襲いかかってきている恐ろしいまでの寂しさは、積み重ねてきた「楽しかった」の裏返し。
僕らの狂騒的な日々は今日、終わりを告げた。

あんまり、というか全然、内容、覚えてない。
だから、フライト内容について書くのはほんの少しだけ。後は観光やメシとか、思ったこととか、全般的な事とか、つらつらと。
レポとしては、いつもに輪をかけて役に立たんと思います。

2日間だけれど、1記事で書ききる。
けっこう、分量、多くなると思うけれど。

・PASSPO☆5周年カウントアップツアー後編@熊本B.9 V2、福岡DRUM Be-1

ツアー後編のファイナル2連戦、そして約半年続いたツアーのセミファイナル。
ライブハウスで現在の9人体制ワンマンを見られる、最後の2日間。

初日、熊本。人生で初上陸。
空路、熊本空港、そこからバスで熊本城へ。

今回のツアーでは述べ3つの城(岡山城、高松城、熊本城)に行ったのだけれど、その中でも規模も大きく、完全に観光用に整備された天守閣を始め、櫓の1つにも登ることができ、これで入場料500円は大満足。

名物だって言うから、食べまきた、いきなり団子。熊本城内の店で。
芋ベースのあんを皮で包んだものだけれど、1個150円という安さの割に、大きく、あたたかく、なかなか美味かった。

その後はとりあえず熊本ラーメンを食べなきゃと、適当に探し、山水亭。

そんなに脂っこいと感じなかったけれど。美味しゅうございました。
ラーメン屋を探したら、たまたま会場近くで。

熊本のハコは、そのハコで3つあるうちの2番目のハコで、かなりコンパクト。
その中でセンター3列目くらい。

最近の曲で固め、最初にハードな曲を、真ん中にバラード系の曲を、後半にまたハードな曲中心で組んだリスト。
さこ曰く、「熊本は初上陸なので、これがPASSPO☆だとわかるセットリストにした」。
まあ、つまり、今クルーやスタッフが思うPASSPO☆ってのはこれなんだろうな、と。

なんとなく、個人的には、ビーストからマスクの流れってとっても自然で好きなんだよね。あのアルバムのかっこいい路線を代表する2曲かな、と。

あとは、バラード系恋愛曲を固めると、その前後のMCでまこしゃまが必ず、PO☆のバラードが好きだという旨の発言をするのだけれど、「好きなの~」なんて、猫背で、語ってる、まこしゃま、可愛いって(言いたいだけ)。
失うからなのかもしれないけれどね。特に後編、まこしゃまの可愛さが沁みてきて。

熊本には連中は前乗りしていて、馬刺しや辛子蓮根は前日に、いきなり団子も当日の差し入れで食べたらしいけど、特に奈緒美が腹が膨らむほど食べたと言っていたね。
さこに握手でその話したら、ほとんど食べてない、別に食べたくないんだもんなんて言っていたけれど。

Tracksは何度聞いても涙ぐむ。

接触はねぎ、さこ、杏、だったっけ。
さこは髪形可愛い可愛い言って、まあいつも通り、急に言われると気持ち悪いなんてこと言われたり、ベビレショールームの時の「大好き!」言わされたことについていじったり。
ねぎはツイッターで知り合いに巻きこまれて絡んだことについていじられたり。ホント、そういう些細なことを瞬時に話題に出せる点、前からだけど、凄いなあと思ってる。

夜は馬刺しと辛子蓮根で、ひたすら焼酎をやっていた。

何話したかって別に覚えてないんだけど、楽しかったよねえ。

2日目、福岡。
熊本からは新幹線。
つばめだったんだけれど、普通車で4列シートってのは楽でいいね。
乗りなれた東海道や上越・東北等とも違う、木製シートにふかふかのクッション材を貼った、独特の座席。
床には燕をかたどったマークが配され、外観や通路の色合い等は前の特急つばめ号そのままで、泣けてきたね。

