こんにちは、ワタ剣です
9~11月にかけて各地でいろんな試合が行われますね
中でも剣道界最高峰の「全日本剣道選手権大会」も
11月3日に開催されますね。
テレビで唯一放送される剣道の大会です
しかし、お子さんの試合を見てても
審判の旗が上がったのを見て
一本取った・取られたを認識する
なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、ざっくりと試合のルールと見方をお話していこうかと思います。
まず、大雑把にルールを(一般的な内容、大会ごとに代わることがあります)
・三本勝負で先に二本取った方が勝ち
・制限時間は小学生2~3分、中学3分、高校4分、一般5~10分
・制限時間内に決着がつかない場合には時間無制限の延長、一本先取した方が勝ち
・反則は2回で相手に一本
・以下の行為は反則(よくあるもの)
-場外に出る
-竹刀を落とす
-竹刀の刃の部分(柄よりも上)や相手の竹刀を持つ
-その他、試合の公正を害する行為(簡単に言えば正々堂々とした試合をしない)
・「分かれ」・・・鍔競り合いが長くなり膠着した場合に「分かれ」を宣告されたら
その場からお互いに引いて構え直し、「始め」の合図で再開する
これだけわかると大体、試合のルールはOKだと思うのですが
剣道未経験の方に一番難解なのが
「どんな技が一本になるのか?」ですよね
私的にも剣道から皆さんが遠のくのはこれが原因ではないかなと考えてます。
次にこの「一本」について解説します
剣道の一本になる条件は「気・剣・体の一致した技」という認識をされてる方も
いらっしゃるのですが
審判規則には有効打突(=一本になる技)についてこのように定義しています。
「有効打突は、充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする」
この文章の中に出てくる、有効打突の条件は
・充実した気勢(大きな声)が出ているか
・適正な姿勢
・竹刀の打突部(下部イラスト中結より先)
・刃筋正しく打ってるか(下部イラスト弦の反対側)
・打突部位を打ってるか
・残心はあるか
の6つです
「充実した気勢」が最初に来てる辺り
大きな声を出すことがどれだけ大事かご理解いただけますでしょうか
また打突が当たってるのに入らないのは
・有効打突が、両者同時にあった場合(相打ち)
・被打突者の剣先が、相手の上体前面に付いてその気勢、姿勢が 充実していると判断した場合
という判断をされてる可能性もあります。
とまあ
ザックリと、つもりだったのですが
一本が入る?入らない?という話が少々消化不良なので
次回、もう少しご説明しましょう