鉄は熱いうちに打てと前の記事に書いておいて、相も変わらず打っていない。
毎度毎度書けばよいのだが、一度書かなくなるとなかなか書けなくなる。
というわけで今回も1ヶ月以上をまたにかけて、抽象的なことばかりを書くわけである。

熱するのも冷めるのも時間のかかる私ではあるが、モチベーションの乱高下はご多分にもれず人並みにある。
今は丁度熱も落ち着いて、そもそもがひなちゃんご卒業により対象のパフォーマンスも純粋に落ちている状況、マイナス面ばかりが目につく。
そうは言っても、もともとプラス面もマイナス面も認識はしていて、少なくとも認識しているという認識があって、その中でプラス面が目につくか、マイナス面が目につくか、それはひとえに僕のただの気分である。
今はマイナス面が目につく気分なのである。

つまりは僕は気分屋だという告白なのであって、さして見る目などないという、このブログではもうし尽くした主張の再度の繰り返しでもある。

・サンミニワンマン@渋谷ドクタージーカンズ(4/2)
・サンミニ「A to Z」リリースイベント@タワーレコード錦糸町、新宿(4/3)
・サンミニ定期公演vol.1 久松かおり生誕祭@渋谷CLUB CRAWL(5/7)

まあこのあたりのことでも書いておけばよいのだろうか。

まずワンマン。
ひなちゃんのラストダンスだったわけだが。
去りゆく者はいつだって美しいのだが、それにしても完璧に仕上げてきたひなちゃんだった。
ずっとアイドルとしての逢月ひなを見てきたわけでもないから、もっと良い逢月ひなはいたのかもしれないけれど、あの熱気に包まれた空間で、一種の興奮状態の中での評価がどれほど信じられるものかというのはさておいても、特A級の、特大のはなまるを付けたい、ビジュアル、ダンス、歌声、完璧な逢月ひな。

アンコール時の卒業セレモニーMCではきっちり泣いて見せ、言葉を詰まらせて見せ。
アイドル・逢月ひな以外の何者でもなかった。
認められたかった、と。

本編はノンストップ。
このライブに懸ける各々の思いもあったのだろう、とても気の入った、良いパフォーマンス。
だんだん、なんで普段からこの集中力でやらんのよ、といらいらするくらい。
この人たちの本質はスピード感とタイトさだとあらためて確信したよね。
ひなあやのダンスもまあ泣けてきたわよね。

セレモニーでひなちゃんに手紙を読んでみせたのは久松さん。
皮肉さを感じたのは僕だけなのかな。

翌日のリリイベ。
そこに逢月ひなは勿論いなくて。逢月ひなのをたくはいたけれど。
えらいなーとも、すごいなーとも思ったけれど、さこの時がこんなシチュエーションだったら僕はどうしたのだろう。
きっと同じく行っていただろうなと。ただ、ステージはぼーっと見て、というかただただ放心しながら見ただろうけれど。

まあとにかく、皆がおっかなびっくりやっていた。クロージングMCでは南ちゃんが泣き出した。
ひさまつさんだって、とにかくびびっていた、というのは前に書いたとおりである。

ひなちゃんのパートを継ぐのは自分だけではない、と言い張っていたけれど、客観的に見れば(いちおうひさまつさん推しらしい(ほんとかよ)僕が、客観的に見られているかどうかは甚だ疑わしいのだが)ひさまつさん、かなりの勢いでひなちゃんの、目立つパートを引き継いでいる。
そりゃあ大層なプレッシャーだったろう。

無論、声量の明らかな不足は否めない。音痴ではないし下手ではないがそのくらい、もともと歌声を売りにすることのなかった人である。
南ちゃん以外は誰にしたって似たようなもの。歌を武器に出来る人など現状では他にいやしない。
その南ちゃんだって、元々の力みやすい性格か、パワーはあってもしょっちゅう声が裏返る。コントロールには大いなる不安がある。

とはいえ、随分ひさまつさんには酷なサイコロの目を選んだものだな、というのが正直な感想だが。

この日は全くもって試運転、その後いくつかのステージを経ての定期公演。
チケットの売れ行きの関係だろう、途中から生誕祭と銘打たれた。
出来れば最初からそう告知してほしいというのがをたくの願いだが。

ワンマンではなく定期公演。
これまでの事務所地下での定期と違い、特に挑戦的な試みは見られず(曲同士の新しいつなぎはあったが)、ただ生誕を行っただけの1時間足らずの公演。
接触時間も非常に限られたものであった。最小限の時間数しかハコを押さえていなかったのであろう。

どうせなら昔のPO☆みたいに、きっちり1時間以上、毎回ワンマンのようにやればよいとも思うのだが、それは収支を無視したこちら側の勝手な意見である。
手堅くこれで収益があがっているのなら、サンミニが続いて行く後押しになろう。
一応ソールドアウトではあった。

まゆちのここ最近特に顔を出す、時々の緩さのほかはそんなに覚えていないというか、きわめて普通の定期公演、というほか感想はないというか、要は最前でステージと近過ぎてあんまり覚えてないけれどぴーちゃんの下半身の動きは好きという個人的嗜好のみである。
きわめて普通がひなちゃんを失ってから1ヶ月、すっかりできるようになったというのはまず救いかもしれないのだが。

正直、前の週のPASSPO☆FCフライトの際の、MASK1曲のほうが疲れた、というところだが、これもまた個人的嗜好ゆえだろう。
この曲のイントロを聞くと、自分の血管が切れて行く音がする気がする。

ひなちゃんを失うことで、想像はしていたがやはり、耳に届く音量の絶望的な不足、これを痛感する日々である。
もともとダンスユニットであり、歌を売りにするユニットではない、とはいえ。

パフォーマンス、ガー。
集客とパフォーマンスとはあんまり関係がない。
見せ方と仕掛け。
いい加減、僕だってわかっている。

パフォーマンスを何とかしろなんて言うのはノイジー・マイノリティ、僕の戯言である。
つまり、唯の趣味。

2月末に前担当マネージャーが辞めて以来、ろくに次の担当マネージャーも決めてもらえず、5月はスケジュールも空きがちで。
そんな状況じゃあマネジメントも戦略もあったもんじゃないだろう。
ひなちゃんが去るとともにすっかりアゲインストの吹き荒れる、試されるサンミニ、そのように見えてしまう。
サンミニとして何かを追求することが、必ずしも個々の幸せになるとも思えない。

そのような中で、個々人が何を考え、どういう選択をして、結果、どうサンミニとしてまとめあげ、何を標榜し、何処へ行くのか。
もう暫くはその選択を見てあげないと可哀想だとは思う。

そしてこのようなネガティブなブログを書く僕はつまり、もう一度言う、マイナス面が目につく気分なのである。
気分次第で責めないで、涙が出ちゃう。