朝めしとして、とりあえず名物と書いてあったので、博多駅ビル内で鯛めし。

これもおいしい。出汁茶漬けにしたくなったよね。

1部も2部もだいたい似たような、熊本とも似たようなポジション。

話したことなんて、なっちゃんが7月をピークに4キロやせたことと、さこがそれをかなり強めにdisってたことと、
アンコールMCでひとしきりみんなが涙ぐんだりした後に、有紀美が自分のMCの番になって突然、ガキのように泣きだしたこと、
その有紀美にふられたまこしゃまがまた貰い泣きしていて可愛かったこと(言いたいだけ)、
ラストMC、ねぎちゃんがやっぱりいつものように泣きながらツアーのまとめをしていたこと(それを見ながら、をたくたちも号泣していたこと)、
をたくの号泣を見て、杏ちゃんが「お年を召した方」なんてまあ、いつものようにとげのあることを言っていたこと(をたくにもクルーにもたしなめられていたこと)、
その程度しか覚えていないけれど、はて、これ、すべて2部だったような。

1部も2部も懐かし曲大全集みたいな、とまでは言わないけれど、Take Offから何曲もやっていて、とくに中央前方のベテランたちのテンションが爆発してたねえ。

1部、S.O.S、まこしゃま込みのおしゃんしゃんではもう見納めなんて話が出てきて。
この日はどうしても、全編を通して、奥仲麻琴の卒業という事実、ひとつの終わりと、向き合う作業が多くて。多少なりとも湿っぽくても、それは仕方のない話で。

そんなまこっさん、夢パスポート、やっぱり間違えたり、息が途絶えたりしてたね…。
御愛嬌なんだけれど。
まこっさんはまこっさんだな、と。可愛いなと(言いたいだけ)。

ツアー、長かったのだけれど、夏を超えて、特にさこの体調不良問題が噴出して、後編はさこの体調を心配せずに見たフライトのほうが少ないくらいだったのだけれど。
この日の2部は完全に復活していたというか、戻っていたというか、これが槙田紗子です。という動きをちゃんと出来ていた気がする。
コンディションのバロメーターたる、要所でのウィンクもばちんばちん決めていて。決してミスがないわけではないけれど、動作を端折らない、テンポに落とし込んで正確に決める、槙田紗子の動き。

最後にちゃんとしたものを見せてくれて、なんというか、これが一番うれしかったかな。
何が好きかって、壇上の槙田紗子の動きが一番好きなのだから。
とにかく何が辛かったかって、槙田紗子の動きが出来ていない、遅い、キレがない、そもそも踊れていない、苦痛に顔が歪んでる、そんな可哀想な姿を客の前に晒している、そのことが何よりも辛かったのだから。
その程度が槙田紗子なのだと思われてしまうことが嫌だったのだから。

2部、PSでサイリウム企画、おなじみの、青を基調に白を混ぜて空を表現する、5周年のお祝い。
ピンと来てないクルーもいて、「一瞬みお生誕かと思った」なんて発言もあったりしたけれど。
特にこの日なんて生誕でもなんでもなかったから、クルーが吃驚して、それから笑顔になる、この過程がとても克明で、見ていて気持ちよかったねえ。
こういうので抜群の反応してくれるの、森ちゃんなんだよね。全力で目を丸くして口をあけて吃驚して、そのあと、くしゃっと笑顔になる。

少女飛行はいい曲なんだけれど、いつまでも少女飛行じゃないと思うんだよね。
別れを重ねて、新しいことを始めて、捲土重来を期した今年だからこそ、その新たな出発はPerfect Skyなんだと思うんだよね。
まあ、セトリに少女飛行と、れりごーはあってもいいとは思ったけどね。

ダブルアンコールで、「I」。
クルー曰く、ダブルアンコールでなにをやろうかとなったとき、満場一致でこれになったとのこと。
まあ、今は節目はこの曲だと思う。そして、その曲でメインボーカルをやらせてもらっていること、有難いと思う。
初披露時、消え入りそうな、震えた声で歌っていたさこ、懐かしいな。

接触、さこ、ねぎ、森、有紀美、杏。
ねぎには呑みの様子をツイッターで中継しろなんて話、森ちゃんは牧田和久Tシャツをいじられ、有紀美は巨人と健太朗トーク、杏は杏の手持ちの、氷をスーパーの袋に入れたもので手とか喉とか冷やしてもらったり、ツアー中、さこともども大変お世話になりましたなんて礼を述べたり。

さこはまあ、ツアー終わったねなんてことなどを適当に、後は無言だったり、悟りを開いてみたり、云々。
別に、無言で、見つめてみたり、目をそらしてみたり、なんなら目の前で寝てみたって、それはそれでいいし心地よいんだよな、まあ向こうはいい迷惑だろうが。
伝えることはたくさんあるけれどなんにもなかったりするんだよな。

