無観客、配信でのラストライブ、というのにもよいことは一つだけあって。

20日までアーカイブが見られる。つまり、それを見ながら、ゆっくりとMCなどの書き起こしができる。

どうせなら、最後は大盤振る舞いでダウンロードできるようになっていればなおよかった(これを収めた円盤が出るわけでもなし)のだが、そういう訳でもない今、せめて僕は下手の横好き媒体を持っている者として、ここにそのライブの記録、主にMCの書き起こしを残しておこうと思う。

僕の個人的な感想は、別の記事を書く気になれば、また別に。

 

間違い等はご容赦ください。

 

・ASTROMATE LAST LIVE「LAGASH」@恵比寿CreAto(無観客、配信ライブ。配信媒体はTICKETVILLAGE)

 

開演前まではラストライブ告知ポスター図。

18時の定刻よりやや遅れて開演。

アーカイブ上では15分36秒から。

 

0.SE

1.ASTRO

初期衣装。はんなは音々の衣装。

 

振り返り1。複数の写真や動画のスライドショーと共に、メンバーナレーション。この間、メンバーは衣装チェンジ。

 

(まひろ)2018年3月17日、18日。大阪と東京にて2daysで開催されたデビューライブ。ASTROMATEは満員のフロアを目の前に、初めてのライブをしました。

レコーディング、振り入れ、MV撮影。アイドルとして、初めて経験することはとても多く、期待と不安に胸を膨らませながら過ごしたことを覚えています。

(さあや)夢の一つだった、シングルCDの発売。CDショップでのリリースイベント。そして、デビューから3か月で、ずっと憧れていたチームしゃちほこさんの、しゃちフェスのステージに立つこともできました。

(しゃちフェスのステージ直前、SEに盛り上がるメンバーの動画)

何もかも順調に進んでいて、この先も、この勢いのまま駆け抜けていくんだろう。そう思っていました。

(夏実)それからほどなくして、身を置く環境が変わり、メンバーの卒業が続き、私たちは5人グループになりました。

当初とは打って変わって、順風満帆とはいかない活動に、不安を抱きながらも、みんなで笑いあい、時には怒り、時には涙し、いろんな感情を共有してきた私たちの絆は、どんどん深くなっていって、誕生日、クリスマス、イベントごとはいつも一緒でした。

(さあやの誕生日祝い動画。さあや「ありがとうございまーす。ちゃんちゃい(3歳)になりまちた~。いきまーす、せーの、ふぅ~(ケーキに立てたろうそくの灯を消す)」)

あの時は5人でいることが当たり前だったね。

(きゅり)年明けのMV撮影。セカンドシングルの発売。新曲を抱えての、大阪、名古屋への遠征。目まぐるしく過ぎる毎日。STARGAZERのみんなとも、たくさんの時間を一緒に過ごしたよね。

そして、2019年3月、ASTROMATEは1周年を迎え、私たちはそれぞれに、いろんな思いを抱えながら、2年目の1歩を踏み出しました。

(まひろ)ずっと一緒に歩んできた音々の卒業は、熱い夏を迎える直前のことでした。

 

2.Brilliant World

2代目衣装。はんなは引き続き音々の衣装。

 

振り返り2。先ほど同様、複数の写真や動画のスライドショーと共に、メンバーナレーション。この間、メンバーは衣装チェンジ。

 

(まひろ)音々の卒業後、1か月の4人体制を経て、2019年夏、私たちは新メンバーを迎えました。元気いっぱいのことりと、物静かなはんな。両極端な2人は、ASTROMATEに新しい風を吹かせてくれました。

(はんな)新メンバーとしてステージに立ったデビューライブ。目の前にたくさんのお客さんがいて、とても緊張しました。笑顔も作ることができず、ダンスもガチガチで、終わった後、反省したのを覚えています。

今までのASTROMATEを崩さないようにと、プレッシャーに押しつぶされそうな毎日で、でも、素敵なメンバー、優しいSTARGAZERの皆さんに囲まれて、唯一の同期のことりちゃんと支えあいながら、たくさんのことを乗り越えました。

(きゅり撮影のはんな動画。カメラに向け手を振るはんな、きゅり「撮ってないよ」はんな「…最低ですね」)

