いつの間にか寝てる間に欲してたものが枕元にありますよキャンペーンも無くなってしまった今、頭の中で誰かが「お前は一人か~?一人なのか~?」とささやき続ける一日となってしまったクリスマス、待ち行くカップルに殺意の念を送ろうとし、大好きだったケンタッキーフライドチキンのクリスマスCMもつい悲観した目で見てしまうようになっているこの状況をどう打破すべきか。
1クリスマスまでに彼女を作る
現実的じゃない、そもそもそれまでに作れるんなら今すぐ作りたいくらいだ。
2彼女のいる友達を無理やり飲みに連れて行く
彼女のいる人間はクリスマスの日は他の人間が見えなくなるものだ。
 いらない所で普段携帯電話の※(読み方すら分からねぇよ)ほど使わない知恵をひねり出していると、ある一つの事を思いついた。
そういえば今年は実家にいつ帰るのかをまだ親に教えてないぞ?という事とはだ、最後までいつ帰るか教えずに24日にサプライズ帰郷って手はどうだろうか、いや、それも相当寂しいし打開策にはなってない気はするが、これが一番現実味のある方法だ。
 そうだ、俺がサンタクロースになればいいんだ!サンタの格好をさせられているカーネルサンダースでも明石家サンタでも無く俺が!
「メリークリスマス!!どうしたそんなびっくりした顔をして、サンタの登場だよ~」
まぁ・・・・一瞬でも楽しければとりあえず俺の18歳のクリスマスは成功と言っていいだろう。
 さてそうと決まれば24日のバスを予約してドンキホーテでサンタの衣装を買う必要があるな。
次の日、母親から一本の電話がかかってきた。
「23日に法事があるからそれまでには帰ってくること、いい?」
 さて、どうしたものか。
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うっそーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
 最近機種変更をしようと思って自分の携帯がどれどれ位前のかを調べた際に発した言葉がこれだった。
 型自体は約2年ほど前に発売したもので、連続通話時間は約240分充電時間が140分、別にこんなことはどうでもいいし、すでに俺の携帯のバッテリーの持ち時間はこれの半分程度だ、参考にならん。
そんなことよりも俺を驚かせたのはアドレス帳の登録可能件数が1000件だと言うことである。
 1000件、俺が昔通っていた小学校が全校200人弱だったから大雑把に考えてもそれの役5倍・・・・東京ドームの収容人数が55000人だから55倍・・・・日本の人口が1270000人だからそれの1247000倍・・・ここまできたらもう訳分からないけど、それほどまでのショックを受けたのだ。
 そういや前に機種変をした際、新しい携帯に前のデータを転送した時に携帯ショップの姉ちゃんが「あの~これで大丈夫でしょうか、間違いはありませんか?」
と聞いてきた。
その時は自信無さげな店員に、自分の仕事なんだからちゃんと自信を持って客に接しろよと思った物だが、確かあの時俺の携帯のアドレスには20件程しか入ってなかった気がする。
もしかしたらあの時店員は、新しい携帯を買おうともあろう奴のアドレスがこんなに少ない訳が無い、
もしかしたら転送時に間違って消してしまったのだろうか、という事への不安からあんな顔をしたのだろうか。
 確かに俺は1ヶ月前に来たメールが未だ受信履歴の10番目あたりに残っている。
しかし、それは俺が文字では計り知れない人と人との言葉での意思伝達を望む人間だからであり、必然的にメールはしなくなる、これは当然なのだ。
 それについてはそういう素晴らしい理由があるのだが、これは・・・・・・・
いや、待て、落ち着け、そう、それはあくまで2年前の話だ、あれからどれだけの人とあってきたと思ってる、いくら俺の人との付き合いがマリアナ海溝よりも深く、カプセルホテルの一室並に狭かろうが、多分今は1000件とまでは行かないが100件はあるだろう、うん。
大きく深呼吸をしてアドレス登録人数を数える俺。
「36件」
 今度もしかしたら機種変更をしに行くかもしれない携帯ショップの店員さん。
アドレス登録可能人数50件が限界でいいから、少しばかり安くしてくれないか?
