初めまして、睡蓮と申します
趣味で小説書いてるのでお目汚しにもならないかもしれませんが最後までお付き合い頂けたら幸いです

 今より数百年後の未来。世界の食物はほとんど食べ尽くされ、道具を作るための資材は底をつきかけていた。
 その状況を打破しようとする青年がいた。そして政府に、タイムマシンを造って過去の資材をもらってこよう、と進言したのだ。

だが、そんな夢物語が世間に通用するはずもない。ましてや、資材が底をつきかけているこの状況でそんな造れるかもわからないものにおいそれと投資する人など皆無に等しかった。そんな彼においうちをかけるかのように、世間はそんなのは妄言、絵空事だ、と非難することをやめなかった。

 だが、非難している人のうちの大半は、青年の言っていることの中身など気にしてはいなかった。彼らは、まともに食事もとれず、雨をしのぐ家もない虚無感から来る鬱憤のはけ口として、格好の獲物としているだけだった。
 それでも青年は諦めることをしなかった。数少ない人手と資材を駆使して、何度も失敗しながら、それでも着実に成果を残していった。
 それから十数年の歳月が過ぎ、ついにタイムマシンを完成させるに至った。だが、青年は食費や生活費までを切り捨ててまで、タイムマシンの研究に投資していた。結果、必然的に青年は目に見えるほどに衰退していき、タイムマシンが完成したときには、既にこの世にはいなかった。

そして、完成が無理だ、と非難していた人々は、非情にも手のひらを返し、ある者はタイムマシンに乗せろ、またある者は設計図をよこせ、とラボに押し掛ける人が絶えることはなかった。だが、自分たちを非難し続けた人にリーダーが人生をかけて造りあげた作品を渡すわけにはいかない、と全ての要求を断り続けた。

 タイムマシンが完成してから数週間後。ラボから青年の遺書とおぼしき手紙が発見された。

中には、タイムマシンの設計図を公開して、皆がタイムマシンに乗れ、貧に迫るようなことがない世を作ってくれ、と書いてあった。これに感化されたラボメンバーたちはすぐに世界中の工場に設計図を配布し、タイムマシンの制作許可を出した。タイムマシンはすぐに世界中で制作が開始され、二年後にはタイムマシンの実用化に至った。ことができ、少しずつだが平和な世へと変わっていった。

 だが、その平和は永くはもたなかった。青年は人間を信じ過ぎたのだ。設計図を配布した工場は、過去からもってきた資材を使ってタイムマシンを製造、密売していたのだ。結果、タイムマシンはラボの管理外で使用され始め、タイムマシンによる悪用が続いた。

過去に行き、宝くじの当たりを出したり、憎んでいた人が行く場所に潜み、殺したり、などが続いた。

 それから数十年が過ぎ、ラボは消息を絶ち、タイムマシンが一般に出回り始めた頃。タイムマシンで過去に戻れることを利用して、白亜紀やジュラ紀に行き、恐竜を狩れるか、とチャレンジするしようとする集団が現れた。彼らは何度も挑戦、観察を繰り返して恐竜ーーートリケラトプスを狩ることに成功する。
 狩りが成功してからは、世間ーーー特に青少年から絶大な人気を得、支持されるようになった。
 以来、彼らは色々な種類の恐竜の行動パターンや立ち回りを初心者でもわかるように詳しくまとめ、公開した。それを見て、過去に行って恐竜狩りに行く人が増大した。そして、そう恐竜を狩る人たちのことを、まとめて討伐隊<ハンター>と呼ばれ、尊敬されるようになった。
 そんな討伐隊制度が施行されてから十五年、施行当初より大幅に討伐隊の人数が減った今でも、恐竜と戦う人たちが少なかれど、いた。
 これは、そんな数少なくなった討伐隊に所属する、ある少女たちの物語である。