来期のビジネスプランの受講に向けて簡単に流れを把握した。

(メモを整理)



■ビジネスプランとは
事業に求める自分たちの夢をより具体化する手段

■ビジネスプランを作成する目的
1.事業の机上シミュレーションを行い具体化していく。

2.投資家へのプレゼンテーションの為
 【ポイント】リスク概念・投資効率・経営者の情熱


■良いビジネスプランと悪いビジネスプランの違い
・良いビジネスプランは簡潔で誰もがわかりやすい。その顧客へどの優位性を持って戦略を立てているなど。そしてその優位性が客観的なデータで裏打ちされている。また事業規模も一定以上あり、期待できるもの。
さらにコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)が描かれている。

・悪いビジネスプランは顧客の観点が少なかったり、競合の観点が緩いことが多い。特に競争優位性はそのくらいの時間軸で守られるのか?模倣可能性などの観点が抜け落ちていることが多い。


■ビジネスプランの進め方
1.事業コンセプトを描く
どのような顧客ターゲット(戦略的顧客)へニーズやウォンツを満たす商品・サービス(訴求価値)を具現化していくか。それを簡潔に一言でまとめてみる。

2.POAとPODを明らかにする。
POAとは到達点、PODとは出発点。到達点を明確にして出発点を分析する。

3.POA達成の為の戦略を立てる
展開しようとしている事業の勝ちパターンを見極め事業モデルに組み上げ、事業戦略シナリオを考える。競合との優位性や顧客への訴求ポイント、継続性、そして外部環境の変化予測がポイントである。

4.事業展開計画から財務計画へ
事業展開をバリューチェーンごとに詳細化し、投資額や費用のシミュレーションを行い具体的な数字に落とし込む。その結果からP/L、B/S、C/F作成。事業展開スピードや集中的に経営資源を投下する部分を検討する。


■事業環境の分析ステップ
1.FAW分析
 ・経済環境分析/デフレ・円高・法規制などの変化
 ・競争環境/寡占化・分散化傾向、グローバル競争などの変化
 ・技術環境/技術革新の可能性と影響力のインパクトを押さえる
 ・社会環境/高齢化や少子化、市場の成熟化などのニーズの変化

2.プロフィットマップによる事業環境の把握
産業のバリューチェーン上の全事業分野から創出可能な利益を示す分析。
(縦軸に営業利益率、横軸に事業売上のシェアで規模感とチャンス、今後の変化予測を検討する)


■顧客の分析ステップ
1.3Cと戦略立案
顧客に対して自社がその商品やサービスを競争相手よりも継続的により魅力的な価値を提供し続けれるのかを検討。

2.ユーザーニーズの把握とセグメンテーション
ユーザーニーズを的確に分析し、同質のニーズをもつユーザーをグルーピングする。顧客のセグメンテーションが的確にできれば、事業戦略立案は半分以上終了したといっても良いくらい重要!

3.顧客の購買行動をつかむ
セグメンテーションした顧客の購買行動を細部まで調べ理解し、購買ステップに応じたKBFを分析する。


■競合分析ステップ
1.競争環境の理解
まずは競合相手がどのくらいいるのか?シェア率や優位性の違いを分析する。

2.競合の競争力の源泉をビジネスシステムで知る。
競合ごとのバリューチェーン分析を行い、違いを見て、どの部分に優位性の源泉があるのかを知る。

3.効果的なベンチマーキング手法
マーケットリーダーや卓越した企業をベンチマークし、市場シェア・収益性・価格プレミアム・製品の詳細などを分析し、ギャップを知る。


■自社分析ステップ
1.SWOT分析からマトリスクSWOT分析
強み・弱み・機会・脅威を分析した後、その部分をマトリスクで検討。強み×機会で勝てる場所を、弱み×脅威では補完する方法を考える。

2.収益構造を把握
ビジネスシステムの強み弱みを整理し事業構造、特に収益構造を把握。
弱みを補完する為にアウトソースしたらコストが増加したり、価格政策やマーケティング、販売チャネルなど収益貢献に向けてのオペレーション体制を構築するのかを考える。

3.7S分析
戦略・組織・システム・スキル・人材・スタイル・共通価値を整合性を考えながら決定していく。



続きは次週ぐらいに行おう!