ジャージは、真っ先に刀を持ってる男に向かって走りだした。もちろん、男をぶっ飛ばして刀を奪う為だ。
刀を持った男は、自分に標準を合わせて走り出した事にスグに気付き、持っていた刀をジャージに振り下ろした。
ジャージは、その振り下ろされた刀を手で受け止めた。
え? 切れない?
事務所に居た人間全員、当然呆気にとられる。カラクリに気付いた時には、男の喉に拳を打ち込み、前屈みになったところで顔面に膝蹴りを入れる。
ジャージは、刀を奪う事に成功した。
奪った刀の刃には、ジッポライターがめり込んでいた。ジャージが刀を受け止める時に手にジッポを持った状態で受け止めたわけだ。
かなりビビったぜ。事務所の門番からジッポをパクっておいて正解だったな。
「よーし。形勢逆転だな。今度は、俺の番だぜ!」
ジャージは、ナイフを持った男の腹部に刀を入れる。男は、腹部をおさえて倒れ込む。
が、ジャージは、刀の背面を使った為、切れていない。
「安心せい。峰打ちじゃ」
……言ってみたかっただけ。
残りの二人の男がジリジリ後ずさりしていると、親玉の男がデスクの引き出しから拳銃を取り出し、ジャージに銃口を向ける。
「小僧。調子に乗り過ぎだ。こんな事して、生きて帰れると思うなよ」
あちゃー。やっぱり拳銃持ってんのかよ。そりゃそうだよな、だいたい丸腰で事務所に乗り込むのってのが、考えが安易だったな。今更、降参しても許してくれそうにないし……
「何ブツブツ言ってんだよ。独り言は、あの世で言うんだな」
親玉の男が拳銃の引き金を引こうとした時、事務所のドアが開いた。
「やっほー。全員、揃ってる?」
「だ、誰……だ? う、ウサギ?」
事務所に入って来たのは、ウサギの着ぐるみを着た人物だった。
「なんだよ、やっと来たか。スグ来るかと思ってたぜ」
「だってさ。ジャージ聞いてよ。この格好でタクシー乗せてくんないんだよ? 酷くない?」
「ははは。そりゃ、傍から見りゃ不審者だからな」
「なによ! ジャージも酷い! わっ! あのオジサン拳銃持ってる!」
「そうなんだよ。こっちは、丸腰で乗り込んで来たってのに、拳銃向けられてよ。酷いと思わねーか?」
「うん。それは酷い。ジャージ、ここは私に任せて。ウサちゃんパンチでやっつけてあげる」
ウサちゃんパンチ。
「おい、殺すなよ?」
「うん。努力する」
着ぐるみを着た女は、親玉の男にゆっくり歩を進める。男は、着ぐるみの女に銃弾を二発打ち込んだ。
「ひどーい! 打ったあ! もう怒った! どうなっても知らないんだから!」
え? 効いてない?
親玉の男は当然、呆気にとられる。
その間に、着ぐるみの女がウサちゃんパンチを親玉の男に打ち込んだ。
男は、咄嗟にガードしたが、そんなのお構いなしでウサちゃんパンチを振り抜く。
あまりの威力に事務所の窓を突き破って、外までふっ飛んでしまった。
「バ、バカ! 殺すなって言ったろ!」
ジャージは、慌てて窓から外の男を確認した。男は、地べたをバタバタとのたうちまわっていた。
「よし。オッケー生きてる」
とりあえず、続きます。
あ、次回予告とかは、やってません。