モーテル 源氏

●岐阜県美濃加茂市加茂野町●



趣のある宮殿風の建築に、「モーテル 源氏」の看板がとてもインパクトある外観。
あやしい昭和の雰囲気がたまりません。
開業は1970年(昭和45年)らしく、モーテル黄金期に建築され、かなり老舗でありながら全室大事な設備以外ほぼ改装されずに大切に守られ今の時代に残る、全国的に見てもかなり貴重な化石の様なモーテル。
13部屋それぞれ豪華な内装に仕上がっており、理想的な私の中で内装部門1位のモーテルと言えます…。



入口では紫の看板が誘います。
日本庭園も良い味出してます。


門を潜ったら、広い敷地内に出ます。
建物は平屋のコの字型で客室の車庫が並びます。
洋室7室、和室6室の全13部屋あります。


車庫の看板。



車庫の扉を開けると、いきなりこの薄暗い廊下が。
黒いパターン柄の壁と茶色いタイル風のクッションフロアがとてもムーディーです…。

客室

モーテル 源氏●101号室 洋室


大きなひょうたん型にくり抜かれた天井がとてもインパクトあるお部屋。
それに組み合わせた摩天楼の夜景や、オレンジの花柄の壁というチグハグなセンスがとても良い、非日常空間とも言える面白い空間です。

そして、チューリップをモチーフとしたシャンデリアと、不思議な形状の壁灯がとても昭和40年代を感じさせます。

天井の縁はアールカットで黄金の素材その上は薄紫のベロアや、つつじ柄の光沢ある素材が採用されておりゴージャスな天井になっている。

どこを見ても素晴らしいです…。


一部屋に3種もの壁紙を使い分けられており、2面は黒地にカラフルな斜線が入ったおしゃれな壁紙

赤いカーテン茶色のベロアのソファも素敵です。

とにかく手間がかかっている。


洋室なのに、和風である“ひょうたん”を採用するあたりが痺れますね…。
まさに昭和40年代にしか無いセンスだと思います。
縁は金のラインがなされている。


ベッド足元から撮影。

風景の壁紙を貼るというのも昭和モーテルならではだと思います。

まるでお部屋から見える景色…というイメージか。


ベッドはを基調に、角は金のパイピングがされています
枕元に灯るガラスのランプもとても渋いです。


照明を落とすと一気にムーディーな世界に…。

夜景の壁がより似合います。

ひょうたんの部分からはほんのり灯りが漏れる仕掛けになっています。

やっぱり手が込んでいる。


ベッドから横を見ればとても平和な景色が。

花がたくさん咲いている中蝶が飛び交っています。

この壁灯の形状、特に意味は無く当時の近代的なデザインだろう…とても好き。



最後にクッションフロアお風呂です。


敷地内の一番入り口から近いお部屋で見逃しがちで、ネット上でもほぼ情報が無いお部屋で、空いている時も稀で今回たまたま入れた訳で、そういう意味ではかなりレアな隠れ家的なお部屋でしょう…。

2024年一発目、そしてブログ一発目にちょうど良い最高の訪問になりました!

101号室 更新日 2024/01/08


つづく