こんなタイトルをつけつつ、別にレポするわけでもないし、何かいいことや感動的なことや盛大な批判なんてことを書くわけではない。
ほんの少しだけ。
槇原敬之とHOME MADE 家族のKUROのコラボのほんの少しだけは好きですの。

あ、レポだったら他をあたってね。
まとまらないまとめる気もない雑惑を。

パッセンだったら当たり前に緊張するんだね、きっと。
推しがそこにいたらとっても緊張するんだね。
未だに親心なんだ。我が子を見守る親心。あの子が失敗しないように、ちゃんと出来るように、壇上で泣きだしてしまわないように。
知り合いの中にはそんな空気をまとっている人もいたりして。
まあ、きっと未だにあの池袋、噴水広場の時と変わりやしないんだ。

そりゃあ、BAND PASSPO☆、そんな名前を名乗る前も含めて、数えるほどしかやっていないのだもの。
で、安心感を与えるほど、純粋に彼女たちの奏でる音楽を楽しめるほど上手だったこと、一度もないのだもの。
まだまだ彼女たちがバンドをやること自体が特別なことで。

アストロホールのステージには当たり前のようにバンドセットが組まれていて、当たり前のように彼女たちは、いつもやるように隊列を組んで揃ってではなく、パラパラと思い思いにやってきて。

MCなどで全然声が出ない有紀美。ガッチガチである。
杏ちゃん。軽妙なトークがしかし凍りついている。
多かれ少なかれみんなガッチガチだった。
ロックスターはロックスターだった。

ロックスターがロックスターだった。
あの池袋、音が小さすぎて聞こえやしねえと酷評されたベースから隔世の感。
はっきり言って、この日、唯一絶対的にまともだったのがみおちゃんだった(楽器隊じゃないもりちゃんと楽器隊じゃない?いわむら除く)。
実にロックスターがロックスター。面目躍如。

みおちゃんのベースがバンドを救っていた。
救っていたって、そこまで絶望的ではないけれど、そりゃあの池袋と比べりゃ雲泥の差だけれど、それでも救っていたと言ってもきっと過言ではない、それが今のBAND PASSPO☆。

ロックスターがロックスターして、ひたすら後はPO☆の誇るハードパンチャー・もりちゃんの独壇場だった。
PO☆にもりちゃんがいてよかったなあ、これはちょくちょく思うのだけれど、この日は格別にそう思えた。
もりちゃんのパワーヴォーカルもやっぱりバンドを救っていた。
別にいつもPO☆を救っていたのでいつも通りなのだが。
中央にこの人がいてこそのPO☆バンドだった。

そんなもんだけれど、なんというかそんなこんなで、途中で音が途絶えることもなく、曲がりなりにもアンコール含めて、13曲をやりきった。
それが特別なことなのが今のBAND PASSPO☆なのだけれど、それが出来てしまうのが今のBAND PASSPO☆なのだ。

謹賀新年

これをパッセン始めて3日目に読んで、お馬鹿なロック狂は夢を見たのだよ。
いったい本当にこれが出来ると思った人がどれだけいるのだね。

「第2ステージ  クルーによるバンド構成も取り入れたパフォーマンス」

バンドだけでステージをやりきってしまった。
有言実行以上じゃないか。

アイドル運営なんて往々にして有言不実行が当たり前だ。48運営にそう習った。
PO☆さんにだって、いろいろイライラしてきた。裏切られても来た。怒りもした。ため息もついた。

やってくれたじゃないか。
もっと評価されていい、絶対に評価されていい。
このチームはこの宣言から5年以上をかけて、宣言すら超えてきた。

人は勝手だから、無限大の夢を勝手に描く。
早く、BAND PASSPO☆であることが普通になればいいと思う。

僕はもう推しがそこにいないから一切緊張も何もしないけれど、早く、この子たちが大好きな人たちが単純に、そこに流れる音楽を楽しめるようになるといいと思う。
BREAK OUT、WANTED、マテリアルガール、だいぶいつもの、パッセン達の客席だった。
もっとパッセン達がいつも通りに、でもいつもと違うように、のびのびと楽しめるようになればいいと思う。

個人的には、僕がはーちゃんの出る舞台を見に行って、はーちゃんを気にかけることなく舞台そのものを楽しめているようなものだ。
初めのうちは、噛まずに出番を全て無事に終えるたび、大きなため息をひとつついたものだ。
今やもちろんそんなことがない。片山陽加が女優をやることが普通になったのだ。

そんなように、BANDが普通になればいいと思う。
ダンスもバンドもやる。だいたいはダンスをやる。簡単に普通になるわけもないのだけれど、真にその二刀流を成立させてこそ、PASSPO☆の見果てぬ夢が一つ叶うのだと思う。

Perfect Skyの衣装だった。
はじまりの衣装。
はじまりはあの池袋。

杏ちゃんは開口一番、謝ってきた。あの日の接触。
翻って、この日。そんなに緊張していなかったと弁解して、それでもまだ接触の時間になっても固かった。
いつかそんなこともなく普通になればいいと思う。

あの日、同じように謝罪から始め、帰ったらすぐ練習すると言い張ったあの子。
リハーサルで弦が切れて、手先が震え過ぎてそれすら直せなかったあの子。
深緑色のギターを、手元をじっと見つめながら必死に弾いていたあの子。
今もどこかでたまに弾いているんだろうか。特技はギターだと、公式プロフィールにも載っている。

あの子が人前でギターを弾くことがあったとしてもなかったとしても。
あの日のことなど忘れるわけもない。
そして、今は何も仕事らしい仕事をしていなくたって、あの子の未来をそんなに焦ったりしない。
なにか花開くかもしれないし花開かないかもしれない。
それでも、焦るには20代前半という年齢は早すぎるのだ。