56. 止まって観る その2   ( 2007年11月11日 )

私にとって、本の執筆活動は「止まって観る」絶好の機会になっています。
今年の夏に新作が出る予定でしたが、仕事が忙しく全く執筆時間がとれず
編集者にお願いして来年の春頃に発売時期を延期していただきました。
年内は仕事に専念し、その代わりに1月~3月は仕事を極力減らし
(限りなくゼロに近づけ)本の執筆に専念しようと思っていました。
ところが、この時期になり年度内の研修実施の依頼が殺到しています。
特に長いお付き合いのあるお客様からの依頼はお断りができませんので
予定表に書き込んでいくうちに、ほとんど休みがないことに気がつきました。
今年は忙しすぎて、明らかに不健全な状態が続いていますが
所詮は自営業、仕事があることを幸せと思わなくては不可ません。
感謝、感謝です。
いずれにせよ、確実に景気は良くなっているようです。
9月頃から、次々と来年度、再来年度の研修依頼まで入ってきています。
とても、ありがたいことです。


朝日新聞 生活欄 ひととき より

「いい一日」と思うこと  東京都大田区 鈴木 和枝さん 主婦 43歳

 「ああ、今日もいい一日だった」
 閉店間際のスーパーへ駆け込んだ私が、すれ違いざまに耳にした言葉である。
 はっとして見ると、幸せそうに笑みを浮かべ、彼に寄り添う若い女性の姿があった。
 一瞬足を止めて考えた。最近こんなふうに思ったことってあったかな?
 毎日朝から晩までノンストップで動き回っている私。
今だって、家でおなかをすかせて待っている2人の子どものために、
急いで買い物をすませて帰らなければならないのだ。
 一日が「やっと終わった」と思えても、「いい一日だった」と振り返る余裕などない。
彼女のように思えるのは、心にゆとりがあり、
日々、幸せを与えてくれる人々に感謝しているからなのだろう。
 それに比べて私はどうだ?
 常に何かに追い立てられ、毎日を義務のようにこなしているだけではないのか?
これじゃいけない。人生は一度きり。やはり毎日充実して過ごさなければ。
 ありがとう。あなたのおかげで自分自身を見つめ直すことができました。
これから一日のうち、ほんの少しでも「いい一日」だと思える大切な時間を作りたい。
 そう思いながら見る2人の後ろ姿は、やはり幸せそうだった。