人生で初めて洪水を食らった。

 

雨が降る、しかもかなり大量に降るらしいとは言っていたのだが、まさかテレビで騒がれた2つの台風より降るとは思っていなかった。

我がオフィスはリバーサイド。川沿いリバーサイド。食事もリバーサイド、オ、オ、オ、リバーサイド。増水の様子は手に取るように分かった。まさかあふれるとは思っていなかったが。

 

とはいえあふれるだけなら経験がないわけじゃない。数年前にあった。実際、その数年前に水がたまったところにたまるまでは予想の範疇で、今考えると慌てろとは思うが大して慌てなかった。まあ慌てたところで何かができたものでもないが。業務上必要で近所(田んぼでも川でもないが水には浸かった)を見に行って、ついでに社員駐車場に停めていた車をより水のないほうに動かして。後で振り返れば、この判断で車がなんとか救われたわけだが。

 

そんなこんなをしているうちに、みるみるうちに水かさは増え、目の前の道が水没した。車もなんとか走っていたが、一台、立ち往生した。警察か消防か知らないが、覆面パトカーよろしくパトランプをつけられていた。ピカピカ光っていた。どんどん水かさは増した。ピカピカ光っていた。

業務上で、仕事用のスラックスと革靴のまま、水に浸かったりした。流れが速くなっている中を横切ったりして、ああ、これはここでこけたらこの程度(ひざ上程度)の水でも死ぬかもしれんな、そんなことも思ったりした。ヤフーの河川情報を見た。まだ水かさは上がっていた。社屋の1階には着々と水がたまり始めていた。会社で備蓄している非常食が解放された。冷えたまま食ったが割合行けた。ハンバーグは僕は食べなかったが、やはり冷えていると旨くない、そしてえらくしょっぱいという声を聞いた。えらいこっちゃ。

今夜は帰れない。籠城を決めた。仕事する気にならなかった。周りが仕事をしていた。さぼっているみたいになった。えらいこっちゃ。

 

そのうちピークを越えた。初めは全くわからず、しかししばらくすると、みるみるうちに水が引いていった。そして結構な割合の社員が自宅へ帰ろうと試み、半分以上は成功して、帰っていった。中には敗れ去る者もいた。敗れ去り、それでも再挑戦し、帰っていった者もいた。

帰ろうと思えばきっと帰れた(実際、僕と同じ住処にいる他の社員が言うには、日付が変わった後くらいに帰ってみたところ水に浸かることもなく帰れたという)のだが、帰り道がどうなっているかもわからなかったので、ドクターペッパーを買って飲み、自分の車の無事だけ確認して、会社で寝た。

起きた。おそろしくきれいな朝焼けだった。土のうの片づけを手伝った。やたら重かった。車で帰った。スラックスを洗濯機に突っ込み(ユニクロの感動パンツとやらだから、洗濯機でジャブジャブ洗える。ジャブジャブ)、風呂に入り、もらった保存食をつまみにして日本酒を呑んで寝た。もちろん佐野友里子@ラゾーナ川崎は行けるはずもなかった。電車も道路も寸断されていた。

 

街中では車がありえないところに転がっていた。今日は今日で外を出歩いたら、近所で水をかぶったのであろう家具や畳が積み重ねられていた。これが僕の洪水日記である。

 

こんなむちゃくちゃにも関わらず、土気~大網間で路盤?流出やらで大事になっていたにもかかわらず、被災から1日ですっかり外房線が回復していたため、今日は田町の街中におったてられた、周辺の街並みと客層がまるで合わない、いや、近所の某大学からも客が来て、無駄に変なアルコールの取り方をしたりやたら跳ねたりしていらっしゃるのか、そんな、つまりは白金高輪セレネだ、に、あすとろさんを見に行ってきた。

 

朝も早くからほどほどに客はいた。もっとも、出番から1時間以上経ってから見たらその比ではなく客はいたが。

新曲は受けていたのだろうか。受けていたらいいと思う。前回のブログで僕の趣味ではないとしつつ結構な評価をした気がするが、そうでもなかったかも、という気持ちも正直しないでもなかった。まあ僕が思うかなどはどうでもよく、若人たちに受けていればそれでいいのだ。

 

もちもことりもしくじった、悔しいと言っていた。もちに関しては、1年前くらい、あすとろさん自身がまだこのD3つを大勝負だと言っていたころは、大きなステージで楽しかった、楽しかったとばかり言っていたのが遠い過去のようで。今だって立ったことのなかったようなステージに立った際には、楽しかった、楽しかった、たのちかったとばかり言っているのだが。白金高輪なんて何度出ているかわからない。そりゃあいちいち感動なんてしないだろう。

 

特典会はハロウィン仕様。もちはダルメシアン。101匹わんちゃん。てぃくとくで妙なメイクを施しての映像ばかりをあげていたから、その仕様で来てしまうかと思ったが、ほっとした。帰るときにメイクを落として外に出る用のメイクを施し、というのが手間だからそれはできない、そんなことを言っていた、それだけの話らしい。警官とかナースとかそういうのは自分は無理だ、そんなことも言っていた。

ことり(巫女)は変な心配をしていたから、お前がしなくていいんだよ、と。きゅり(チャイナ)は咳き込んでいた。加入直後以来ぶりに行ったはんな(ナース)は、まあ、最近、どうだい、なんて。別にお互いに大変なことなどないのだ、お互いに。

 

さこの教え子、Lily of the valleyとSW!CHを見た。前者はさすがの調教ぶり、年頃の女の子かつ美形ぞろいというのもありサコフェスじゃあまた受けるのだろうなあ、と。後者も客席に若干の勢いが出てきた。本人たちもそれなりの雰囲気が出てきた。双方悪くなかった。

 

大阪で1年以上前に悲惨な結末を迎えていた連中の1人が、その間に見ていた、どうしてこの路線を選んでしまったのか、こんな辛気臭いもんどうやったってどうにもなるわけもないじゃないか、そんなグループにいたらしい。

どうしてまたそういう苦痛を選んでしまうんだろうね。前回はさっさと見切りをつけていたけれど、今回は少しは苦痛を耐えてしまうのかね。

だから6月にさよならした音々には絶対に地底に戻ってくるなよと言い聞かせたのだが。そういえば彼女は元気でやっているだろうか。間違っても地底アイドルのオーディション(オーデなんてないほうが多いのか、ひょっとして)なんて受けていないだろうな。