(さあや)新体制で挑んだ、初めてのTIF。熱い夏、最高の夏。泣いて喜んでくれたSTARGAZERもいたね。たのしかったなぁ。

(夏実)年末に決まった、念願のワンマンライブ。私たちが描いたよりも、きっとSTARGAZERのみんなが期待してくれたよりも、ずっと遅くなってしまったけれど、その日、ASTROMATE単独では過去最高動員を記録しました。

あの日見た景色、絶対に忘れないと思う。

(ワンマン、開始直前の動画。円陣。はんな「シックスー!」ことり「ファイブー!」まひろ「フォー!」きゅり「スリー!」さあや「ツー!」夏実「ワン!」全員「ASTROMATE、ゴー!」せーのーせっ、で隣のメンバーの背中をたたく)

(きゅり)年が明け、2月には、学業のため卒業することを選んだことりを送り出し、2020年3月、5人になった私たちは、2周年を迎えました。

それぞれに、新しい思いと、選択肢を抱いて。

 

3.CHOICES

現行衣装。

 

4.My Light

 

MC1。自己紹介。

全員「ありがとうございまーす!」

きゅり「ASTROMATE LAST LIVE「LAGASH」をご覧の皆さん、こんばんは!私たち、」

全員「ASTROMATEです!よろしくお願いします!」

まひろ「自己紹介行きたいと思います」

きゅり「はい、広島県出身、早崎友理じゃけえ。今日は全身全霊をかけて皆さんの心に届けたいと思います、よろしくお願いします!」

はんな「はい、神奈川県出身の佐藤はんなです。今日は全力で頑張りたいと思いますので見ていてください、よろしくお願いします」

まひろ「はい、大阪府出身の結川まひろやで。今日は今までの活動をすべて、ぶちかましたいと思います、よろしくお願いします!」

さあや「はい!島根県出身の望月さあやだけん!今日は今までの全部を、1曲1曲に込めてお届けしたいと思います!よろしくお願いします!」

夏実「はい北海道出身本田夏実です。今日は皆さんがASTROMATEを推しててよかったぁ~って思ってもらえるようなそんなライブをしたいと思います!よろしくお願いしまーす!」

 

さあや「はい、本日はラストライブということで、ASTROMATEのデビューからすべてを、皆さんにお見せ出来たらいいなと思います」

きゅり「はい、というわけであの、旧衣装を使ってみたりだとか、スライドショーとかで、あのー、配信ならではのね、演出をしてみたんですが、皆さんどうでしたか?」

夏実「いやー、これはほんとにねー、なかなかねー、配信ならではなんてねー、もうこの期間にしか見れないものだから」

さあや「そうだねー」

夏実「逆にレアだったんじゃないかと」

まひろ「写真集めとか楽しかったよね」

複数「楽しかったねー!」

さあや「思い出を振り返りながらね」

夏実「こんな写真あったねとか言いながらね」

きゅり「こういう演出もありながらね、ASTROMATEを今までずっと、応援してきてくれた方も、最近好きになったよって方も、楽しんでもらえるんじゃないかと思います」

さあや「はい、それでは早速、次に行きたいと思うんですが、次は、なんと、ファーストワンマンで大好評だった、あれをリニューアルバージョンでお届けしまーす!」

夏実「なんだろうねー」

さあや「たぶんね、わかってる皆さんもね、いらっしゃると思うんですけれども、皆さん、あれ、楽しめる準備できてますか!」

全員「いえーい!」

さあや「できてそう。みんなできてそう。それではみなさん一緒に楽しんでいきましょう、それでは聞いてください」

 

5.メドレー

2人ずつ、代わる代わる。

 

5-1.STARGAZER(きゅり、さあや)

5-2.REBELS(はんな、まひろ)

5-3.CHOICES(きゅり、はんな)

5-4.ASTRO(まひろ、夏実)

5-5.Never End(さあや、夏実→全員)

 

