梅毒は、抗生物質やコンドームなどの普及によって、それほど恐ろしい病気ではないと考えられてきましたが、最近では、若い世代においてコンドームの使用に抵抗がある人が多い事や、多用な性行為によってコンドームを使用しない事も多いために、梅毒を含む、他の性感染症にかかるケースも急増していると言われています。

性感染症には、梅毒の他にも、尖圭コンジローマ、淋菌、腟トリコモナス、クラミジア、カンジダ、ヘルペス、HIVなど、様々な種類があります。

何らかの性感染症にかかると、粘膜の炎症や微細な傷口が生じやすくなるため、感染力の弱い病原菌に対しても感染が起こりやすくなりますので、現在では、いくつもの性感染症の重複感染を起こす事も多く、その患者数が爆発的な増加傾向にあると言われています。

最近では、食生活や生活習慣の乱れによって、疲労やストレスが多く溜まっていたり、免疫力が低下している人が多く、若い世代においても、このような性感染症にかかりやすくなっていると言われています。

自分に感染の疑いがある場合でも、すぐに医療機関へ行く人は少なく、病状がかなり進行した時点で治療を受ける事が多いため、その時点で、既に他の人にも感染を広げている場合が多いと言われています。

また、近年の訪日外国人や帰国日本人の増加によって、性感染症が流行しやすい状況であるため、今後のさらなる感染拡大が危惧されています。