許さない、などという思いの深さ、強さが疲れる。
そんな表現はどこで読んだのか。藤沢周だった気がするが、許さない、ではなかった気もする。
そこまで疲れる5秒前だ。そこまで疲れてしまえば楽なのだろう。
ここ1年くらい、なんだか怒りっぽくなった気がするのだが、業務上もたまにああ、態度悪いなあと感じることがありながら態度悪いままに過ごしたりもしていて、これはまったく反省すべきなのだが、なに、もう少しの疲れだ。疲れで、怒りもすっかり萎えてしまうだろう。
怒りっぽくなった気もするが、それ以上に身体が衰えた気がする。
筋肉痛は明確に翌々日に出るようになった。そしてライブである程度以上の強度で体を動かすと、肩を通り越して背中まで凝るようになってしまった。
つまり火曜日を引きずっている木曜日である。
9月のもちまひ生誕に比べればそこまでの強度で没頭したわけではないのだが。まあ9月の後は酷いものだった。右肩がどうにも凝り固まり、右半身を下にして寝ると肩が痛んで困り、そして人生初のマッサージ店へと行く羽目になったのだ。
すっかり凝り固まってしまっている、特に左がひどい、指が入っていかない、と。左はさほど自覚症状はない(凝り固まっていることは当然なのだが)ので、その旨を伝えたら、麻痺してしまっているんだね、と。
別に感じなければなんということはないので、左の方が本当にひどいというのなら、早く右も麻痺してしまってほしい。
しかし1度ライブに行く(接触、交通費を含まず)くらいの金額でこれだけマッサージを受けられて幸せになれる。あすとろ休み中に味わった幸せである。
幸せの形などいくらでもある。そして地下アイドルに通うということはそれだけお高い趣味なわけだ。もちろん金銭的に、というだけだ。高貴な趣味だと言うつもりなど毛頭ない。
表題は読んで字の如くである。
今週はずっと残業が続く。それでもこのご時世、働き方改革の波を受け、弊社も残業は21時までしか基本的にはできなくなった。21時きっかりにPCの電源を落とし、ド田舎が誇る摩天楼(むろん超高層には遠くおよばない)から出獄する。エンジンに火を入れ、夕飯が名にも思い浮かばぬまま気の向くままに走り出して数分、ラーメンでいいかとなる。
ご当地ラーメン、ご飯もの、餃子、1,000円。ヲタクの基本単価だ。
そしてにんにくの効いた汁が目に飛び込み、沁みる。とてもよく沁みる。
そんな木曜日だ。
誰もが忘れかけ埋もれた伝説の秘宝、プレミアムフライデー。
どこかの店でLINE登録した串カツ田中が、それだけが、太古の記憶を、或いはただの幻が襲来していることを知らせてくれる。
なんてことはない、我が街に串カツ田中はない、早退することも叶わない、ただの夢か幻なのだ。
明日もきっとうんと残業するだろう。そして一人家に帰り酒を食らう。
そんなもん今日も明日も変わらない。もちろん目の前には褐色の液体の中に溶けかけた氷が2,3浮かんでいる。そんな秋だ。