謹賀新年
松花堂昭乗研究所です
本年もよろしくお願い申し上げます。
1月9日(土)、年が改まりまして第1回目の定例講座を開催しました。
「昭乗の書状をよむ」では、「式部卿」の署名のある書状をよみました。
「宮様」こと南都一乗院の尊覚親王、一乗院に仕える左京(昭乗兄)、宮内卿、「亡羊」こと三宅奇斎の名も登場しました。
昭乗さん、信尋公のお考えを尊覚親王にお伝えするという役を頼まれたようですが、どうもたいへんそうなようす。
ご用命の件で、すぐに信尋公のもとにお伺いするよう仰せつかったものの、
「大坂にどうしても行かなければならない用事があるので、すぐには伺えません。大坂から帰ってきたらすぐに伺います」
と丁重にお詫びします。
とはいえ、
「もう私の役割は終えましたので、べつにお伺いする必要はないと思うんですよ・・・」
「でも、信尋公がそうおっしゃるなら、伺うには伺いますよ・・・」
とちょっと歯切れの悪い昭乗さん。
どんなご用命だったのでしょうか。気になりますね。
さて、皆でいろいろと考え、今日の書状は元和年間のものだろうという結論に至りました。
後半は信海さんの狂歌巻です。
今回は、研究生のAさんに、2首担当して頂きました。
狂歌や発句など、短文の文芸には言葉遊び的な要素が少なくありません。
今回の2首は、詠み手の信海さん自身の
「ほら、うまいこというやろ?」
という声が聞こえてくるような気が、しないでもない・・・。
今年も楽しく学びましょう!
さてさて、今回は定例講座終了後、「三種香」というお香の遊びを開催しました。
研究生の TH さんは香をたしなんでらっしゃいまして、新年のお楽しみ!ということで、
急きょ開催させて頂きました。
入門編ということで、わいわいと和やかに楽しみました。
気合が入りすぎて深く吸い込み、くらくらした方はいませんか?
THさん、貴重な場を設けて頂き、ありがとうございました。
冬らしい寒さが戻ってきました。
みなさん、どうかご自愛ください。
それではまた来月に