった瞬間、心が軽くなった。

もし今、営業で苦しんでいる人がいるなら、
無理して「頑張らなきゃ」と自分を責めなくていい。
その違和感こそが、次の一歩のサイン。

あなたの努力は、ちゃんと意味がある。
ただ、向ける方向を少し変えるだけで、
人生は大きく変わる。