しばらく音楽の事は忘れて、気が済むまで色の事を考えていたい。
個人練をしていても色の事を考えると平気で1時間くらい練習が止まります。それくらい、この数日は色の事を考えていました。

(といっても音楽を辞めるなんてありえませんけどね(笑)

色弱って知ってますか?
簡単に言うと色弱の人の色の見え方は、一般的な人とは違います。
つまり色弱の人は一般の人とは少し違った色合いの世界を見ている事になります。

で、僕は色弱です。

ですがもちろん世界が灰色に見えてる訳ではないですよ。ちゃんとカラフルに見えてます。
色彩感覚がみんなとは違うというだけです。
男性は20人に1人、女性は500人に1人いるそうですよ。

小学生の時に色弱と診断された時は意味が分かりませんでした。

「何がおかしかったの?ちゃんと見えているのに…」

と。

でも誰も教えてくれない。
子供ながらにモヤモヤとした経験でしたが、次第にその事も忘れて行きました。

大人になったある日、

「あれは結局なんだったのか?あの時は子供だったから検査表の見方がよく分からなかっただけなんじゃないだろうか?そうだ。そうに違いない」

と、ふと思い出して改めて眼科で検査をしてもらいました。

しかし結果は色弱。これは認めざるを得ませんでした。
とてもショックでした。

何がどうショックかというと、
検査表に書いてある数字が「見えない」のではないんです。
例えば自分には52と「ちゃんと見えている」のに、他の人には89と見えている事。

「他人と自分の見え方が違う??」

「自分だけ別の何かを見ているのか??」

一瞬自分だけ異世界に放り投げられたのか、頭がおかしくなったのだろうかと思いましたね。

だってもし目の前のリンゴを見て

「美味しそうなリンゴだね」と言ったら

「えっ?どこにリンゴがあるの?…もしかして、このミカンの事を言ってるの?君にはこれがリンゴに見えるの?これはミカンだよ!?」

って言い返されるようなものです。
頭がおかしくなりそうでしょ?(笑)
でもまさにそれと同じ事が起きているんです。

「みんなと見えてる景色が違うらしい」

その事は自分でも沢山調べて理解しました。
しかし理屈では理解出来ても、心から納得するには一般の人と目を取り替えて景色を見てみるしかありません。
そんな事は不可能です。互いにどう見えているかなんて確かめようがないんです。

しかし!!!!

ついに確かめる事が出来る日がやって来ました。

色弱の人の見え方を一般の人の見え方に変えてくれるメガネ!

「色弱補正メガネ」を購入したんです。

ちゃんと大阪の代理店で入念に検査し、その効果を体験してからの購入ですので失敗はありません。
今は郵送による到着を待っているところです。

長年のモヤモヤ、疑問に終止符を打つ時が来ました。

そう。
振り返れば確かに思い当たる事がありました。

「なんだか話が噛み合わないなあ。」
「何度も説明したのに分かってもらえなかった」
「あれは一体どういう意味だったんだろう?」

これら全て、そういう事だったのか!!と、スッキリ納得出来るでしょう。

音楽を辞めるなんて事はありませんが、
メガネが届いてから、少なくとも数日は音楽が手につかないかもしれません(笑)
出来る事ならありとあらゆる景色を見て回って、何がどう変わったのか心ゆくまで研究してみたいです。

おまけ話

自分なりに確かめようと、友達にある質問をしてみました。
さすがにこの質問の答えは、色弱の僕も一般のみんなも同じになるはずだろう。そう確信して質問しました。

「晴れた午後、緑の草原の中に黄色い花と赤い花が一輪ずつ咲いている。パッと見たとき、どちらの花が目立って見える?」

しかし誰に聞いても予想外の答えが返ってきて、耳を疑いましたね。

「は〜またかよ。何でみんなそんな事いうのさ。素直に答えてよ。ワザと意地悪してるの?」

って思うくらい(笑)

本当に違うんだな。自分にとって大前提の常識を提示して、話を進めようとしたのに、いきなり出鼻を挫かれる。
常識がまず全然違う。だから友達も何でこんな質問をするのか不思議がっていました。そんな事、疑問にすら感じた事がないからです。何かの占いですか?と聞かれてしまいました。常識が違うから視点が違う。疑問に思う事も違う。
面白いです。

続く