MC2。メドレーと自分推しのSTARGAZERについて。

全員「ありがとうございまーす!」

夏実「いえーい、メドレーいかがだったでしょうかー!はい今回はですね、前回やらなかった曲を中心にね、入れてみたんですけれども。始まりは、前回人気投票で1位を取った、STARGAZERで始まりましたー!こちらがですねー、いつも私がね、歌いだし、歌っているんですけれども、今回メドレーでねなんと、さあやが歌いだしでーす」

さあや「いやー、なんかすごい違う曲に聞こえた」

夏実「そう!なんかね、どの曲もそうだったんだけど、なんかやっぱ、歌う人が変わるだけで曲の印象ががらっと変わるってね」

さあや「そうだねー」

夏実「これがね、メドレーの楽しいところだったりするんですけれども。だから皆さん、楽しんでいただけたかと思います」

きゅり「今回特に、ソロパートがいつもより多かったと思うんですけれど、はんなさん」

はんな「はい」

きゅり「どうでしたか?」

はんな「そうですね、あの、全体的にキーが高くて、すごい不安だったんですけど、頑張りました」

まひろ「私たちのREBELSね、練習場で結構ほかのメンバーのみんなにね、歌を聞いてもらいながら練習したりね、頑張ったね」

はんな「頑張りました」

 

さあや「はい、ということで、いつも私たちMCで結構自分たちのね、話をすることが多いんですけれども、今日はラストということで、あの、STARGAZERの皆さんの話をしたいと思うんですけど。じゃあひとりひとりね、自分のファンの人の印象みたいなのを言っていけたらなあと思うんですけど、どうですか?」

はんな「はーい。んと、さとうのファンの方は、マイペースで、ニコニコゆっくり話してくれる方が多いのと、あと、さとうだけというよりかは他のアイドルさんと掛け持ちで好きになってくださる方が多いので(メンバー笑い)、あの、いつ現れるかわからなくて、急に来てくれるので面白いです」

夏実「すごい柔らかい言い方したね。世界一柔らかい言い方だと思う。優しいわ」

きゅり「あのー、DDってやつですね」

夏実「はは、言っちゃった言っちゃった、優しく言ったのにー!」

さあや「遠回しに言ったんだけど」

きゅり「まあみんなたぶん思っているからさ」

夏実「そうだね」

 

きゅり「はい、じゃあ私いいですか?えっと私のファンの人は、私自身が感情を直球でぶつけていくタイプなんですけど、それをそのまま返してくれるっていうか、あの、熱く夢を語ったりとか、あの、今後どうしていこうとか、そういう話をたくさんできるファンの方がすごく多かったです。あのー、夏実的に言わせると、信者枠?」

夏実「そう、これね、どこのグループさんにもだいたいあるんだけど、こうやっぱりさ、みんな、ファンの人の層って違うじゃない。でも、絶対に、この子何やっても、ファンがあのもう、こんなあなたも好きっていう信者みたいな人、が、ついてる女の子ってだいたいいるんだけど、ウチのグループはきゅりちゃんが信者枠だと思った。すごいのほんときゅりちゃんのファンの人、きゅりちゃん何してもカワイイ、きゅりちゃんが何してもカワイイみたいな人だから」

きゅり「(カメラに向けて手を振りながら)だそうです信者の皆さん、見てるー?いつもありがとうございます大好きです」

 

まひろ「じゃー、次は私行こうかなー。私のファンの人は結構自分自身ね、ダメダメなところが、多いんですけれど、それを、いいよー、まひろちゃんはゆっくりでいいよー、って言ってくれるファンの人が多かったと思います。あと、私孫だったかな?ってくらいの優しさです(メンバー笑い)」

夏実「優しい人多いねえ」

きゅり「そこは娘じゃなくて孫なの?」

まひろ「どっちか考えたけど孫だったわ。ありがとう」

 

さあや「そうですね私はですねー、私が結構クセつよなんですけど」

夏実「そうね」

さあや「なんか類は友を呼ぶ?なのかわかんないけど、私のファンの人もなんかみんな結構クセつよなんですよ」

夏実「そうなの!パパパッて顔浮かんだけれどみんなクセ強い」

さあや「なんか結構パッて考えた時は、みんなあんま共通点ないかもなって最初思ったんですけど、たぶん、一個見つけたのが、私は結構自己肯定感が低かったりするんですね。そういう時に、これでもかっていうくらい褒めてくれる人たちばっかりで、ほんと宇宙一かわいい、今日もかわいいみたいな感じで、ほんとにもうね、最上級の誉め言葉をね、いつもくれる皆さんが、私のファンの皆さんの特徴かなって思います」

