殺人犯で銃殺刑食らった人の話じゃなくてね。確かにそっちも村上春樹訳で読んだけどね。

・@JAM NEXT Vol.15~ドキドキ!?恋のバレンタインパーティー~1,2部@AKIBAカルチャーズ劇場

いい番号のチケットが余ったというので参戦してみた。まあ知り合いにすべて譲ったのだけれど。
何事も経験というわけで。
感想なんて両部一遍でいいでしょ。

・ハコイリムスメ

ボックスコーポレーションの女優志望の少女にとりあえずなんかやらせとけってな感じで、80~90年代のアイドルカバーをゆるくゆるくふわふわとやらせるユニット。
間違ってもはっちゃけさんが悪影響与えないでほしいしパッセンはがやがやしないでほしいわね、うん、表面的には。裏で何やってたって知らないけどさ、少なくとも表面的にはそういうユニット。
ああ、頑張れ、頑張れ、って感じ。かわいい子を拍手しながら見守る感じ。事務所名から来ているだけなのだけれど、箱入りとはよく言ったもので。

こういうユニットを真面目に継続的に見るとしたら、ただ可愛いってのもあるけれど、女優志望らしく、曲に合わせてどんな表情、どんな表現ができるのかなんて見るのかね。
それはそれで、それこそべたべたな関係のカルチャーズ劇場に特化して、ずっと座って見ていたらなかなか面白そうだけれど。

知り合いがさこに似てるなんて言う、神岡実希ちゃん、じっと見てたらそれと思えてきてかわいくなって、若くて苦みのないさこというか、ちゃんとMC中に笑うさこというか。
もちろん、ダンスとかさこに似てる感なぞ一切ないし、そもそもさこのような固い踊りが似合うグループでもなく。
だってね、去り際がごきげんようだもの。
白昼夢を見せてくれるようなグループ。

・PiiiiiiiN

iの数が合ってるかどうか知らない。
1部でハコイリムスメ終わってクソしてたんだけどさ(カルチャーズのトイレは綺麗なウォシュレットでとても推せます)、そしたら景気のいいハイテンポな低音がボンボン鳴ってるのね。

入ってみたらなんか軽いピカピカした格好の女の子が踊ってたね。
一人、田名部生来みたいなおかっぱショートカットの長身の子がいたけど、残念ながらたなぶほど動きがバッキバキに固くて強いことも、変に声がつぶれてぐふぐふ言ってることもなかったね。
とりあえず、ハイテンポだから固めにフリコピしたり無駄にMIX打ったりしてみたけど、まあ、特に、なあ。
若いなあ、って思ったけど。

でも、かつてのねがいごとみたいに、こいつはどうしようもねえやあってハイテンポに乗って自棄になってたほどでもなく。もう少しまとも。
地下なら重宝する気はするけどどのあたりでやってるグループなのかイマイチわからない。

・はっちゃけ隊

フロムパスポはつけるのが正式なのかね。知らない。

をたくの柵登り大会だって聞いてたから、柵登れないカルチャーズ劇場でどうするんだろうと思ってたけど、ほどほどに立ち席占拠して(占拠ってほどそもそも人もいなかったし、ピーンのときは立ちたいをたくがいたからちゃんと譲ってたのだけれどね)、馬鹿騒ぎしてるだけでしたね。はい。

てか、もう、半分はどうしようもなくて、コールしてピカピカさせて騒いでるしかないって感じだったかなあ。
1部は本当に酷くて、歌詞は飛ばすわMCはとちるわそれでいて風格だけベテランだわ、なんじゃこりゃというか、やっぱりかというか、やっぱりなんだけれど、もう5年はやっているわけで、方向性が未だに定まらないにしても、せめてちゃんとやるとこだけやってほしかったわなぁ。2部はだいぶマシだったけれど。
基本的なところでぐだるのは違うと思うんだよなあ。

或いはホントに緊張してるのかなとも思ったけれど。

全くフレッシュじゃないんだから、肝据えて、もう割り切って堂々とやるしかないと思うんだよなあ。
正直、おばちゃん(おばちゃんと思ってるわけじゃないけれど、まあ若いアイドルに混ぜちゃえばおばちゃんで)がステージ上で迷ってるの違うでしょ、それはっちゃけてないやん、と。

どうなんだろうね、曲はサイコーはもう仕上がってて、センセーションはどうにも光が見えなくて、他はまだ仕上がってないという感じなのかしら。
もっとやりきってちゃんとパーティーにしたら、あるいは光も見えるのかしらん、と。
とにかくまずは堂々とやりきることじゃないかしらん。って低いハードルだなあ。

接触はもりに2回と有紀美と行ったけど。
もりの実直さ、生真面目にテンションアップダウンするのと自身の無さはまあ可愛かったのだけれど。

2部終わり、会場から出ていく時、廊下でハコイリムスメが物販やっていて。
丁度、僕が出口にかかる寸前に、前述の実希ちゃんにお客さんが来たようで、僕の目の前にある仕切りと壁の隙間から出ようとして、引っかかって、「いてっ」と声が漏れて。
それを見ていた僕に向かって、ばつが悪そうに(或いは、そんな顔をきっちり作って)「てへっ」と。

くっそかわいい。
くっそかわいい。
心臓貫かれた。
ずっと左胸押さえて階段上がって、居酒屋に向かうまでの暫く、手が心臓鷲掴みにしていたもの。
いや、参った。あんな小さな子に。

もう5年以上ぶりに居抜かれた。
…だからって、もうここに通うしか、というのでもないのだけれど。
まあそれだけで、この日はここに来た甲斐があったかな、と。