終わったあとは、パッセンお疲れ様会。地元のパッセンに取り仕切ってもらって。宿泊までさせてもらって、ほんとお世話になりまきた。

その方が作っている明太子。本当に美味しいんです。そんじょそこいらの明太子じゃ勝負にならない。

翌日も遠征パッセンでぞろぞろ、成田へ飛んで、最後にお昼ご飯を食べて。
寂寥感がどうしようもなくて。
本当に、寂しくて。

ツアー初日の6月の赤坂、まずステージが楽しいとあんまり思えなくて、熱狂できなくて、そんな冷えたところからスタートしたんだよね。
ステージの質、パフォーマンスの質なんてことを言ってしまえば、必ずしもすべての面で成長したとはまあ思わない。

ただ、ではマイナスに転じてしまったのかと言われれば、そうでもない気もする、上手くなっている面もある気がする。ステージの捌き方というか、フライト全体としての流れの作り方、だらだらに見えるMCも含めて、正直、上手くなった気はする。
何をどうこうと言えるほど僕の語彙は豊かではない、むしろ貧相なものだし、それ以上何も言えないのだけれど。

だからこそ、今のフライトが自信を持ってすべての人に出せるものかどうか、これで駄目ならPASSPO☆は無理だよ、そこまで言い切れるか、正直今年の出来は自信はないけれど、それでも、フライトを見てもらうことが一番だし、そういう意味では、関東の人があまり見られなくなって、結果的に客を減らすことになろうとも、全国を回って、その地域の人々に見せるというのは大事なことだと思う(結果として、半数以上が遠征組になろうとも)。
そんなことをしようよ、ドサ周りしようよって、かつて当ブログにも書いていた気がする。

だからまあ、クルーはとかく体力的に大変だった(さこはなぜか勝手に精神的にも大変だった…もっとも、みんな、なかなか厳しい現状も知っているしいろんな言葉もかけられるだろうし、みんな大変だと思うけれど)し、パッセンも勝手に追いかけているからそんなもんは自己責任なのだけれど、体力的にも金銭的にも大変だったと思うけれど。

僕は、こういうの、全国各地の、聞いたことのあるライブハウス巡って、地域の美味いもん食って、呑んで、馬鹿騒ぎする、こういう日々、夢みてたから。
そりゃあいろんな文句も言ったし、楽しい一辺倒では(なんでたかが趣味で楽しい一辺倒でないのか、時々ね、思ってしまうことはあるのだけれど)なかったけれど。

最初は冷えたところからのスタート、まあ本気ではなかったけれど、このツアーが終わるとともに、僕自身の狂気の4年間も終わりを告げるのかなんて書いたこともあったけれど、いや、めちゃくちゃ、楽しかった。
平日は仕事、土日は推し事、休みのない絶え間ない馬鹿騒ぎ、いろんな人と知り合って、ますます大きくなる騒ぎの輪、この狂騒的な日々、めちゃくちゃ、楽しかった。
まあいろいろ考えると、そろそろ終わってくれないとそれはそれで辛いのだけれど、終わらないでほしいと思った、永遠になれと思った。

槙田紗子に振りまわされているのが本当に楽しかった。
彼女がいる日は彼女が発したエネルギーを受けて、彼女に対して全力で打ち返して、彼女がいない日は彼女の穴を埋めてくれる子に、もしくは虚空に、やっぱり全力で打ち返して。
接触では話したり話さなかったり、何やってるんだか、そんな日々も本当に楽しかった。

最近では珍しく、さこ、ブログでツアーセミファイナルに寄せて、真面目なこと、書いているけれど。
泣くことについてのくだりはいつものあまのじゃくなさこだなと思ったし、飛行機欠航についてもいつものさこの書き方なのだけれど、パッセンに、珍しく、感謝の意を表していて。
ありがとうと言いたいのはこっちのほうで。

ツアーファイナル、1月1日、TDCホール。
奥仲麻琴のラストダンス。
なんでこんな来にくい日に組むんだよ。
それでも見に来られる人はきてほしいよ。
我らが世界に誇る大看板、奥仲麻琴、見納めの日だもの。

あーあ、本当に楽しかった。
あーあ、本当に楽しかった。