夏実「いい人たちやないか」

さあや、カメラに向かって指ハート。

 

夏実「今ね、さあやが類友って言葉を言ってましたけど、私割と逆で、ほんとに私って結構もう、ブーンみたいな(右腕をストレートの要領で伸ばす)性格で、もうあの正面衝突みたいな感じなんですけれど、だから何だろう、私が強いから、優しい人が多くて、なぜか。なんかなんだろ、クッション材みたいな人が多くて、私が何を言ってもなんか、「うんうんうんうんうん、そうだよねそうだよね」みたいな、言ってくれる人が多かったから、割とこうあの、強い人同士だとね、交通事故になっちゃうんだけど、そう優しい人がとにかく多かったのと、あともう一つ、私割とあの、アイドル歴がね、けっこうあるんだけど、昔から推してくれてた人がASTROMATEで復活する率が結構高くて。そう、なんか、前の前のグループの人がアストロで復活したり、前の前の前のグループの人がASTROMATEで復活したりみたいな」

まひろ「多いなあ」

夏実「だからね、なんか、ASTROMATEってやっぱいいグループなんだなって。ごめんねちょっと自分語りしちゃってすいませんね、すぐ自分語りしちゃうから」

まひろ「ありがとうございます」

夏実「そんな感じでね。優しい人が多かったですね」

 

さあや「やっぱなんかさ、5人それぞれのさ、個性があるように、ファンの皆さんの特徴も、えー、なんでしたっけ?」

まひろ「バラバラ」

さあや「百人一首じゃなくて」

きゅり「十人十色」

メンバー笑い。

さあや「百人一首じゃなかった、十人十色だなーって」

まひろ「だからゼロが毎回多いんだって」

さあや「ダメだ、何回やっても…ファンの皆さんも十人十色で。一人一人語り始めると全員エピソードいっぱいしゃべれるくらいあるなあって思いますねえ」

夏実「そうね、ほんとにね」

さあや「はい、それではそんなSTARGAZERの皆さんと、まだまだ盛り上がっていきたいんですが、ここで、皆さん離れていますけど、ここで声出ししたいと思います!ということで、皆さん、私たちに届くように、声出してください。皆さんまだまだ声出せますかー!?(全員「いえーい!」)…聞こえた?」

夏実「なんにも聞こえない。あのね、聞こえるようにって言ったんだけどね」

まひろ「もっと欲しい」

さあや「じゃ、まだまだ、YDKなんでできると思います!皆さん声出せんのか!(マイクをカメラに向け、全員「いえーい!…おお、きこえたー!」まひろ、その場で跳ねる)…それではその声量のままで、まだまだ盛り上がって行きましょー!」

 

6.COLORS

7.No pain, No gain

8.REBELS

9.Never End

 

MC3。メンバー、手紙を読み上げる形で挨拶。

全員「ありがとうございまーす!」

さあや「いろいろ盛りだくさんでやってきた、ラストライブですが、これが最後のMCとなってしまいました。ここでは、1人ずつ、話をしたいと思います」

まひろ、封筒を拾い上げてはんなに渡す。

 

はんな「佐藤はんなです。本日はASTROMATEラストライブを見ていただき、ありがとうございます。

私は、去年の8月に新メンバーとして加入し、約10ヶ月活動させていただきました。初めてのアイドル活動で、レベルの高いグループに入り、悩んだ日々もありましたが、応援してくださる皆さんのおかげで、自分らしくここまで活動することができました。

元々、人と関わることが苦手でしたが、この10ヶ月で、いろいろな経験をし、たくさんの人と関わり、成長することができました。よかったことも、苦しかったこともたくさんありますが、最後には、ASTROMATEに入ってよかった、アイドルになってよかった、という感情で卒業できるのがとても嬉しいです。

