アイドルとはなんだろうかと考えることも少なくなった。
あまりそれを考えることにも楽しみを見出さなくなった、からであろう。

形而上学にもあまり興味がなくなった。
考えること自体を放棄しているのかもしれない。
思考停止は危険だというのはわからんでもない、ただ、即物的にいたほうが楽だな、と。

アイドルとはなんだろうと考えるよりは、目の前のアイドルと呼ばれる者たちについて思いを巡らせるほうに今は興味がある。
思いを巡らせると言ったって、そんな小難しいことを考えるのではなくて、実に俗にその子たちを思うだけ。
御目出度き人になるだけ。

土日で2人の生誕祭があった。
こうも違う雰囲気になるものか、と。
などと書きながら、まあ、いつも通り、だいたいのことは記憶喪失、なのだけれど。

なんとなく今回は土日で記事を分ける。

・PASSPO☆5周年カウントアップツアー後編1,2部@横浜BAY HALL

久々の4ケタキャパでのワンマン、かつて似たような規模の赤坂BLITZを瞬殺したのも懐かしく、東京とそれ以外の差はあるにしても、余裕の売れ残り。
今さら何を言っても仕方あるまい。

寒風吹きすさぶ曇天の下、やや早く着き過ぎ。
この日の1部は森詩織生誕祭。
生誕委員が準備しているような姿をのんびりと眺め、入場時にはなんとなくサイリウムを受け取り、中で配ってみたりして。

キャパ一杯に入っていたとは思わないけれど、最下段のフロアは割合混んでいて。
1部は特に上手側に森推しが多かったのかな、かなりぐいぐい来ているようだった。

ついでに先に言ってしまうと、2部はもうめちゃくちゃというか、強い圧縮感は関東近郊ツアーを久々に思いだし、しかしそんな中での過ごし方は思い出している間に身体は後ろへ後ろへと流れていたのだけれど。
最近はすっかり余裕のあるフロアに慣れ切っていたから、ああ、身体ぐいぐい当てて押すんだっけ、そんなことも忘れていて。
まあ、あんまりそうやって余計なことに気を使ってるの、好きじゃない。

それはとにかく。
今回の森生誕、サイリウム2本、記念品はビールジョッキに腰かける森ちゃんの描かれたコースター。
そのうち1本はオープニングSEで点火の指示。

オープニングからというのは記憶にない。
入ってくるなりにやにやしているさこ。
この子は本当に客が面白いことをやっているのを見るとにやっとするのだけれど、いわゆるヲタク的なコールその他も大好きで、自分が受けるときはたいそう気持ちよさそうな顔をするのだけれど、この日はもう、
「おうおう、生誕やってるな~」
という、表情で。

下を向いたまま入ってくる森ちゃん、PASSPO☆、テイクオフ、で顔を上げた瞬間、くしゃっと笑顔になる。
そのまま森ちゃんのアンセム、BREAK OUT!!で、まるでこの曲に合わせサイリウムを焚いたような格好に(生誕委員と舞台監督等がどこまでセトリ詰めていたのかは知らないので、これがどこまで意図されたことかどうかも知らない)。
とにかく誕生日当日のフライトで、各種媒体で楽しみだ楽しみだと繰り返していた森ちゃん、生誕委員は大変なプレッシャーだったろうけれど、もう、すばらしく良いスタート。

なんだったかな、かいつまむ。

もう1本のサイリウムはPS落ちサビでの点火、さこ推しは直前でさこコールからの直結で忙しく、僕はさこパートの前にはぽきぽき折っていたかな。
森ちゃん、そのパートに入って、みんながサイリウム焚くと、たいそう嬉しそうに満面の笑みなんですわ。とにかくまあ、にっかにか、笑っているのが似合う子だから、それはまあ、いい風景だったね。

MCでは、生誕Tシャツの話になって、知り合いの森推しが杏ちゃんに、着ているTシャツを、柵に上って客に見せるよう促され、戸惑いながら登って見せていたっけ。
スーパードライをもじったTシャツ。
合法的な柵登りってわたしゃ初めて見たね。杏ちゃんらしいっちゃらしいけれど。
千奈美に、柵登ったその方は、Tシャツと同じラベルを貼られた瓶ビールを森ちゃんに送ったそうな…

森の生誕だから、盟友・有紀美から、ダンボールにしたためた手紙の朗読。
これもまずなぜか有紀美が泣きはじめて、当然森ちゃんも泣いて、この2人らしいと言えばらしい、素朴な暖かな雰囲気に。

そんな森ちゃん、抱負、自らがやっているランニングを例に挙げて、小さなことでもなんでも良いから、長続きできるようにする、なんて言っていたっけ。
で、その後、森ちゃんからパッセンへのお礼なんていう名目で、久しぶりのサンキュバースディ。
お礼なんて言いながら、顔をやっぱりくしゃっと歪ませて、泣いていて。

森ちゃん、PASSPO☆のダイナモ、心臓、太陽なんだよね。
どっくどく血液送り続けてんだ。
森はいつもいい、なんて言ったのは竹中センセだったっけ。

昔からそうで、とにかく人より動いて人より声出して。フィジカル押し出して、真っ直ぐなパフォーマンスして。
そんな森ちゃんだってばてることもあるんだって、今回のツアーの中編かなあ、変に感心したりもしていた。
パッセンなら誰もが知ってる通り、誰よりもストレートで、単純で、熱血で、男の子で、乙女で、いいやつで。
この日のMCでも、酔っ払ったら、自分の役割はPO☆でパフォーマンスを見せることだとジョッキ叩きつけて叫んでる、なんて話もあって。

間違いなく、今のPASSPO☆のパフォーマンスを形作っている中心人物、方向性を決定づけているのは、そんなに叫ばなくたって、森ちゃんの力強さと快活さなのであって。
ロック路線でキーになるのは森ちゃんのパワーヴォーカルであることは誰もが認めるわけで。

森ちゃんはこのまんま、力強くすすんでほしいな、と。
最後の最後まで、沈まぬ太陽として中央で皆を照らし続け、鼓舞し続けてほしいな、と。

この日の生誕なあ、アンコールかけてるとき、知り合いの森推し、全身震わせて、素晴らしい気合で発声していて、なんか、泣けてくるものがあったんだよなあ。
をたく見て泣けてくるなんて、俺も焼きが回ったなあ、なんて思うのだけれど。

2部はずっとおしくらまんじゅうしてたなあっていう記憶くらいしかないw
さこの運動量がさほど落ちてなかったなあ、ってことは覚えてる。
だいたい速度は戻ったかなあ、とも思った。

接触はいつも通りさこ杏。
さこは大した話しなかったねえ。メールで来ていた内容についてちょっと触れて、でも時間切れで、そんなんどうでもいいよ、なんてそっけない感じになったり。
杏ちゃんにはなぜか今さら名前を連呼されたねえ。

甲府はまた別記事で。