 
最近、暇で家にいることが多いことから、なんとなくNHKのおかあさんといっしょを見ていた。
おかあさんといっしょを見るのは実に10数年振りで、当然のことながら当時俺がリアルタイムで見てた頃のお兄さんお姉さんでは無いことからなんとなく時代の流れを感じていた。
 番組内容に関しては当時と殆ど変わっておらず、俺はただただお姉さんを目で追いかけていたのだが、少し気になったのは恒例となっている番組最後、体操のおにいさんとのダンス後のEDテーマが流れ全員がスタジオを回るEDコーナー(俺のときは「さよなら列車」だった気がする、今知らん!)で起こった。
 子供の半分以上は一緒に踊っていたのだが、2割りほどが奥の壁にもたれ掛かって微動だにしていないではないか。
最近の子供は冷めている、マセている、なんて事を聞くが、別に俺個人の意見とすれば子供なんて新聞の経済欄を読んで世の中に意を唱えていたり、「え~またハンバーグ?もう飽きたよ」とか言わない限り多少冷めて大人しくしていたほうが良いと思っているので別段問題視するものでは無いと思っていたが、番組着ぐるみ劇の着ぐるみ達が出てきてもお兄さんお姉さんが手を引こうとしても頑固としてそこから動かない子供を見て
「ガキは着ぐるみに群がって蹴ってみたり後ろの尻尾をひっぱってみたりしてりゃいいんだよ!そもそもなんだ、大人のおねえさんの誘いを断るなんて何様のつもりだ、馬鹿者が!!」
なんて思ってしまった。
 もしかしたら俺の時もこんなんだったのだろうか、少し気になり某動画共有サイトで昔の動画を見てみたら、馬鹿みたいに騒ぎ、はしゃいでいる子供達の姿がそこにあった。
まぁお姉さんにおぶさったり、ベタベタしているのはそれはそれで腹が立つのだが、とりあえず置いておこう。
 別にそれが全てではないのだろうが、なんとなく、子供が冷めていくという事を問題視したくなる気持ちが若干分かった気がする。
うーん、子供が冷めるというのは良いこともあり悪いこともあるのだな。
 少し勉強になったなと感じ、そして俺はその後新たに、「朝から教育番組を見て子供に文句を言っている18歳の男の子」についての問題が生まれたことに気がついた。
 一人暮らしを始めて約7ヶ月が過ぎようとしている。
別段学校が忙しいわけでも無し、バイトをするわけでも無し、そんな生活じゃ楽しいことが起こるはずも無く日々時の流れに身を任せながら過ごしていたのだが、幾ら俺が自分の見た目以外の全てを愛している自己愛の塊であっても流石にこれじゃ人間としての何かが駄目な気がする、と思い最近ランニングを始めた。
 別に俺は走るのは嫌いじゃない、高校時代冬になると体育の授業はマラソンが全般になったが、いい年こいた兄ちゃんが玉一つ蹴るために一所懸命50分走り続けるスポーツに比べたら誰にも文句を言われず自分のペースで動けて、しかも早く終わったら堂々と残り時間を休憩に当てれるマラソンのほうが数百倍マシだとさえ思っていた。
 ただ走ることに抵抗を感じると言えば特に目標が無いことで、俺みたいな生まれた時から怠け者症候群末期状態の患者はなにか自分の特となる目標と、終わった後に褒めてくれる人がいないとどうにもやる気が起きない。
もしも「あそこまで行けばドラえもんがあなたの家にくるよ」なんて言われたら日本の最北端だろうが走り続ける自信があるのだが・・・・・。
 まぁそんな夢物語は置いといて、取りあえず自分の目標は良いダイエットになる!という事で落ち着けた。
次は褒めてくれる人だ・・・・う~ん、これはかなり難しい。
もしも俺がランニングに行く際
「あたし!あなたが帰ってくるまで待ってるから!!!黄色いハンカチベランダにつるして待ってるから!!!」
なんて言われたら俺は北朝鮮を裸でフルート吹きながら横断する自信さえある。
 まぁ・・・・・それは諦めよう。
 そんなこんなでなんとか目標を見つけた俺は家から送ってもらったウィンドブレーカーに身を包み、ついに俺はランニングをスタートした。
 以外に一人で走ると言うことは楽しく、最初は今日はこの道、今日はこの道、なんて色んな道を試して、調子に乗って迷子になっていたりもした。
 ある程度ランニングコースが決まってきてランニング生活が日常となっていた頃、何時もの通りランニングコースの横断歩道を渡っていると、俺が渡りきるのと同時に反対道路の角から、部活のランニングであろう方たちが走ってくるではないか。
 高校生というのは見て分かる、バレー部だろうか・・それともバスケ部?
多分バレー部だ!背高いし!ポニーテール多いし!!
俺は不可抗力ながらも進む道が一緒という理由でバレー部(仮)の方々とまるで一緒に走っているかのように走り始めた。
 「ファイ・オー!ファイ・オー!」
元気に掛け声を鳴らす女子高生バレー部(仮)がなんだかとっても輝いて見えた。
あぁ・・・やっぱこうだよな!?女子高生の部活姿ってやっぱこうあるべきだよな!?
 失って初めて分かる素晴らしさ、高校を卒業してまだ1年と経っていないがここで実感した。
まぁ、つっても俺の高校でランニングしてる姿見る部活って芋臭い野球部位だったけどね・・
 しかも妹が入ってる高校のバレー部を一度見たことがあるが、女子高生と言うよりかはサルの大名行列みたいにしか見えなかったし。
ったく、部活の決まりで髪の毛はショートって決まってるのか知らねえけどそれは何か女子高生として大事な特権を剥奪してるようにしか思えねぇぞったく!
 若干おっさんじみた考えを持ちつつも俺はここまでランニングを続けたことによる神様からの贈り物を堪能しようと蚊が鳴くほど小さな声で
「ファイ・オーファイ・オー」
と言ってみていた。
 楽しい時間はあっという間、直ぐに彼女らとの別れが来る。
俺はこの道を直線に、彼女らはこの角を左に曲がる、別に曲がってもよかったんだけど、これ以上いたら、流石に怪しい目で見られそうな気がしたからやめた。
 俺はその日、何時もより疲れを感じずランニングコースを走りきった。
次の日、また何時ものようにランニングをしていて、昨日の女子高生バレー部(仮)の近くを
通った際、
彼女らのスピードが若干上がった気がするのだが、まぁ気のせいだろう。