メンバーやスタッフの皆さんには、ご迷惑をおかけすることもたくさんありましたが、最後まで見放さずにいてくれてありがとうございます。そして、たくさん支えてくれた、家族、友達、ことりちゃんにも、感謝の気持ちでいっぱいです。そして何より、STARGAZERの皆さん、ASTROMATEの佐藤はんなを見つけてくれた方、好きになってくれた方、本当にありがとうございました」

泣き出すこともなく、最後はカメラに向かって微笑んで一礼。

その横で、すでに必死に泣かないようにしているまひろ。

 

まひろ「結川まひろです。STARGAZERのみんなへ。まず初めに、ASTROMATEを見つけてくれて、そして、この最後の瞬間を、見届けてくれて、ありがとうございます。

メンバーに初めて会ったのは、2018年の1月でした。これから活動が始まるのかぁとか、ちゃんと仲良くなれるのかなって、不安でいっぱいだったけど、同時に未来への希望もたくさんで、ずっとそわそわしていました。3月のデビューに向けて、そのころ上京組が泊まっていたホテルで、一緒に歌詞を覚えたり、スタジオで、何度も何度も同じところを繰り返して練習したり、ここはこうしようとか、みんなで話し合って、練習をたくさん、していました。すべてが初めてで、新鮮な毎日だったのを覚えています。

正直、今までの約2年間で、いろんなことがあって、辞めようって思ったことは(ここで一度、便箋から目を外し上を見上げる)、何度もありました。それでもそのたびに(涙声になりかける)自分の中で、悩んで、続けることを選んできて、ASTROMATEの第1期終了のタイミングまで、メンバーとしていられたことが、ほんとにうれしいです。

私が2年3ヶ月続けてこられたのは、応援してくれるみんながいたからです。(ここで軽く笑顔)さっきのMCに追加なんですけど、STARGAZERのみんなは、誰推しだったとしても、ASTROMATEというグループを好きで応援してくれていたって感じています。この2年間は、自分を変えられた大きな2年間で、活動を支えてくれた両親、スタッフの皆さん、そしてSTARGAZERのみんな、(ここでまた一度便箋を外す)本当に感謝しています。ありがとうございました。(深々と一礼)結川まひろより」

 

さあや「望月さあやです。今日は、私たちのために、時間を割いて配信を見てくださってありがとうございます。ほんとは、直接会って、一人一人に、これでもかというほどありがとうを伝えたかったですが、こんな状況の中なので、(ここから涙声)無観客という形になって、すごく悔しいです。(涙がこぼれる)ほんとにごめんなさい。

(上を向き、一息ついてから)私は、初めてアイ…私は、初めてオーディションに受かって、初めてアイドルになりました。こうして、応援してもらう側になるのは初めてで、最初は、どんなふうに特典会でお話したらいいのかとか、全然わからなくて、人気が出ないことに悩んだりもしました。特に、この2年3ヶ月、私は、自分の武器が見つからないことと戦っていました。私は、歌やダンスがとてつもなく下手なわけではないけど、その一つ一つが特に飛びぬけているわけでもなく、ASTROMATEの歌といえばとか、ダンスといえばであがるようなことが、最初はなかなかなくて、悪い意味で全体のバランスがいいことがすごくコンプレックスでした。このバランスは、きっと芸能界ではいびつな方がよくて、いろんなことができなくても何か一つが長けていたら、その方がいいとされる世界だと思うからです。だから、自分はきっと、ライブを見てる人の印象に残らないんだろうなと思っていて、私は、ASTROMATEに必要な存在でいられているのかが、ずっとずっと不安でした。

だけど、1年前くらいから、みんなが褒めてくれることを、今までよりもっと素直に受け止めるようになりました。それから、少しずつだけど、初めて見てくれた方に「目を惹かれたよ」と言ってもらえることが増えるようになってきました。何か一つ大きな武器が見つかったわけではないし、それはこれからも私の課題だけど、器用貧乏でもいいかなってちょっと思えるようになりました。それは、いつも私のことを見て、言葉にして褒めてくれていたみんなのおかげです。いつも私に、全然足りない自信をくれて、ありがとうございました。(ここで一瞬微笑む)本当に、たくさんの愛をくれて、それが、いつも私の原動力になっていました。これからは、自分で自分に自信を持たせないといけないのがすごく不安だけど、みんなが私にかけてくれた暖かい言葉一つ一つを思い出しながら過ごしていきたいと思います。

私は、(ここで涙声)印象に残らないアイドルじゃなくて、忘れられないアイドルになれていましたか?

