猫は胴長の動物だが、

この若雄猫は襟巻きにできるかと思うほど長い。

顔は可愛らしい。

 

ただし、マナーが良くないというか、

本能のなせるままというか・・・・

先住の熟女猫たちのお尻を追いかけますのだ。

2匹はすっかり迷惑がって、

テリトリーから遁走する始末。

 

熟女猫テリトリーで、彼女たちの名前を呼ぶ。

(複数のネーミングがある地域猫だが。)

藪の中から、あの若猫が登場。

可愛らしい顔ですり寄ってくる。

 

「君の名前は“胴長クン”でしょ?

名前が違うでしょ?」

 

一瞬、可愛らしい顔が曇る。

以降、若猫は私に近寄ってこなくなった。

胴長のことを気にしていたのかもしれない。