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 昭和鉄道総合車両所です。

 2024年3月16日、日本中の各鉄道会社でダイヤ改正が実施されました。北陸新幹線の敦賀延伸開業と北陸本線の縮小、ハピラインふくいの開業などが大きな話題となっていますが、今回はしなの鉄道のダイヤ改正について取り上げます。それでは今回もよろしくお願いします。

 しなの鉄道のダイヤ改正でまず上げられるのが、やはり115系の一部引退とSR1系の導入です。今回は、しなの鉄道に所属する115系のうちS2編成とS14編成の2編成が引退となりました。S2編成は佐久地域星空トレイン 晴星 として全面ラッピングが施され、晴星としては2年半活躍しました。S14編成は、最後のJR東日本の長野地区リニューアル車であり、この編成を持ってJR東日本においてリニューアルが施工された車両は全廃となりました。長野地区のリニューアル車の特徴としては、客用ドア両脇のリンドウ柄の風防板や青いモケット、白基調の内装、ME50ブレーキ弁、密封コロ台車などでしたが、S14の廃車をもって全て見納めとなりました。(小諸駅待合室に別編成の座席が設置されているが車両としては消滅)

 S2編成 佐久地域星空トレイン 晴星

 S14編成 最後のJRリニューアル編成
 

 S14編成 車内 リンドウ柄の風防板
 
 S14編成 車内 特徴だった青いモケット
 
 S14編成 運転台 ME50ブレーキ弁

 この2編成の代替として導入されたのが今年2月18/19両日に渡って新津から屋代まで甲種輸送されたSR1系300番台S307/S308/S309編成です。試運転等を終え運用が開始されています。以前導入されたS301〜S306編成と全く同じ設備です。

 SR1系300番台(画像は今回導入分とは別編成)



 車両の変更はここまで、次は運用を見ていきましょう。みなさんが一番気になっているかもしれない115系の運用です。

基本の運用1〜5運用です

◇凡例◇
 長→長野
 小→小諸
 軽→軽井沢
 上→上田
 豊→豊野
 戸→戸倉
 妙→妙高高原

◇意味◇
例) 戸 1615M 長
   ↳戸倉から1615Mとして長野まで運行


1行路

戸 1615M 長 620M 小 627M 長 325M 妙 326M 長 2650M 軽 769M 小 744M
軽 2669M 長 347M 妙 348M 長 2682M 軽 2693M 長


2行路

長 319M 妙 324M 長 1636M 上 1653M
長 2660M 軽 775M 小


3行路

小 752M 軽 2619M 長 1321M 豊 1320M 
長 回1632M 戸 2746M 軽 767M 小 722M
軽 2667M 長 345M 妙 346M 長 2686M
軽 791M 小


4行路

小 617M 長 2622M 軽 2635M 長 2644M
軽 2655M 長 2662M 軽 777M 小 780M
軽 781M 小 784M 軽 2687M 長 690M 小

5行路

小 752M 軽 2619M 長 1321M 豊 1320M 
長 回1632M 戸

 以上が115系での運行になります。土休日は1321Mや1320Mなど一部運休列車がありますので詳しくはしなの鉄道様のホームページや時刻表を確認してください。以前は7行路ありましたので今回の改正で2行路減って5行路となりました。北しなの線での運用は以前より約半分となり長野↔妙高高原は4往復(日中2往復)長野↔豊野1往復(土休日運休)となり、撮影はだいぶ厳しくなりました。それに加え豊野インカでのバリ順撮影は不可能となりました。しかし、6連運用である(平日限定/土休日3連)752M、2619M、1321M、1320M、回1632Mが残ったことはかなり大きいです。いつまでも続くわけではない6連運用、しっかりと記録していきたいです。SR1系の定期運用は上記以外全てです。今回の導入で7割の列車がSR1系による運行となります。
 また、今回の改正で北しなの線↔しなの鉄道線(長野↔篠ノ井JR信越本線経由)の接続が改善されたり、北しなの線↔しなの鉄道線を直通列車も増えました。115系3連からSR1系2連への減車で混雑率が高まるなどの懸念もありますが、全体的には改善されたと見て取れると思います。


 今回の記事はここまでです。最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。