 

(すみません、ここだけ書き起こしじゃないです。

当たり前だろう!!!!!!!!!!!当たり前だろうよ!!!!!!!!!!!!!!!印象に残らないわけがあるものか!!!!!!!!!!!!!!!忘れらんねえに決まってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!…続けます)

 

画面の向こうで、一人でも頷いてくれていたらうれしいです。(隣のまひろが腕で涙を拭ったように見える)初めてのアイドルがASTROMATEで、大好きな曲を歌えて、大好きな振付を踊れて、大好きなメンバー、そして、大好きなSTARGAZERのみんなが、いてくれて、本当に幸せです。みんなとの一つ一つの思い出を、しっかり抱えて、次のステップに進みたいと思います。2年3ヶ月、たくさんの愛をありがとうございました。ASTROMATE、望月さあや」

深々と一礼。

 

笑顔を浮かべる夏実。

夏実「本田夏実です。(一瞬止まって、上を見る)今日は、えーと…配信という形になってしまいましたが、(左上を向き、耐えるように一息つき、笑顔)ASTROMATEラストライブをご覧いただきありがとうございます。(会釈。その後、真顔になり、首をぶるぶる横に振る)

はい。私は、今日この卒業で、約7年という、(声が詰まる。一度目をつむり、開く。便箋に向かい、また便箋を外し、耐えるように息を吐き、歯を見せて笑顔を浮かべる。涙声)長かったアイドル人生の幕を閉じます。ほんとに、いろいろな人と出会い、分かれ、また出会いを繰り返しました。(涙が流れる)こんなに、アイドル向きの性格じゃない私が、何年もアイドルを続けたいと思って、アイドルに執着し続けたのは、紛れもなく、表現をすること、そして、それを見てくれて、応援してくれることの幸せを、失いたくないと心から思っていたからです。(息を吸い、また笑顔)

今まで、いろんなグループを経験してきました。そのすべてのグループで、たくさんのものを得たし、本当に、すべて大好きなグループでした。だけど、ASTROMATEほど私に合っていて、居心地のいいグループはありません。メンバーや、STARGAZERのみんなに、たくさん愛されて、必要とされることが、(ここから泣きが入り、目をぎゅっとつむる)とにかくうれしくて…(一度腕を鼻まで持っていく)どうしたらもっと良くなるか、考える時間も、ダントツで多くて、私は、ASTROMATEが心の底から大好きです。

(一度左上を向く)だけど、私は今年で25歳です。周りの友達は会社に勤めていたり、結婚したり、子供がいたり、2人も、(笑う)周りとの差に、焦りを感じるようになりました。アストロのメンバーとして、ベストを尽くした。それでも、目標には届かなかった。たくさん悩んで、卒業を決めました。

いつだって私たちを信じて、応援して、支えてくれたSTARGAZERのみんなには、申し訳ないと思っています。ごめんね。ASTROMATEで得たことは本当に多くて、みんなとだからここまで頑張れました。ありがとう。歌うことがもっと大好きになれたのも、みんなのおかげだし、可愛くいたいって思って、なんかいろいろネイルしたりとかダイエットしたりとか髪の毛染めたりとか、そういう努力をできたのも、ほんとにみんなのおかげだし、こうやって変わった姿を見て、すぐ気づいて褒めてくれたりとかしてくれてほんとにありがとう。

これから、私は新しい未来へと歩いていきます。みんなからもらった愛情を大切に、もっと立派な大人になりたいです。みんなの人生に少しでも関われてとても幸せでした。出会ってくれてありがとう。(会釈)みんなはかけがえのない宝物です。

私からみんなに、最後のわがままです。私のことを、ずっと忘れないでください。私推しの人は、推しメン誰?って聞かれたら、もういないけど、本田夏実って答えてください。そして、早く、アイドルばかり応援してないで、早く結婚してみんな幸せになってください。(照れ隠しのように笑う)最後まで、愛してくれてありがとうございました。アイドルめっちゃ楽しかったです!幸せでした。大好きです。今日までありがとうございました!せーの、らぶちー!(一度腕を引き、掛け声とともにカメラへ指ハートをする)ありがとうございました」

