ヒプノセラピストの風湖です。




 「解決というのは、ほとんどいつでも、もっとも予期せぬ方から訪れるものだ。」

 これは、イギリスの作家、ダグラス・アダムズさんの言葉です。




 ある男性は、少しの判断ミスから交通事故をおこしていまい、その相手が意識不明となって大変な怪我を負ったため、その家族から損害賠償を求められ、裁判を行うことになりました。

 その裁判は大変時間がかかり、しばしば注意をその方向に向けられたり法廷に出かけたりしなければならず、彼は仕事も行くことができなくなり、不安感や絶望感を感じていました。




 彼は、自分の弁護士や関係者と連絡をとらなくてはならないときはいつでも、心の中で次のように念じました。

 「この問題は、私の反省の心とともに内なる潜在意識が調和の秩序の中で解決してくださいます。

 この問題がどのような方法で解決するのだろうかなどと問いかけず、内なる力に引き受けていただき、すべてをお任せします。」 




 その後の解決方法は思いもよらないものでした。

 怪我を負った相手の容体が奇跡的に回復し、訴訟を取り下げて欲しいと家族に懇願したため、その訴訟事件を引き起こした家族が示談を求めてきたのです。

 彼は、相手の配慮に心から感謝し、精一杯の謝罪をし、法的な拘束から解放されたのでした。