38. チームワーク研修 その4   ( 2006年 2月12日 )
 
「コーチ」の供給過多が顕著になった2~3年ほど前から、
「コーチング」だけでは食っていけないなと感じていました。 
大手企業の研修担当者から、内容は「コーチング」で構わないが
「コーチング」というタイトルは外して欲しいと言われ始めたのがきっかけでした。

コーチングは社員の主体性を育成するには効果があると思いますが
経営者やビジネスリーダーは、コーチングはリーダーシップを補完するものであり
最新でも万能でもないこと、もっと効果的な研修が必要であることは分かっています。

組織はチームスポーツに似て、チームワークを醸成しないと機能しません。
個々人の戦力の合計 = チームの総合力 ではないことは
野球を代表としたチームスポーツを見れば分かります。
スタープレーヤーが集まったチームが優勝するわけではないから
見ている方も、プレイする方も面白いのだと思います。

ビジネスは、スポーツほど瞬間瞬間の的確な判断が
求められる機会は多くないと思いますが
スポーツほど選手の入れ替わりが激しくないので
長期の視点を持ってプランを組める楽しさがあると思います

京都新聞  テレビの泉  「自分らしさ」の迷走  高橋秀実
 
 これは果たしてドラマなのか?
 「西遊記」(フジテレビ系)を見ながら私は頭を抱えた。
三蔵法師が弟子たちを従えて天竺へ旅する物語のはずだが、
ストーリー展開がみえず、演出意図もさっぱりわからないのである。
 主演の香取慎吾(孫悟空)は声と動作がむやみに大仰なだけで、
みていて何やらやかましい。察するに、彼は孫悟空を演じているのではなく、
孫悟空役に挑戦するSMAPの「元気いっぱいな香取慎吾」を演じることで
精いっぱいなのではあるまいか。
 ナンバーワンよりオンリーワン。
SMAPのヒット曲の通り、役よりも「自分らしくあればいい」と
自ら言い聞かせているようなのである。
 その勢いにおあられたのか内村光良(沙悟浄)も、
自分がアクションをこなすニヒルな芸人だと確認しようとしているようだし、
伊藤淳史(猪八戒)はひたむきに「電車男」をなぞっている。
 そして深津絵里(三蔵法師)も相変わらず「等身大の女優」。
頑張っているけれど、時に泣いたり笑ったりするという自らの演技コンセプトを
ひたすら貫いている。だから馬にもまたがらず、弟子である彼らのことを
「仲間」などと言ったりするのである。
弟子というより、それぞれの個性を尊重するゆとり教育のように。
 タレントの見本市として見ればよいのかとも思ったが、
番組のクライマックスには孫悟空が人生訓のような説教を垂れる。
第一回では「心はスゲエ」という趣旨でこう叫んだ。
「信じるものを見つけたとき、大切なものを守ろうとするとき、
心はかてえ岩になる。……山よりも海よりもでっけえ岩だ!」
 信じることの大切さを訴えたいのだろうが、心が岩のままではドラマは始まらない。
「自分らしさ」を壊し合ってこそドラマは生まれるのである。