笑顔で一礼。

 

静まり返ったような真顔のきゅり。照明も夏実ほど当たらず、髪色も金髪の夏実に対し黒髪のきゅり、画面のトーンが一気に暗くなる。

きゅり「早崎友理です。…まず、いつも応援してくれているSTARGAZERの皆さん、今日は、私たちのラストライブを見てくれて、本当にありがとうございます。(一礼。目線をカメラから外し、会場内のスタッフを見ながら)そして、今回の開催にあたってたくさん動いてくださった、運営の皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございます。(一礼。カメラに目線を戻す)

私は、アストロメイ、ASTROMATE結成当初から、ここをアイドルとして活動する最後の場所にしようって決めていました。2年3ヶ月、それがグループアイドルの活動期間として、短いのか、長いのか、感覚は人それぞれだと思います。私個人的には、完全燃焼か、不完全燃焼かと言われると、正直なところ不完全燃焼のまま、アイドルとしての最期を迎えてしまいました。私は今でも、このメンバーならもっともっと高いところを目指して行けたのに、と思う気持ちがあります。まだまだASTROMATEで立ちたいステージがあったし、STARGAZERのみんなに見せたい景色がありました。3年、5年と、(ここから涙声)愛され続けるグループになりたかった。…叶えることができなくて、すごく悔しいです。(間をとる。視線を動かす。息を一つ吐く。涙がこぼれ落ちる)だけど、数多く存在するアイドルの中で、描いた夢を叶えて、新しい夢を見つけて、アイドルをやり切った、と思うところで引退することができる人がどれだけいるのでしょうか。(また一筋、涙がこぼれる。さらに涙声)私は、そんな輝かしい引退の仕方はできなかったけど、(顔をゆがませ、涙を必死にこらえる。マイクを持った左手を口元に押し付ける。一つ息をつく)ASTROMATEとして活動する中で、これ以上はないと思えるようなメンバーたちと、大好きな楽曲を歌って踊ることができたのは、本当に幸せなことだったと思います。(一度間を置く。涙が顎から服へと落ちる)

(メンバーの方を向く)約1年前、新メンバーとして加入したはんな。はんなは顔が圧倒的に可愛い。(はんな、首を横に振る)ちょっと毒舌なところもすごく、いい。(はんな、わずかに首を横に振り、微笑む)このメンバーの中に入って、プレッシャーもすごかったと思うけど、(少しだけ詰まる。はんなはきゅりの顔を覗くように、わずかに目線をあげる)ここまで頑張ってくれて、本当にありがとう。(はんな、きゅりに会釈する)はんなの生誕祭をしてあげられなかったことが心残りです。(はんな、首を横に振り、微笑む)はんなのお祝いと、今日の打ち上げを兼ねて、またみんなで集まろうね。(はんな、こくりと頷く)

そして、初期メンバーの3人。(微笑む)自分にストイックで常にフルパワー、いつも元気なパフォーマンスと笑顔で、みんなを元気にしてくれるもちこ。(ここでカメラが切り替わり、3人を映す。泣かないようにと上を見上げるまひろ、視線を落としているさあや、軽く笑顔できゅりを見る夏実)普段は優しくて穏やかなのに、ライブではしなやかで切れのあるダンス、かっこいい表情で魅せてくれるまひろ。(さあや、上を見上げ、その後微笑みながらまひろを見る。まひろ、微笑んだ後に、口を真一文字にして前を向く。カメラがきゅりに戻る)危なっかしくて目が離せないけど、…その場の空気を変える天才的なセンスと、ステージに立った時のカリスマ性は人一倍の夏実。(カメラが3人に戻る。耐えきれず口を押さえ目をぎゅっと閉じる夏実、その夏実を一瞬微笑みながら見やるさあや、前を向いたままのまひろ。さあやがもう一度、泣いている夏実を見て、軽く頷く)たくさんぶつかり合ったり、すれ違うこともあったけど、(腕で涙を拭う夏実、きゅりのほうを向くさあや、まひろ。カメラがきゅりに戻る)楽しいことの方が、ずっとずっと多かったよね。あなたたちがいてくれたから、ASTROMATEのことが大好きだったし、大きな夢を見たいと、今までずっとずっと思ってくることができました。(メンバーを見ながら)本当にありがとう。

(一度後ろを向き、呼吸を整える)汗だくのライブ、みんなと夢を語り合った特典会、おはようとリプをくれるSNS、(微笑む)当たり前にあったものがすべてなくなってしまうのは寂しいけど、そのすべてを一生忘れません。本当にかけがえのない、人生の宝物をありがとう。ファンのみんなの目には、私はどんなふうに映っていましたか?アイドルとして、ASTROMATEのメンバーとして、キラキラ輝く姿を、見せることができたでしょうか。…最後のライブはもうすぐ終わってしまうけど、ASTROMATEと、ASTROMATEの早崎友理を、みんなの記憶と心にしっかりと残してもらえるように、最後まで全力でパフォーマンスしたいと思います。(ここで便箋を下ろす)ASTROMATEとして、約2年3ヶ月、(ここで便箋を戻す)アイドルとして、5年間、関わってくださったみなさん、一緒に活動してくれた(目線をメンバーにやる)メンバー、そして、(目線をカメラに向ける)応援してくれたファンの皆さん、本当に、今までありがとうございました。」

深々と一礼。

 

STARGAZERの開始位置に移動する。

夏実「いつも、大切な時には、みんなと、この曲がいてくれました。最後に、…愛をこめて、みんなにこの曲を届けたいと思います。聞いてください。STARGAZER」

 

10.STARGAZER

11.Our Song

 

Our Song終わりで中央に固まり手を振る5人。そこからOur Songに載せたエンドロールに切り替わる。

写真のスライドショー。字幕はメンバー、この日のセットリスト、ASTROMATEの年表、各曲から歌詞の一部をメンバーが手書きしたもの。

以下、その歌詞。句読点等はスライドショーの原文ママ。

 

「切り開けOpen the gate

生まれ変われんだって

もう一度さ Restart the world」(No pain, No gain)

 

「そう何度も出来るなら後悔しない

でも何でも出来るなら最高じゃない?

さあ唯一無二で行こう」(REBELS)

 

「それぞれの道をいつかは選んでも

抱くもの同じならきっとたどり着けるさ」(COLORS)

 

「僕等空に光る星を数えながらまた夢を見る

いつかきっとここで巡り逢えるから」(ASTRO)

 

「君の重ねた現実が力になる

Never get back 誰よりも速く

きっと輝けるさ 進め your future」(Never End)

 

「「笑って泣いて」できるならまだ

光は見えるさ」(My Light)

 

「限られた世界の中で

それぞれが描いていくんだ」(CHOICES)

 

「誰もが見たことのない世界で、

戦ってもがいて、失って気付いて。」(Brilliant World)

 

「一切の感情を 君を 失う前に

もう誓ったんだ、「離さないから」

どんな未来も君と描いていたいんだ

届けよう Take my word」(STARGAZER)

 

「夢抱いた季節は

ゆるやかに、過ぎ去っていて。」(Our Song)

 

エンドロールが終わると、再び会場。メンバーがいつもの隊形で横一列に並んでいる。

きゅり「2年3ヶ月、本当にありがとうございました!…以上、私たち、」

全員「ASTROMATEでした、ありがとうございました!」(いつも通り、右手を左胸にあてて手を握るアストロポーズをやってから、深々と一礼)

 

ASTROが流れる中、手を振るメンバー。夏実、さあやはリップシンクで「ありがとう」、まひろは「またね」。そこまでが下手カメラだったらしく、どっちを向いていいかとまどうはんな。上手カメラに切り替わり、きゅりは「ありがとう」、投げキスをしながら「大好き」。はんなの番かと思ったら、イントロが切れるところで再び全員アストロポーズ。いつもの表情のはんなと、やり切った余韻に浸るように目を閉じるまひろの2ショット。

 

アーカイブ上では1時間40分29秒で終了、再び最初のラストライブ告知ポスター図へ。

公演時間、1時間24分53秒。